今日は、「夏目漱石の日」ということで、

          前のページに漱石のことを書きました。

 

 漱石の弟子に、物理学者の寺田寅彦(てらだとらひこ1878~1935)がいます。

 最初に彼を知ったのは、優れた随筆家としての文章力でした。

 高校の授業中、3年の頃、『寺田寅彦随筆集』を書き写していました。

 

 

      

 

          宇田道隆著『寺田寅彦』(国土社1977年)

 

     国土社の「世界伝記文庫」は、どの本を読んでも、その内容の

   素晴らしさに、ページを開くたびに、嬉しくもあり、緊張感もあります。

    ルビ(ふりがな)もあり、理解力があれば、子供でも読めます。

 

  p204 これらはすべて生物現象の物理研究で、ドウ・ブロイの電子波力学

(1923年)や、ハイゼンベルグ・シュレーディンガーの量子力学、不確定原理から

 のヒントを得て、割れ目の先端にエネルギーの集中する不思議のなぞを解き明か

 そうとしていたのであった。

 

    ※ この本は、とても児童書の伝記とは思えない高度な内容です。

 

               2019年1月1日

 

  p223 「天災は忘れたころに来る」という寺田寅彦の言葉は広く人の口に

     伝わって知られている。

     寅彦の残した大きな功績の一つは防災ということだった。

 

 

 

      

 

          

       p120 地震に伴なう光の現象

     大地震の時に、何か光るものを見たということがある。

     以前から変だなと思っていた。人間が神経過敏になったのかとも

     思えるが、一人が云い出したのならとにかく、多数が云うことであれば

     一概にけなすことも出来ない。

 

  ※ 1995年1月7日、阪神淡路大震災の時、東の空から西に向かう光線を

    見たことを、昨日のことのように脳裏にあります。

    僕は、これを愛知県で見ました。

 

    

 

 

 

    

 

   2011年3月11日、東日本大震災、横浜ランドマーク展望レストラン70階、

   妹と姪っ子が食事をしていた時、これは姪っ子の撮影です。

   この動画は、NHKテレビで、貴重な映像として放送されたました。

 

              2020年10月19日

                 

           天災は忘れた頃に来る。