1年ほど前、洗濯機が故障しました。
エラーコードを見たら、排水異常でした。
いつものように、フィルターにゴミが詰まっていると思ったけど、
そんなになくて、それを取り除いて、再度、スイッチを入れても動かず。
それで、排水パイプの流れの確認を始めました。
ここまでの試行錯誤で、1時間です。
最初、排水フィルターのフタを開けた時、床が水浸しになって、
もう、それは大変でした!
ネットで、故障原因の可能性を探しました。
「あったんですよね~!」
これは、とても嬉しかったです。
東芝ドラム式洗濯機 ZABOON C1エラー(排水不良)修理 (01:08)
「なぜ?自分で修理する気になったか」と、その動機は思い出せないけど、
母の言葉では、3歳の頃から、いろいろと分解していたそうです。
小学生以来の家電製品の分解でした。
動画を見つけるのに、1時間くらいです。
これを、修理前に7回見て、その後、数回、繰り返してみました。
例えば、1から10までの作業工程があるとします。
それが、4から5へ、7から8へ段階で、分解できなくて作業が止まりました。
画面は、「こうなりました」とあるけど、
その途中の作業がわからないから、自分で考えてひねり出す。
無理に部品を外そうとすると、破損する可能性があります。
設計図がないので、ネジの位置が見えないこともありました。
そのたびに、3時間、5時間と試行錯誤、考え込んでいました。
でも、ジグソーパズルで鍛えた「ねばり強さ」があったのかも知れません。(^_-)
メーカーの修理部門に、部品の問い合わせをしたり、修理道具を購入したり、
きっと、15時間は取り組んでいました。
メーカーに問い合わせたら、一般の人には販売されていませんでした。
それで、YouTubeを何度も繰り返してみながら学びました。
1日目の夜は、「もう、どうしよう・・・」と、あきらめそうでした。
翌日、早朝から、作業再開。
やっと、部品が外れて、故障箇所を見たら、動画と同じで、
排水弁のクランク部分の破損でした。
ここから、また、素材に穴を開ける方法に挑戦です。
動画では、「このようになりました」とあるけど、その方法がわからない。
ここでも試行錯誤でした。
このプラスチックのような素材が、ポリプロピレンと知りました。
加工がしやすく、耐用年数が5~6年と、ネットで学びました。
7年目の破損でした。耐用年数の正確さに驚きもしました。
数年後に故障する可能性が見込まれる素材と知りました。
ポリプロピレンに穴を開けるのに、試行錯誤。
ホームセンターの棚を見ながら、
不二越(ナチ「NACHI」の穴あけドリルを購入。
指先で、くるくると回したら、簡単に、理想の穴が開きました。
「道具って、大切だな~」と、この時、つくづく思いました。
そこまでに、きっと、2時間は、試行錯誤してます。
考えて、気づくまで、すぐにはいかなくて、
「どうしよう?」と、いつも時間がかかります。
この修理を終えて、この排水弁のクランク部分を、
ポリプロピレンから、鉄製か、ステンレスで作って欲しいと思いました。
自分で修理すると、すべての構造を理解することはないとしても、
修理した部分に関して、考察することができ、学びも多いことの体験でした。
それで、組み立ててみたら、ネジが1本あまって、もう一度分解しました。
でも、その場所が発見できませんでした。
洗濯機は、正常に動くので、「良し」としました。(笑)
メモしながら、ネジを、それぞれ集めて、テープで止めていたけど、
思い出せませんでした。
今、この修理をすると、所要時間は、
準備から後片付けまで1時間半ほどと見積もれます。
初めてのことは、見積もれないので、仕事の作業で、
見積もり時間と金額が出せるのは、
その道の体験の積み重ねが財産になっていると思いました。
あれから、まだ、正常に、頑張って働いてくれている
優れものの洗濯機です。
この洗濯機の修理は、楽しくもあり、
苦しくもあり、泣きそうでした。(笑)
でも、この成功体験が、次への自分の行動への自信につながりました。
この修理の時、僕の心の支えは、
アンジェラ・ダックワース(ペンシルベニア大学心理学教授)の
『やり抜く力』(ダイヤモンド社2016年)を、
何度も脳裏で思い出しながらの挑戦でした。
彼女の動画を、これまでに何度も見ました。
とても魅力的な女性です。
「成功のカギは、やり抜く力」
彼女の言葉を思い出す。
「私、TED、好きです」
「あなたの気持ちを感じたい」と思うこともある。
それは幻想かも知れないけど、生きる力になる。
時代を彩る「二人で、一人の天才になる」
好きな言葉です。
「お元気ですか」
(2023年4月01日 加筆・修正)