自らの健康は自ら守りましょう | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
健康回復の道筋を説きます。
物売りサイトじゃないです。
よろしくお願いします。

 

5年も前のことですが、インターネット上で質問が寄せられた。「産後のPMSが酷くて苦しい。どうしたら良いのか?」と、言うことだった。

特に、精神面がひどく、強く必要以上にストレスを感じ、頭痛、吐き気のある嫌悪感、背中の痛み、憂鬱、いらいら、落ち込みがひどく、人に会うのも嫌です。メールの返信も滞りがちになります。

先週は夜中に叫んで起きたり、携帯をランチの場所に忘れたり、抵抗力が下がったときにかかる婦人科系の病気になったり、夜眠れなかったり、散々でした。

昨日、メンタルヘルス科にかかり、精神安定剤(デパスとワイパックス)をもらいましたが、飲むのに抵抗があります。薬を飲んでも、PMS自体がなおる訳ではないので。

PMSの方は婦人科にかかりますか?それとも精神科にかかりますか?

どのような対策をとられていますか?アドバイスお願いします。

ちなみに現在、3歳と1歳の男の子二人で、旦那とも何でも話し合えるくらい仲は良く私生活は基本的にうまくいっています。

見ず知らずの方で、このような質問に一所懸命にお答えしても、徒労に終わるのでは虚しさばかりが残る。

そこで、質問者さんの気持ちを確かめたくて、一文を入れた。

私は還暦を過ぎたおじさんなので、これからする提言に共感を頂けるかどうか分かりませんが、書き記してみます。

近頃はPMSや若年性更年期障害とかで苦しまれる方が増えている、とのことです。患者の愁訴を受けて、医師には「ホルモンバランスの乱れです。原因はストレスでしょう。お薬を出しておきます」と簡単に処理される。薬は決まって、抗不安剤・女性ホルモン剤。

医学の知識を駆使して原因を調べ挙げれば、症状に向かった治療ではなく、原因に届く治療が見つかるはずなのだが、保険適用のマニュアル医療では其処に届かない。

ストレスというと精神的ストレスばかりを指すように聞こえるが、実際は身体に掛かるストレスも同じ結果を生む。

ストレス反応で最初に忙しく動き出すのは「副腎」です。この臓器が、ストレスに負けないように、とアドレナリンを放出するのは有名だ。また、脳に性ホルモン放出の指令も出している。

度重なるストレスで副腎が疲れ出すと、アドレナリン放出も低下し「気力」も低下する。脳に性ホルモン放出の指令が送れなくなると、性ホルモンのバランスが崩れますね。

心が乱れて、生理不順や、月経痛なども引き起こす・・・可能性がある。

妊娠後期から、著しく鉄欠乏性貧血も進むことが多い。女性特有の貧血も大変なストレスなんです。

体内でエネルギー変換するとき、酸素が必要になりますが、その供給が僅かでも低下すると、無気力感・頭痛・疲れ易い・イライラ感・悲壮感・ヒステリックになる・・・等々

また、食事の過ちから血糖値が乱高下する。甘いものが好きな方は、なおさらそれを助長する。このときに、アドレナリン・ノルアドレナリンを過剰放出して、心は落ち着かなくなり、イライラ・無気力・異常な興奮・背中や肩の痛み・心臓のドキドキ感・頭痛・吐き気・物忘れ・考えがまとまらない・鬱っぽい・・・等々が起きる。

これらの肉体的ストレスは、精神的ストレスと重なって、またまた副腎を苛めてしまう。

ストレス時に副腎が浪費する栄養素は、パントテン酸・ビタミンC・たんぱく質です。その他にも、各種ミネラルは必要以上に需要が増える。それらが不足すると、副腎機能は低下傾向の一途を辿ります。

では、どうしたら良いか? については、質問者さんが関心を寄せて戴けるかどうか? によって、ご返信いたします。

ご返事がありました。

どうしたら良いか教えてください!

新しい視点のご回答でとても興味があります。

PMS関係のサイトをいろいろ調べましたが、基本的に『症状に向かった治療』ばかりで、『原因に届く治療』がないことに違和感を覚えていました。

私のPMSは産後だからひどいのか?これからもずっとひどいのか?薬を飲むことで、いつかは楽になるのか?

排卵を止めるピルは自然に反していて、とてもいいこととは思えないし、ぜひまたコメントお願いします。

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お医者さんって、一本の道筋が見えると、全て、その道筋に沿った診断しか下さない。特に、コモンディジーズにおいてはそうです。

もしかしたら、質問者さんの愁訴はPMSだけが原因ではないかもしれない。そう思ったので、思いつく限り原因究明の幅を広げて説明することにした。

何故なら、このケースでは、低用量ピル、精神安定剤、抗うつ剤、など薬漬けになり、やがて治らない精神病へと落とし込まれてしまうような気がしたからです。

しばらく、この続きを著します。