初心者が行く!印旛新川ベイトでオカッパリ -9ページ目

初心者が行く!印旛新川ベイトでオカッパリ

バス釣りド初心者の中年バサーがベイトオンリーで印旛新川に挑みます。

「12月26日に釣りに行きませんか?」

と、Westさんに誘われたのはたしか12月中旬くらいの頃の話で、

「いいですよ」

と、即答した僕だったのでした。



年の瀬も迫った今日この頃。

バス釣りもオフシーズンに突入して、おそらく満足いく釣りになるとは思えませんが、しかしまだ釣り納めらしい釣行もしていない僕。

ちょうどよかった、それで釣り納めて気持ち良く新年を迎えることにしよう、なんてことを考えていたのでした。


…どこに行きますか?花見川?それともあんなところやこんなところ…、


「片倉行きたいんですよ」








…う?




「カタヤマさんが行きたいみたいで」






…うーむ…?





しばし考え込む僕だったのでした。







12月に釣りに行く、というのは、僕にとってはバスを真剣に釣りたいというよりは、

どちらかというとセレモニー的な感覚が近い。


いつも行っているフィールドを周って、ああ、そういえば今年ここで釣ったなぁとか、

来年もまたよろしく頼むよとか、

風邪をひかない程度に早足であちこちを巡って速やかに撤収する、どちらかというと限りなくセレモニー的な散歩に近い。


12月にバスを釣った経験は無くはないけれども、でも最初からそれを目指して行ったりはしない。

そんなものは神様からのちょっとしたご褒美レベルの話であって、年末ジャンボ宝くじで3000円が当たった、というのと同じである。


そんな僕に、この片倉へのお誘いである。




…。


…だって片倉ってことは、ボートでしょ?

ガチのやつでしょ?


安くないボート代とエレキ代を払って、

今年もお世話になりました、来年もよろしくお願いします、なんて言いながらブィーン、って水面を走って回るだけとか普通無いですよね。

いや「そのつもりです」なんて言われたらそれはそれで困るけども。



…。


…しかし、すでに「いいですよ」と返事をしてしまっている。

ダムだからやっぱり嫌だ、というのは、なんとも友情にもとる行為なのではないか…。



そんなことを考えている僕に、Westさんがさらに悩ましい一言を投げかけてきます。



「今年は冬が遅いですから、案外勝負になるかもしれませんよ」




…ピクリ


…たしかに。

それは僕も感じていた。



今年は12月に入ってからもやけに暖かい日が続いていて、バスもまるきり冬モードというわけではないのではないか。

個人的には、台風がほとんど来なかったことが無関係ではないのでは、なんてことを思っていましたが…。


それこそ、レンジが下がりきっていないバスに対してリアクションの釣りや、サスペンドミノーなんかがピタリとハマるのでは…。


…うーん、ちょっと興味が出てきた。

12月に巻物とか、ジャークでバスを釣りたい欲求が出てきた。



「ニシヒロさんと、オカピさんも来たいって」



―なぬ、ジャーク☆ニシヒロも来るんですか。


そうか、彼らもジャークで釣れる状況と踏んでるんだな…。


…わかりました、行きましょう。

片倉で12月に魚を釣って、それでスッキリ釣り納めといきましょう!





…こうして、僕にとっては異例の12月片倉ボート釣行が決定したのでした。



―で、参加者は結局何人になるんですか?



「カタヤマさんとその同僚、ニシヒロさんとオカピさん、それに僕らですね」


―総勢6名か。

凄い。

12月の釣行とは思えない。



「3チームに別れて、勝負ですね」



…勝負と聞くと、釣れることが前提になって、不思議となんだか釣れるような気がしてくる。



―それじゃ、手を抜けないですね。

僕も色々と準備を整えないと…。



普段よりも重めのスピナーベイト、メタルバイブやジャークベイト、

そして念のための撃ち物用にヘビーダウンショットと…、


秋から冬に移ろっていく最中のダムの釣り。

そんな釣りには、こんなところだろうか、という僕なりの用意を済ませて、

そして師走の喧騒をくぐり抜ければ、あっという間に、当日です。



12月26日。




朝3時半にWestさんを迎えにいきます。

前日は帰宅がちょっと遅めだったことと、色々と野暮用を済ませていたことで全くの不眠釣行です。


30を過ぎた頃には、体力の低下を気力で補うこともできましたが、

35を過ぎるとびっくりするくらい気力の上限が少なくなって、

皮一枚下は老廃物で満たされている僕としては、先行きが不安な釣行になりそうです。



…1分間隔でアクビを押し殺しながら、今日はどんな感じでしょうねとWestさんに話しかけます。



「釣果をみると5mラインくらいが狙い目とか」



…ほう。

完全なディープではないということですね。

やっぱり冬に移りきっていないバスが多いということか…。



「水温も10度以上あるみたいですし」



―へぇ!それは高い。

12月の終わりの終わり、一週間後には1月という時期に10度以上ある年なんて、そうはないんじゃないでしょうか。



「それを踏まえて、可能性が高そうなエリアを調べておきましたから。まずはそこに行きましょう」



何の下調べもしていない僕に異論があろうはずもありません。

わかりました、と頷いて、レッドブルを胃に流し込みながら君津への道のりをひた走ります。


今日のボート屋さんは「もとよし」というところらしい。

片倉のボート屋といえば「笹川」と「すずき」しか知りませんでしたが、何やら最近できた新しいボート屋さんとのこと。


そんなことがあるんですねー、なんて会話を交わしつつ、駐車場に入っていきます。


集合時間まで2016年の新製品のウワサ話などしていると、無事にニシヒロさん、オカピさん、カタヤマさんとその同僚さんも合流。

受付を済ませて、いよいよ片倉ダム釣行の始まりです。



ボートは3艇。

Westさんと僕、

ニシヒロさんとオカピさん、

カタヤマさんと同僚さんの組み合わせ。



最初に片倉に誘われた時には、うっ、と思ったのが正直なところなのだけど、

しかしやっぱりボートを出す直前のこの時間帯のドキドキ感は独特なものがある。


Westさんは、冬とはいえまだ朝イチが狙い目だと思っているようだから、

スタートしたら一目散に目的地に向かって、まずは5mのラインとやらをチェックするのだ。


Westさんはたぶん撃ち物をメインにやるだろうから、僕は何から始めようか…。



―で、Westさん、目的地、どのあたりなんでしたっけ?


「このあたりです」


差し出されたスマホの地図アプリで確認すると…、








1




―なるほど。

このボート屋さんからだと結構距離ありそうですね。


「夏は逆に良さそうですけどね」



…たしかに。

川筋が近いですしね。



さて、じゃあ行き先も確認したところで、エレキ設置に手間取っているニシヒロ組、カタヤマ組は置いておいて、

レンタル組の我々は先に出発させてもらいますか。




―お先にー、

と一声かけて、Westさん操船のもと出発です。

バックシートが指定席である僕は、のんびりと景色を楽しみながらの快適クルーズです。



いやー、やっぱり冷えますねー、今が一番寒い時間帯でしょうしねー、などと会話しながら進んでいきますが…。





「…あれ?水温下がってるな」


―ん、どうしました、Westさん。



「いや、ボート屋前は水温11度くらいだったんですが、今は9度になってます」


―ほう、それは変ですね、放射冷却のせいでしょうか…?





…ガリガリ、ガリッ!





―どうしました、Westさん。


「いやこの辺、水中にゴミが多くてエレキに引っかかるんですよ」


―ありゃ、ほんとですね。水中は枝がいっぱいですね…。




引っかかった枝を外し外し、少しずつエレキは進んでいきます。

しかし気になるのは、これだけ進むペースが遅くなっているのに後続が誰も追いかけてくる様子がない。



―誰も追いついてこないですね。


「ですね。本湖とは逆側に行ったのかな…。チャレンジャーだなぁ」



―これだけゴミが多いとなぁ。途中で諦めたのかもしれないですねぇ。

…おや、しかしこの辺はゴミも多いですけど水が随分クリアですね。水底が丸見えですよ。

そして心なしか、水も動いているような…、




「あ…、」






―ん、どうしました、Westさん?







「これ以上進めなそうです…」





―え!?

本湖に繋がる道が途切れてるってことですか!?そんなことあり得ます??





「いや…」










「たぶん、ここ最上流です…」


















2




…ちょおっ!?




「ボート屋から逆に進んでいっちゃったみたいです…」





…思わずクラっときますが、しかしバックシートでボケっと安寧を貪っていた僕には何も言う資格は無い。

そうか、だから誰も追いかけてこなかったんだ…。



―せっかくだし、やっていきます?



…と言いたいのも山々なのですが、しかし水面も水中もゴミに覆い尽くされた最上流は、何をどう攻めれば良いのかイメージが全く湧きません。

おとなしく引き返すのが最善か…。




なんだかすいません、いえいえこちらこそ、なんて、

なんとなく気まずい空気の中、Westさんは再度ゴミと格闘しながらボート屋方面に舵をとります。


こうなったら一刻も早く引き返して、目的地を目指し直すしか道はありません。



…水温が下がってるとか、ゴミが増えてきたとか、水が澄んできたとか、

考えてみれば、上流側に進んでることを示すようなヒントは色々あったんだけどなぁ…。


操船担当じゃないからと、さすがにボケっとしすぎていた、と我ながら反省します。




…およそ30分後。


ようやく、ゴミまみれの一帯を抜けてボート屋付近まで戻ってこれました。



―やれやれ、ようやく釣りができる環境に戻ってこれましたね…。


おや、あれはニシヒロさんオカピさんのボートじゃないですか?

あ、あっちにはカタヤマさんもいる。


…案外、ボート屋近くでやってたんですね。この辺はシャローばかりなのに。

みんな強気ですねー。





…状況が気になるところではありますが、思わぬトラブルで出遅れた分を早く取り戻さなければなりません。

会話もそこそこに、先を急ぎます。




「…この辺は水深が6mくらいありますね」



―お、いい感じの水深ですね。本湖に近づいている証拠じゃないですか。



「いい感じのところがあれば、やっていってもいいですね」



―そうですね、ただ、ライバルが誰もいないことが気になりますが…。



…釣れない、ってことなんでしょうかねぇ、とWestさんが独り言のようにつぶやき、

僕も黙ってうなずきます。


真冬にボートを出そうと思うような強者どもが、最初に目指すべき場所ではないということなのでしょうから、

ハイシーズン以上に、ライバルがいる、いないというのは大きな指標になりそうな気がします。



―人がいないエリアはチェックする程度にして、先を急ぐことに専念したほうがいい気がする。


…ビッグベイトを手にとって、僕はチェイスを確認する程度にやっていくことにします。





そこからしばらく、目に見える立ち木や日の当たる橋脚など、なんとなく気になるところは撃ちつつも、

移動することを優先にして進んでいきます。





―結構、きましたよね、そろそろ本湖ですか?


「たぶんこの先が本湖だと思います。目的地はさらにその先ですね」



―そうですか、ようやく取り戻せましたね。


ただ、なんとなく岸の幅が狭くなってきているような気がしないでもないですが…。



「この岬を回れば、その先がたぶん本湖ですよ」



―なるほど、岬をぐるっと回って、その先は広大に開けた本湖が…、









…ん?




ていうか、Westさん、その先進めます?



「あれ?この先のはずなんですが…」




―ちょっと待って下さい。GPSで位置確認してみますから。




…ゴソゴソとスマホを取り出して地図アプリを起動してみます。





















3





―ちょっとWestさんどんだけ上流好きなんですか!!


「…あれ?おかしいなぁ…」



バックシートでグダグダしてた自分にWestさんを非難する資格はない。

そんな誓いは片倉の空の彼方に消え去って、Westさんの方向音痴を攻め立てます。



「ボート屋が地図をくれないのが悪いんですよ」


―いや、そういう問題じゃないでしょう。




この時の時間、実に8時半である。

この全く建設的でない口論を交わしている今まさにこの時、時計の針は8時半を指しているのである。


出船したのが6時半だから、まるまる2時間。

この間、まともに竿を振ることもなく、二人に残ったのは意味の分からない疲労ばかり。


…なんだか、もう目的地には永遠に辿りつけないのではないか、なんて気がしてくる。

なにかしら片倉の神様の不興を被って、今日一日目的地に辿りつけない呪いをかけられたのだ、と意味不明な妄想にとらわれそうになる。


いかんいかん。

今、僕とWestさんがすべきことは建設的でない口論ではなく、これからプランを変えるのか変えないのか、

その意志をお互いに確認しあうことである。


そう思い、


―どうします?



と僕は聞きかけますが、



「ああー、ここで道が二股になってたのか、こっちに行けばいいんですね」


と先にWestさん。

なるほど、プランを変えるつもりはないのだと僕は了解したのでした。


そうと決まれば善は急げ。

この2時間をムダにしないためにも、今度こそきちんと目的地に向かいましょう。


僕もようやく重い腰を上げ、スマホの地図アプリを常時立ち上げたまま、そこを右手沿いです、とか言い出したのでした。

というか最初からこうしてればよかった。

ごめんなさい、Westさん。









…さらに30分後。ようやく本湖に到着。



―本湖。





…うおー、本湖だー!やっと来たよー!!


ここまでの苦労を考えると、両手を突き上げて一叫びしたいのはヤマヤマなのですが、心のなかにそれを押し留めたのは、もちろん見知らぬライバルの姿が見えたからです。

赤の他人の視線を気にせずに、屋外で奇行に走って平然としていられるほど、僕は人間が大きくありません。


さて、そのライバルですが、湖の真ん中あたりに陣取って真下にリグを投げているようです。


―ハイきました!この光景、これはたぶん…、




僕の自慢の16ビットの脳みそが正解を弾き出します。


チキチキチキ…、チーン!



間違いない、これは「シューティング」をしているに違いありません。



シューティング、

僕は経験がありませんが、魚探で深場を調べて魚の反応があるやいなや、

おもむろにダウンショットを真下に落として魚を誘って釣るという、真冬の定番とも言える釣り方なんだそう。



…しかし釣れていそうな気配はない。

これはやはりWestさんの読み通り、ベタ底というよりはカケアガリの途中にいるのではないか…。



Westさんと頷き合うと、ひとつの岬に陣取ります。

魚探で深度を測り、5mそこそこという場所を見つけると、さっそくキャストを開始します。



僕がセットしたのはサスペンドミノー。

タックルベリーで投げ売り状態だった、深場を探れるのがウリだというルアーのようです。



キャストしてちょっとタダ巻きし、ルアーが潜ったことを確認すると、ジャークを始めます。

時折底にかすったような感触が手元に伝わってきますが、大げさにも思える大きなリップが障害物を弾いているのでしょうか、

根がかる気配はありません。


隣でWestさんはダウンショットを試しているようです。


「ダウンショットはズル引きよりシェイクが重要なんですよー」


とか言ってますが、へー、と聞き流します。




…しばし、二人とも自分の釣りに集中します。



その最中、ふと手を休めて周りを見回すと、あるライバルのボートが岸際ベタベタにつけてカバー撃ちをやっている様子が目に留まりました。

ピッチングでポンポンとリグを投げ込む様子は、まるで真夏のよう。



―へぇ、随分強気にやってる人もいるもんだなぁ。

時期に関わらず、ああやって自分のスタイルを貫き通すというのもカッコイイものです。



―そのスタイルのまま、これからもがんばってくださいね、


なんて、なぜか上から思ったのもつかの間、





…あれ?竿、しなってない?



―うお、え、ウソ!魚だ!

えー、釣った!カバー撃ちで!


―ちょ、ちょっとWestさん!あっち見て下さいよ、釣ってますよ!




「お、ほんとだ。どうやって釣ったか見てました?」



―カバー撃ちですよ。ピッチングで。

しかもあそこ、ちょっとシェードになってるとこですよ。



「カバーか、カバーもあると思ってたんですよね」



―そしたら最初に言ってくださいよ。

どうします?あの人、撃ちながら移動していってるみたいですから。

あそこから離れたらハイエナしちゃいますか?



―あ、離れましたよ!

チャンス!誰か入っちゃう前に!





…ぴゅう、と釣り上げていたポイントに入ります。


なるほど、シャローにちょっとした岬とシェードとカバーが絡んで、

ハイシーズンなら確かに撃ちたくなるような場所ですが、

この12月の終わりに、先ほどの人は確信をもってここを撃ったのでしょうか。



…Westさんは10インチのワームを試すようです。

放っておいて、僕は用意してきたヘビーダウンショットを撃ってみます。


先ほどの人と同じように、ピッチングで、あたかも真夏のカバー撃ちのように…。








…ココン








…え?

アタッた?アタリ?





―あれ、ちょっと、Westさん、アタリましたよ、今。


話しかけながらその後の反応を待ちますが、変化はありません。



…ん?アタッたよね、今?ギル?気のせいではないと思うけど…。



念のためアワセてみますが、何の抵抗もなく上がってくるリグ。


16ビットの脳みそに問い合わせを行ってみます。





…チキチキチキ…


チーン!

「90%以上の確率で魚のアタリ」



…だよね?今の絶対アタリだよ。

離しちゃったのか…、



…あれ、なんですか、Westさん。

その非難がましい表情は。




「あのね、冬ですよ。アタッたと思ったらすぐアワセないと釣れるわけないじゃないですか」




…えー、でもだって、



「電撃です、電撃」



…はぁ…(?)。






しかし、まさかのシャローカバー。

12月の、終わりの終わりにこんな釣りができるのか。



Westさんの手前、僕はなんでもない風を装っていたけれど、

内心、僕は驚いた。


冬だからといって、ろくにバスを釣ったこともない分際で、

僕にはある種の思い込みがあったのだけれど、それを粉々にぶっ壊された。


全身に100万ボルトの電流が駆け巡った。


心臓に氷水をぶっかけられた。


後頭部をカナヅチでフルスイングされて、目の玉から流れ星が10個くらい…、



とにかく、僕は驚いたのでした。




―冬でも、こんな釣りができるのか。


…いや、できるとは聞いていた。

聞いていたけれども、それはたまたま、百に一つの偶然を手にしたものが、

さもそれが当然のように謳っているものだとばかり思っていた。


それが、どうもそうでもないらしい。

なにしろ自分が体験したのです。


この、僕が。




何がセレモニーか。

たかだか5年やそこら釣りをしたくらいで、何をわかったつもりになっていたのか。



どうやら、今日、片倉に来たのは僕にとってマイナスではなかったらしい。

Westさんの手前、なんでもない風を装いながら、そんなことを考えていた僕だったのでした。






…そこからは特に反応もなく、ボート屋に帰着したWestさんと僕だったのでしたが、





カタヤマ「3バイト1フィッシュでしたわ」




…はぁ!?

どこで?どこでですか?



カタヤマ「最初に上流ですれ違った直後ですよ」



―え、あんなの、水深1mとか2mとかの場所じゃないですか。

あそこで!?



カタヤマ「カバーに突っ込んだらすぐでしたわ」






…。





変な思い込みがなかったら…、

というのは結果論ですが、いやはや。

しかし、バス釣りは奥が深い。



来年の12月は、もう少しアグレッシブに、色々と試してみてもいいかもしれない。


そんなことを考えた、12月26日だったのでした。






…ということで、年末の釣行記事をようやくアップしたわけですが、

2016年、あけましておめでとうございます。


リールから糸を剥ぎとって次の週末にでもオーバーホールに出そうかという今日この頃ですが、

今年も、皆様にとってよい一年であるように、釣果に恵まれた一年であるように、お祈りさせていただきます。



ブログも今年で6年目となりますが、始めた当初はまさかこんなに長く続けるとは思ってもみなかったわけでして、

色々とタイトルがおかしくなってきていることもそうですが、もう少しこのまま続けていこうかと思っています。


さて、個人的に2015年は決して満足のいく一年ではなかったところなのですが、

デトックスをすると皮一枚しか残らない老廃物の集合体である僕としては、これからもマイペースで、釣りを続けていきたいと思っています。


毎年、年明けから春先までは仕事で忙しくて満足に釣行ができないのが常なのですが、

今年は3月くらいに初バスが釣れればと、一応の目標を立てることにします。


自分自身も心機一転、また一からバス釣りを勉強できればなぁと、

またつらつらと記事に綴っていくつもりですので、今年もよろしくお願い致します。

West「当日は車が使えなさそうなので、迎えに来てもらえませんか」


―いいですよ、別に。5時に集合ですから、4時過ぎくらいに迎えにいきますよ。


West「すいません。しかし、起きれるかなぁ。自信ないなぁ」



―何言ってるんですか、主催者なんですよ!



…こんなやり取りをしていたのが、11月に入ってすぐの頃でした。

できれば前日には有給をとってプラをしつつ、早めに就寝して万全の状態で大会を…、

なんてのは毎回目論むことではあるのですが、残念ながらそうは問屋がおろさない。


最近仕事が忙しくなってきたWestさんに、

空気の読めない営業に前日打ち合わせを入れられてしまった僕。


極力早く仕事から帰る努力をしましょうということで、お互い渋々と仕事に向かったのが11月6日のことだったのでした。


とはいえ、仕事終わりに遠方からはるばる前乗りされて、開始時間まで集合場所で仮眠を取っているような方もいらっしゃるのです。

前日が仕事だからといってなんなのでしょう。


僕は精力的に仕事をこなすと、花金だ飲み会だとワイワイやっているオフィスを颯爽と後にし、

手早く準備を整えて早めに就寝したのでした。





…3:00 AM



ピピピピと鳴り続ける携帯のアラームを解除し、むっくりと起き上がります。

いびきをかいて寝ている嫁さんを起こさないようにゆっくりと寝室から出ると、

シャワーを浴び、身を清めてから車に乗り込みます。


最後の印旛水系大会が、ここからはじまるのです。

心身ともに万全の状態で臨まなければ、今まで参加いただいた全ての皆様に顔向けができないというものです。


今から迎えに行くWestさんも、きっと僕と同じ想いでしょう。

…Westさん、着きましたよ!4時ピッタリに、ビジ夫は今、あなたの家の真ん前にいますよ!











…。





おや、返信が無い。

そしてWestさん家の部屋の明かりが真っ暗に見えるのは僕の気のせいだろうか。



…いやいや、そんな馬鹿な。

仮にも主催者であるWestさんが、そんなわけはない。

まかり間違っても、寝坊しているなどと、そんなことは天地がひっくり返ろうが…









…。




ちょっとー!!!Westさーーーーーん!!!!!!






繰り返しWestさんの携帯に発信を続けますが反応はありません。


…ペア割りのクジも名簿もエントリーカードも全てWestさんが用意している。

「しょうがない、Westさんを置いていくしかない」なんてわけにはいかないのです。

ここで何をしてでもWestさんを叩き起こさなければ第八回印旛水系釣り大会は始まることはないのです。



…時間はジリジリと過ぎていきます。

もう、やむを得ません。

次の発信でWestさんが起きなければ、もう仕方がない。

「閑静な住宅街の深夜に玄関のチャイムを連打する」という、この時点で考えられうる手段の中でも3番目くらいにやりたくないことをやらなければなりません。

やりたくない、30も過ぎたいい大人がそんな常識の無いことはしたくない。


起きてくれ、West!!!













West「…はい、もしもし」



―起きたーーーーーー!!!!!







West「…ひょっとして、もう家の前ですか」


―よかった、起きましたか、いやもう本当に焦りましたから勘弁してくださいよ…。


West「すいません…。すぐ用意していきます」





5分も待たず玄関から現れるWestさん。

どうやら、すぐに出発出来るだけの準備はあらかじめ済ませていたようです。



West「すいませんでした…」


―いやいや、僕も最終手段を採らずに済んで本当に良かったですよ。





コンビニでレッドブルを奢ってもらい、遅刻することなく集合場所へ向かった二人だったのでした。






集合時間の5時が近づくにつれ、続々と人が集まってきます。

既に見知った顔にも、ご新規の方にも、一人一人に挨拶して他愛のない会話をしていると、

あっという間に5時です。


開会の挨拶と、恒例のくじ引き。

このドキドキもこれで最後かと思うと、何やら感慨深いものがあります。



僕の相方は…、





お、ニシヒロさんだ。


ニシヒロさんはWestさんと旧知の仲ということで、Westさんを通じて大会に参加いただくようになった方ですが、

僕も個人的にお酒をご一緒したりと、知らない仲ではありません。


しかし、そうか。

考えてみれば今まで釣行をご一緒したことはなかった。



そしてニシヒロさんと言えば、僕は昔、とある異名を聞いたことがあったのでした。


すなわち、「ジャークニシヒロ」。


アメリカ製のルアーを中心に、ひたすらジャークベイトオンリーのスタイルで押し通す釣りをしているという、

生粋のジャークベイターだということなのでした。



ジャーキング用のショートロッドを一本携えて、右手には革製のグローブを嵌め、

川だろうが湖だろうが、シャローだろうがディープだろうが、

とにかくジャークだ、ジャーク以外の釣りは俺には必要ない、

そんな俺を人はこう呼ぶ。


「ジャーク☆ニシヒロ」と。




…名前に☆を入れて許されるのは「つのだ☆ひろ」かニシヒロさんくらいのものですよ、と、

昔聞いたことがあったのでした。



今年、ジャークベイトの釣りを少しずつ始めていた僕にとって、

これは思わぬ僥倖と言うべきかもしれない。


何しろ目の前で本物のジャーキングが見られるということなのですから、

独学で試行錯誤を進めていくよりも遥かに得られるものが多いでしょう。



…そう思う一方、実は僕は少し困ってしまったのでした。


今日の大会はタックル2本縛り、

僕はMとMHのタックルを持参していましたが、撃ちの釣りについては相方さんにお任せして、

僕自身はスピナーベイトとクランク、そしてジャークベイトのローテーションでやり切るつもりだったのです。


撃ち、巻物、そしてジャークベイトのそれぞれに釣果があれば、カテゴリポイントのプラスは実に15ポイント。

4本リミットが揃わなくても、充分に優勝が狙える試算になります。


なのでオカッパリカバンには普段よりも少し大きめのルアーケースを詰めて、

ワームの類は最小限しか持ってきていませんでした。


それが、ここにきての「ジャーク☆ニシヒロ」さんです。


…てことは、Mのタックルでスピナベとクランクをやりつつ、撃つべき箇所についてはMHでテキサスか直リグ…、

いやでもせっかくだし、ニシヒロさんと一緒にジャークベイトでやり通すのも面白いか?



ううむ、と悩んでいる間に全てのペア割が決定し、そしていよいよ第八回目、最後の印旛水系釣り大会の始まりです。




ジャーク☆ニシヒロ「車、僕が出しますよ。どこに行きますか?」


―そうですね、ニシヒロさんに特に希望がないなら、車はここに置いてこのまま新川でやっていきませんか?

道の駅から一つ上流の橋あたりが良いんじゃないかと思ってるんで、釣り上がって行く感じで。



ジャーク☆ニシヒロ「詳しくないので、お任せしますよ」



―じゃあ、まずは橋脚からやっていきましょうか。

次の橋に行くまでに、日も昇ると思いますよ。


車が次々と駐車場から発進していく中、僕とニシヒロさんはゆったりと川岸に歩を進めます。



川岸に到着して、水温を測ると15度もあります。

気温が12度ですから、水温が気温に追いつくまでにはまだ時期的に余裕があるのでしょう。


これなら、巻きでも充分に勝負ができそうです。



―このあたりは根がひどいんで、沈むルアーは気をつけてくださいね。

ニシヒロさんに一言添えて、僕は95をチョイスします。


95なら表層からせいぜい50cm以内。

根掛かりの心配はありません。


暗闇の中をキャスト。

あと20分もすれば夜が明けて、朝マズメが始まるはずです。

言わば、ここは準備運動的な位置づけにして、本命の時間帯に次の橋へ到着できればよいでしょう。



…ジャッ!ジャッ!


ラインが水を切る音だけが辺りに響きます。

しかし、返ってくるのは静寂のみで何の反応もありません。


ふと、ニシヒロさんの方に目をやります。




…ジャッジャッジャッジャッジャッジャッ!!





…ええ!?

そんな間隔でジャークするの!?


ジャークベイトは、いわゆる喰わせの間が重要だと、これは他人からの受け売りですが、

しかし、この間隔でジャークしていって、果たしてバスが喰うタイミングはあるのか?


そして一投の間隔がまた短い。


僕がジャッ!ジャッ!とやっている間に、ジャッジャッジャッジャッとやってもう次のキャストに移っています。


…これが本当のジャーキングなのか?

あるいは、何か狙いがあってここまでテンポを早めているのだろうか。



これは興味深い。

どうやら、今日はこのままニシヒロさんのキャストに注目していくだけの価値はありそうです。



橋脚周り、そして流れ込み周りを二人でチェックし終わると、上流に向けて移動を開始します。

朝日が昇り、少しずつあたりが明るくなってきました。


道中、ニシヒロさんに気になっていることを聞いてみます。



―ニシヒロさん、今日はタックル一本なんですか。

ジャーク☆ニシヒロ「そうですね、一本でいいかなと思って」


―それ、何フィートですか?

ジャーク☆ニシヒロ「5フィートちょっとですかね」


―やっぱり短い。僕もジャークベイトに興味が出てから、少しジャーク用のロッドに興味が出て色々調べてみたんですけど、日本製のロッドでそこまで短いのはなかなかないですよね。

ジャーク☆ニシヒロ「そうですね、これはアメリカのロッドですけど、結構昔のですよ」


―シングルグリップなんですね。

ジャーク☆ニシヒロ「そうです、ガングリップです。使いやすいですよ」


―トッパーと同じ発想ですねー。今じゃ作らないでしょうね。

ジャーク☆ニシヒロ「今でも、例えば○○○とか、×××とか、結構いいと思いますよ」


―へー、なるほどねー…。




…正直なところ、ニワカの僕には半分ほどしか理解できなかったニシヒロさんのお話でしたが、

しかし、やはり突き抜けた人の話というのは興味深い。


話に花を咲かせていると、あっという間に次の橋に到着しました。






…おや。

最初に入ろうと思っていたポイントに、見覚えのある影がある。




あれは…、




―やまさん!




やまさん「お、ビジ夫さん。珍しいところで会いますね」



今までの大会で、幾度と無くポイントが被ったやまさん。

主に新川下流域を得意としているやまさんに、まさかここで遭遇するとは…。


しかし、やまさんが既にここにいるということは、この近辺の目ぼしいポイントは既に撃たれていると思って間違いない。



―で、釣れました?


まともに答えるはずのない質問です。

ニヤニヤしている、やまさん。


くっ、釣ったのかどうなのか…。



―相方のカタヤマさんは?対岸の人影がカタヤマさんですか?


やまさん「あれはケンケンさんチーム。カタヤマさんはもうちょい上流側にいるよ」




―ケンケンさん!?


ぐっ、あまりカブらないのではと選んだポイントのつもりが、皆同じことを考えていたのか。

しまった、それなら真っ先に車でここまで移動してくるべきだったか…。

いやしかしまだ始まったばかり、これからいくらでも挽回はできるはず。



―へ、へーんだ!じゃあ僕らはもっと上流に行きますから付いてこないでくださいよ!

せいぜいがんばってくださいね!!!



ニシヒロさんを促すと、ぴゅう、と上流側へ急ぎます。



橋を超えると人影も無くなり、ようやく落ち着いて釣りができそうです。

僕は護岸をやり、ニシヒロさんは対岸にまわるようです。


ある程度水深のある護岸。

予定外でしたが、撃ち物を使うことにします。


7gの直リグ。

岸にそってキャストしていきます。


しばし丁寧にやっていると、上流側から下ってくる人影が。

あれは…、





かいてんさんと、しもさんだ…。


ガクっと肩が落ちます。


スタート地点から釣り上がって行く計画が、ことごとく裏目に出ているようです。

あの二人が釣り下ってきて、目ぼしいポイントが撃たれていないことは考えられない。


かいてんさんがニヤニヤしながら何やら声をかけてきますがシカトします。



…こうなればもっと思い切って移動が必要か。

思っているうちに、対岸からニシヒロさんが戻ってきました。



―…どうです?


ジャーク☆「駄目ですね。反応ないです」


―さっき、またもう1チームすれ違いましたよ。どうやらみんな考えることは同じみたいで。


ジャーク☆「厳しいですね…。移動します?」


―もっと上流にまだポイントありますから、やりながらどんどん上っていきましょう。




…実際、ここから車まで戻って移動するのは今までの全部をオジャンにしてしまう行動に思える。

ここまできたら、もうカブろうがなんだろうが当初の予定通り進めていくほうが良い気がします。



―良さそうなところがあれば、どんどんやっていきましょう。


頷き合って、さらに上流に進みます。



移動を重視して、チェックはざっくりと、ということであればスピナーベイトが適任でしょう。

Mのタックルにスピナベを取り付け、ザザッと流しながら釣り上がります。






桜



ソメイヨシノが咲いています。

桜はたまに季節を勘違いして咲くことがあると聞きますが、これがそうなのでしょうか。


思わず写メを撮っていると、




ジャーク☆「ああっ!!」



―!?

どうしました、ニシヒロさん!




ジャーク☆「やっとチェイスがありました、でも喰わなかったですが…」


―え、マジですか、どのへんですか?



ジャーク☆「いや、沖のほうですね。たぶんブレイクに付いてたのが浮いてきた感じで」


―ブレイク…、あり得ますよね、この時期ですからね。

だとすると、シャローを狙っていくより水深があるところを狙った方がいいかもしれませんね。



…ここまで何の手応えもなくやってきたなかで、ようやく一つの手がかりが得られました。

ブレイクに魚が付いているなら、底をかすめられるようなディープクランクや重めのスピナーベイト…。



ルアーを付け替え、ザックリと投げながら上っていきます。




さらに次の橋。

橋を渡り対岸の様子を見ようとすると、通りがかった車にクラクションを鳴らされます。



―ん、通行の邪魔になってる…?




あ…。



Westさんとワビスキィさんだ…。

ワビスキィさんの車だったのか。



ニヤニヤしながら通り過ぎていった二人は橋のふもとに駐車すると、この辺りでやり始めるようです。


―ぐぅぅ!駄目だ駄目だ!移動!!


さらに上流へ歩を進めます。




…神崎川との合流地点までやってきました。



―ここも、シーズン中は結構有名なポイントなんですが…。




…浅い。

そして、汚い。


神崎川から濁った水が流れ込んでいるのか?



…この水深ならむしろジャークベイトだろう。

そう思い、さきほど付け替えたルアーをさらに付け替えて、しばらく目ぼしい箇所を流してみますが反応はありません。



…困った。

ここからさらに釣り上がるか?

でも、これ以上移動すると帰着遅れのリスクが出てくるし、そもそもこの水深と濁り…。


うーん…。





―戻ります?ニシヒロさんにチェイスがあったあの辺りまで…。


☆「そうしますか…」


―なんというか、上ってくるほど浅くなってきてますよね。減水もしてるんだと思いますが…。


☆「もう少し水深がある方がいいですかね」


―そんな気がするんですよねー。



時間を見ると、帰着時間まで2時間を切っています。

さきほどニシヒロさんにチェイスがあったところまで戻って、そこを一時間ほど丁寧にやってみて、

あとはざっくり釣り下っていけば帰着時間にぴったりくらいでしょう。



まずは先程の場所まで戻って…、


うわ…、Westさんがいる。

大会に関係なさそうなオカッパリの方もいる。



いやいや、もう、惑わされるのはよくない!

やると言ったらここでやる!


ブレイクでチェイスがあったんだから、ブレイクの真上を通せるようなルアーを…、
















…何も無いまま一時間経ってしまった。

ニシヒロさん、ぼちぼち戻らないとまずいです…。


☆「はい、あとは流していく感じで」



…む、ニシヒロさん、いつの間にかジャークベイトをスピナーベイトに付け替えているではないか!

あのジャーク☆ニシヒロがここまで追い込まれてしまっているのか…。


ニシヒロさんもプライドをかなぐり捨ててもがんばってくれているんだ、なんとかして、どちらか片方でも、とにかく一本がほしい。



…そんなことを考えながら必死でグリグリとクランクを巻いていると、

急にカバーから飛び出してきたバスがクランクにバイト!!





!!!






…が、食い損ね。


くは…。




しかし、カバー?

沖ばかりを重視していたけれど、ピックアップしようとした直前にバイト?


今更、こんな情報が手に入っても…。



そこからはカバーも重視しながら釣り下り、帰着時間ギリギリまで粘りますが、

残念ながら反応はなし。


僕にとっての最後の大会は、こうして幕を閉じたのでした。



僕とニシヒロさんのチームは申告なし。

優勝チームは花見川でキーパーを5本釣り上げ、入れ替えすら発生させていたナツキンさんとイヌヅカさんチーム。



…完敗です。



最後くらいはかっこ良くバシッと決めて終わりたい、

主催者として、そんな贅沢な思いも持っていましたが、しかしろくに練習すらしていなかった僕には当然の結果となってしまいました。


申し訳なかったのが、そんな僕のプランに付きあわせてしまったニシヒロさん。

適切な場所にナビゲートできていれば、僕はともかくニシヒロさんは釣り上げられていたに違いない。


ニシヒロさんのジャークに魚が飛びつく瞬間を、僕も見たかった。

すいません、ニシヒロさん。




…しかし、なんというか、こうして最後の大会が無事に終了してホッとしたような、残念なような、

我ながらなんとも言えない感慨があります。



ここからは釣行記とは無関係になってしまいますが、

僕自身が、今までの大会について、自分の想いを簡潔に書くことはとても難しい。


何について書くべきか考えたとして、

初めての大会に参加者を募集した時、参加希望のメールがきた瞬間の感動を書くべきか、

キーパーの魚が釣れて、相方とそれを喜び合ったことを書くべきか、

大会を通じて、たくさんの友達ができたことを書くべきか、

それとも、あまりにも渋い日に大会を開催してしまった時の後ろめたさを書くべきか。


ちょっと考えただけでも色々な想いが分散して、しかしそれらが同じように質量をもつものだから、

それぞれについて言葉は溢れて、結局のところ「全部大事な思い出」という陳腐な表現になってしまう。


ただし僕が決して忘れてはならないことは、

この大事な思い出は、今までの大会に参加していただいた全ての方々によって与えられたものだということです。


その感謝の気持ちの全てを文面にあらわすことはできないけれども、

全八回の大会参加者を、あらためて一人一人「ありがとう」と呟きながら列記して、

大会釣行記の幕引きとさせていただきます。



■第一回 2012年7月28日

・かいてん さん

・名前はまだない さん

・エイスケ さん

・ドラゴン さん

・ビーグル さん

・c-chicken-130 さん

・タツロー さん

・バス男 さん

・てし さん


■第二回 2012年10月20日

・けんけん さん

・かいてん さん

・タケ さん

・タツロー さん

・426 さん

・やまさん

・名前はまだない さん

・ワカバヤシ さん

・ホリイ さん

・c-chicken-130 さん


■第三回 2013年6月8日

・かいてん さん

・たく さん

・C-Chicken130 さん

・テツ さん

・ぺりきん さん

・タカス さん

・けんけん さん

・やまさん

・タケボー さん

・リョウ さん

・ポコチ さん

・イシイ さん

・426 さん

・しも さん

・ラボ さん

・エグ さん

・オカピ さん

・ビーグル さん

・もっつぁん

・イズモト さん

・ニシヒロ さん

・アマノ さん

・シマムラ さん

・オギワラ さん

・てし さん


■第四回 2013年9月28日

・サイトウ さん

・C-Chicken130 さん

・けんけん さん

・UNK さん

・しも さん

・オカピ さん

・ニャガー さん

・ポコチ さん

・弟やん さん

・カタヤマ さん

・クラタ さん

・ドラゴン さん

・ワタナベ さん

・ニシヒロ さん

・アマノ さん

・イズモト さん

・オギワラ さん

・エグ さん

・かいてん さん

・ワカバヤシ さん

・ビーグル さん

・ミツハシ さん

・426 さん


■第五回 2014年7月5日

・クラタ さん

・カタヤマ さん

・ナツキン さん

・てし さん

・C-Chicken130 さん

・Splash さん

・かいてん さん

・唯人 さん

・イトウ さん

・ぺりきん さん

・ワタナベ さん

・やまさん

・タケボー さん

・けんけん さん

・たく さん

・エガミ さん

・バス男 さん

・ニャガー さん

・しも さん

・オカピ さん

・りょう さん

・SUDA さん

・ワカバヤシ さん

・ニシヒロ さん

・りょうちくん

・りょうちくんパパ


■第六回 2014年9月20日

・源 さん

・ワビスキィ さん

・クラタ さん

・C-Chicken130 さん

・コモリ さん

・やまさん

・ビーグル さん

・オカピ さん

・けんけん さん

・ニシヒロ さん

・かいてん さん

・Splash さん

・ワカバヤシ さん

・ルディ さん

・ぺりきん さん

・ナツキン さん

・カタヤマ さん


■第七回 2015年6月27日

・りょうちくん

・りょうちくんパパ

・ルディ さん

・りょう さん

・かいてん さん

・塩焼き さん

・COO さん

・しも さん

・こばす さん

・C-Chicken130 さん

・やまさん

・バス吉 さん

・たく さん

・ぺりきん さん

・カタヤマ さん

・ワビスキィ さん

・源 さん

・クラタ さん

・けんけん さん

・ナツキン さん


■第八回 2015年11月7日

・COO さん

・塩焼き さん

・ナツキン さん

・イヌヅカ さん

・ぺりきん さん

・ゆう さん

・ワビスキィ さん

・唯人 さん

・ワカバヤシ さん

・オカピ さん

・たく さん

・けんけん さん

・ぼっちゃん さん

・しも さん

・かいてん さん

・ニシヒロ さん

・やまさん

・カタヤマ さん


今更ながら、これほど多くの方々に支えられて、大会を継続してこれたのだと実感しています。


「交流」を大会のテーマにしたとき、大会はペア戦で行うという最初のルールが出来上がりました。

人見知りする方、あるいは純粋に腕試しを希望する方には敷居の高いルールであったかもしれないと思いますが、

それでも、このルールでやり通して良かったと、今でも思っています。


参加いただいた全ての皆様にも、そうであったら、嬉しいなぁ。

ちょっとだけ自分語りをさせていただきます。



僕がバス釣りを始めてから早5年。

僕にとってのバス釣りには3つの軸があったわけでして、

一つは釣行そのもの、

もう一つはこのブログ、

そして3つ目が印旛水系大会でした。



この3つを切り分けて考えることは僕にとって全く意味のないことなのでして、

釣行するということはブログに書くということ、

そしてその経験はすべて大会に活かすためのものだったのです。



第八回目の印旛水系釣り大会、僕とWestさん主催としては最後の大会となりますが、その結果を報告いたします。



晩秋の開催となった第八回目の印旛水系釣り大会ですが、今回は20名での実施となりました。

また最後の最後まで、ご新規の申し込みがあったことを大変うれしく思います。



恒例のくじ引きの結果、ペア割は以下の通りとなりました。

※敬称略です


A:COO、塩焼き

B:ナツキン、イヌヅカ

C:ぺりきん、ゆう

D:ワビスキィ、West

E:唯人、ワカバヤシ

F:おかぴ、たく

G:けんけん、ぼっちゃん

H:しも、かいてん

I:ニシヒロ、ビジヲ

J:やまさん、カタヤマ




ルールは前回までと同様です。

タックルも、2本までと縛りを入れさせていただきました。



・ペア戦
・リミットは一人二匹、チームで4匹の総合計の長さ勝負。
・キーパーは25cm以上
・タックルは2本まで。途中交換はナシ。

■レギュレーション
ルアーをカテゴリに分けて、コンプ状況によりポイント加算。
2カテゴリコンプで+5ポイント、3コンプで15ポイント、4コンプで30ポイント。
(1cm=1ポイント)



・カテゴリ1
4インチ未満のワーム(ストレートワームは5.5インチ未満)を使用したリグ
3/8oz未満のラバージグ(スコーン含)
トラウトルアー(マイクロスプーン、ミニクランク、スピナー等)

・カテゴリ2
シャッド
クランク
スピナーベイト
ジグスピナー
バイブレーション
チャター

・カテゴリ3
4インチ以上のワーム(ストレートワームは5.5インチ以上)を使用したリグ
3/8oz以上のラバージグ(スコーン含)

・カテゴリ4
トップウォータープラグ(バズベイト含む)
ミノー(ジャークベイト)
ビッグベイト
1oz以上のスイムベイト






そして、結果です。

まずはビッグフィッシュ賞から。





1位:ぺりきん 42㎝(42㎝、41㎝のワンツーフィニッシュ!)







2位:ナツキン 38㎝

3位:カタヤマ 35㎝













次にチーム戦。









優勝:チームB(ナツキン、イヌヅカ) 128p






2位:チームJ(やまさん、カタヤマ) 103p


3位:チームC(ぺりきん、ゆう) 83p







以上の結果となりました。






そして僕の所感ですが、

今回は参加10チーム中、実に半数が申告ナシという厳しい状況ではありましたが、

しかしポイントを集めたチームには最盛期にも劣らないほどの釣果が集中していることから、

実に秋らしい、バスの居場所というものを探り当てられたチームに結果が伴ったということが言えると思います。





まず、チーム戦優勝のチームB、ナツキンさんとイヌヅカさんは、全チームで唯一のリミットメイクとなりました。

そればかりか、チーム全体ではキーパーを5本を釣りあげていて、入れ替えまで発生させたことは特筆に値すると思います。


イヌヅカさんについては、今回が初参加、しかも遠方からのご参加ということで印旛水系には全く知識がなかったにもかかわらずの優勝、

地元バサーの僕としては、おみそれしました、まいりましたと言う他はないわけなのですが、

その陰には、ナツキンさんという存在があったということが非常に大きかったでしょう。



ナツキンさんは僕も以前の大会でペアを組ませていただいたことがありますが、

この方、つい一、二年前に千葉に移住してこられたばかりの方で、

関東のあまりのバスの釣れなさに唖然としたのもつかの間、

雨の日も風の日も、夏も冬も花見川に通い続け、

そしてついにこの日、花見川マスターとして頂点に君臨することになったのでした。


ポイントの選択からリグのアジャスト、そしてペアの方のナビゲートと、完全な試合運びであったと思います。


花見川に通い詰めたナツキンさんと、それに見事に応えたイヌヅカさんのチームB、

優勝、本当に、おめでとうございました。




そして個人戦ですが、他に圧倒的な差をつけたのがぺりきんさんでした。

ウェインした2本が2本とも40アップ、そして今回、40アップをたたき出したのは全20名中、ぺりきんさんのみという結果でした。


冬に近づき、弱め弱めの釣りになりがちなところを、自信をもって普段の釣りをやり通したことが、この結果になったと思います。


毎週毎週、遠いところから印旛水系まで通い続け、釣り続けた結果がこうやって花開くことになり、

僕個人としても一人の印旛バサーとしてうれしく思います。

おめでとうございました。






また全体としてですが、

晩秋の大会ということで、厳しい結果になりそうだというのが大方の見解であったとは思いますが、

ここ最近ずっと天候も気温も安定していて、水温もまだまだ適水温が続いていたことから、

幅広い釣り方で魚を狙える可能性がある、面白い日であったと思います。



魚を釣り上げた方々から話を伺っても、カバーであったりブレイクであったり、

岸際であったり沖であったり、

あるいは、ワームであったり巻物であったりと実に様々です。


今年は例年になく雨の少ない秋であったということですが、

それだけ、秋パターンが長く楽しめる年ということなのかもしれません。


当日も、早朝はさすがに冷え込みましたが、日が出てからはポカポカとした陽気が続いて絶好の釣り日和といってよい日だったと思います。


結果にかかわらず、この絶好の一日を同じ趣味をもつ仲間同士でワイワイと過ごすことができて、

参加していただいた皆様にも、さぞ楽しんでいただけたのではないか、と勝手に期待をしています。



そして、繰り返し告知をしていたことではありますが、

今回の第八回目をもって、印旛水系釣り大会は終了となります。


正直に告白してしまうと、もともとこの大会は、釣り友達がほしい、うまい人に教えてもらいたい、という、

Westさんと僕の、非常にエゴイスティックな動機から始めた大会でした。

この大会をきっかけに、参加者同士の間で交流が広がればよい、というのは、言ってしまえば後付けの理由であったかもしれません。


それにも関わらず、当初のそんな思惑を超えて、僕が想像していた以上に参加者の皆様のコミュニティは広がりを続けて、

色々な方のブログで、大会参加者同士の釣行記事が見受けられるようになりました。


そういった記事を読んでニヤニヤすることが僕の朝の通勤時間の楽しみの一つであったわけなのですが、

大会が終了しても、そういった交流が今後も続いていくことを願っています。



4年間、ご参加いただいたすべての皆様、本当にありがとうございました。

大きなトラブルも事故もなく、継続してやってこれたことは、本当に皆様一人一人のモラルの高さ、ご協力の賜物と確信しています。


4年間の記憶、言いたいこと、書きたいことはたくさんあるのですが、それはまた皆様にお会いした時にとっておくこととして、

ただ、この言葉をもって締めさせていただきたいと思います。





「感謝!」