睡眠が満足にとれない不眠、なかなか寝付けなかったり、夜中に何度も目覚めてしまったり、早朝早く目が覚めてそこから眠れなくなったり。。
メンタルヘルスに悩んでいる人は、人一倍生きることを大切にしています根っこで「心地よく健康に生きたい」という思いがあるからこそ、満足な眠りができない自分に悲しくなってしまいますよね。
心の捉え方などで、
「眠れないことを重要視しない」
「今夜眠れるかどうかの心配をしても何の解決にもならないから、この先のことより”今”を楽しむ」
みたいな脳の操り方もあるかもしれません。
でも、一度「そうか~」と納得しても、やはり布団に入っても眠れないと、悲しくなってしまう方が多いのではないでしょうか。
だって、私たちの脳と身体を作っている細胞は、寝ている間に修復されたり再生されたりするので、睡眠がしっかりとれていないと、いくらバランスばっちりの食事をしても、いくら運動やマインドを心掛けても、細胞は思うように働いてくれません
そうなると、身体やメンタルの不快な症状はなくならないし、エネルギッシュな毎日を送ることはできなくなります。
いくらマインドを整えても、細胞からエネルギーを作っているのは事実なので、やはり睡眠を充実したものにさせることは重要だと思います
クライアントさんをみていても、「身体やメンタルに不調があっても、不眠はなく毎日すんなり眠れる方」 と 「身体やメンタルの不調に伴って不眠もある人(睡眠導入剤が欠かせない人)」、睡眠に対してははっきり2パターンに分かれます。
今までその方々の不調の出方や、体質をじっくりみてきた(クライアントさんとは、ほぼ毎日やり取りしています)ので、私の中ではだいたいどこから不眠がきているのか判断がつくようになりました。細胞自体を見たわけじゃないので、「だいたい」です。でも、その「だいたい」に効果を感じてもらっています。
不眠を引き起こす原因はいくつかあり、まずは①つめ。
コルチゾールの管理能力ダウンです。
コルチゾールとは副腎という臓器によってコントロールされているストレスに対抗するホルモンです。通常コルチゾールは、身体がストレスを感じやすくなる朝にだんだん分泌量が多くなり、身体を活動モードにします。
そして、夕方から夜にかけて、休息モードにするために分泌量を下げていきます。
コルチゾールが分泌されると、血圧や血糖値は上がり、いわゆる闘争オッケーな状態になります。
コルチゾールはストレスに対抗する身体にするだけじゃなく、体内に起きている炎症を鎮める作用もします。炎症が身体にできていると、身体は動きにくくなってしまうので。(コルチゾールと炎症については別の記事でゆっくりと)
そんな感じで人間が活発に動くために必要なホルモンがコルチゾールです。
しかし、ストレスを感じることが多かったり、不摂生をしていたりすると、コルチゾールは過剰に分泌されるようになり、次第にコルチゾールを管理する副腎が疲れてきてしまいます
そんなこんなで、副腎が疲労してくると、「必要なときにコルチゾールが出ない、必要じゃないときにコルチゾールがでる」という状態に。。
そして、朝はやる気がダウン、夜は眠れないという身体になっていくのです。
不眠の原因①パターンの場合は、
副腎の疲れをとる
コルチゾールの材料となるコレステロールをしっかり活用できるようにする
体内の炎症を作り過ぎないようにする
ことがポイントになります。不眠の原因②③はまた次回書きますが、原因①だけじゃなく、②や③も伴っていることが多いです。