明治の文豪、夏目漱石を読まれたことがありますか。

    10代、20代は、万葉の時代から、「徒然草」「土佐日記」「蜻蛉日記」、

         昭和の村上龍、村上春樹など、夢中に読みました。

     その後、心理学、社会学、ビジネス書など、幅が広がっていきました。

 

     2001年8月10日に、NHKラジオ第1で放送されたラジオ夏期特集、

     寺島実郎さんがゲストで話された「21世紀に読む漱石」の録音は、

            これまでに100回以上聴きました。

      漱石の声を、声優の銀河万丈さんが演じられ、素晴らしかった。

 

      漱石の三部作『三四郎』『それから』『門』は、年齢を重ねると、

     その魅力と味わい深さ、心理描写の上手さに、心の葛藤が学べました。

       彼の小説以上に、漱石の『私の個人主義』が大好きです。

 

  明治時代に言文一致を模索していた漱石と、二葉亭四迷に関心を寄せました。

19歳の時、二葉亭の『浮雲』を読み、漱石の『それから』と同じ空気を感じました。

 

 

 

   それで、当時の評論家の内田魯庵の説く「高等遊民」の世界に憧れました。

 

 

      

 

     最近、書店に行かなくなったので、偶然の出合いがありません。

     18歳から35歳頃までは、名古屋の大型書店の本棚を見るのが、

     とても楽しみでした。

     そこには、好奇心の新鮮な空気がありました。

 

     夏目漱石の生きた時代を漫画で読むことで、小説では見えない、

     洋服や建物、風物詩などの時代背景を絵で知るのは貴重でした。

 

        この2冊は、1987年と1989年に出版されています。

      この漫画は、日本の1986年から1991年のバブル景気時代の

               産物かも知れない。

          これを漫画で読める贅沢な気持ちがあります。

 

   当時、雑誌『ブルータス』の特集「贅沢は敵!」を思いだします。

 

 

 

      漱石を柱に、彼と同じ時代を生きた人物が活写されています。 

    活写という言葉は、大好きな講談師の竹林舎青玉さんの話で学びました。 

 

 

               2019年10月8日

 

      

 

     児童書の伝記で漱石の全体像を知ることから、視野が広がります。

      漱石と同級生で学校を中退した、南方熊楠の伝記を読んだ時、

        こんなに自由奔放に世界を駆けた人物に驚きました。

        

    熊楠の脳はホルマリン漬けにされ、大阪大学医学部に保管されています。

        

      名古屋市科学館で熊楠の「脳」を見た時、とても驚きました。

 

          名古屋市科学館 2006年10月7日~12月3日             

          「脳! 特別展 内なる不思議の世界へ」  

 

 

               2020年6月9日

 

               2019年5月9日

                     

         時代を創るは、人の相乗効果だ。