女性37歳、T子さんの苦しみ | 髭の拝さんのブログ

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病について分子栄養学的観点で思い付くまま書き記しますが、中身は栄養素の生理活性をお知らせしながら
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 Т子さんの愁訴は、激しい動悸(心臓が暴れる)・意識が遠のく・手足に力が入らない・突然倒れる・吐き気・嘔吐・脱力感・感情の昂ぶり・・・でした。

かつて、大きな病院で何度も心臓・脳の検査を行ったが、心室中核膜欠損症(17歳の頃まで確認済)と、MRIで時々脳に現れる黒い影が、そうした症状の原因であろう と医師から推測されていた。

Т子さんは検査を受けた後、ドクターの診察を受けないまま栄養療法が始まった。おかげでとっても楽になり、一旦、栄養療法から離れてしまった。

このところ、いろいろな問題が重なり、今再び多大なストレスに襲われて、元に戻ったように諸症状に苦しめられるようになってきた。


Т子さんは、甘いお菓子類をまったく食べない人で、それなのに低血糖症の症状が出ている。

何故なのだろうか? と考えてみた。

それは、子供時代からドキュメンタリードラマに取り上げられるほどのストレスを抱え続けて、その為に引き起こされる「ストレス反応性低血糖」なのではないか? と感じています。

ぶち当たった物事に対して、辛さを感じながらも正義感で前に進むのだけれども、何をやっても報われない。疲れた体で無理やり頑張るけど、いつも事は好転しない。それでも前を向いて突き進むけど自分の思っているようにはならない、等々・・(低血糖性格として、生真面目に前を向いてしまうのです)低血糖性格とは、血糖降下時にノルアドレナリン・アドレナリンなどの頑張りホルモンが出るために、どんな苦境に立たされても遂行意識が高まってしまうのです。

その結果、心と体はますます辛くなる。それが低血糖症の症状なのだろうと思っています。


保険医療では、高血糖(糖尿病)を検査する項目はあります。しかし、機能性低血糖症と云う病名は医学辞典にも、厚労省の治療マニュアルにも掲載されていないので、機能性低血糖症を鑑別する「5時間の糖負荷試験」は保険が利きません。

この病は原因を見つけてもらえないために「心の病」と診断されてしまうことが多いのです。

うつ病、統合失調症、自律神経失調症、と診断されたら機能性低血糖症を理解する医師のもとで、「5時間の糖負荷試験」をお受けになることをお勧めします。

誤診が発見されて正しい治療がなされれば、薬をやめても全く症状のない日常生活を取り戻せることも多いです。