
100円。
なんだかよくわかりませんね。
取り出すとこんな感じです。

ワームの「フラ」ですね。
フラグラブか何かから切り取ったのでしょうか。
これだけを寄せ集めて売った方がいたんですね。
なかなか奇特な方です。
へー、と思いながらその横を見ると、イモ60の中古が同様に売られています。
…ん?
これは。
天がアレを作れと言っているのではないか?
閃いた僕はその2つを購入し、早速アレ作りに取り掛かったのでした。

イモ60です。
これをライターで炙って溶接して…、
できました。

なんちゃってファットイカです。
オリジナルと比べるとこんな感じ。

若干スリムですが、まぁ誤差の範囲でしょう。
ちなみに重さを計ってみたところ、オリジナル11gに対してなんちゃっては10gでした。
思ったより良い出来栄えに気を良くした僕は、早速10個全てを溶接したのでした。
さて、今日の前置きはこのファットイカについてなのですが、
僕がこのワームに興味を持ったのは、それなりに以前の話です。
もともと僕は嫁さんのスピニングタックルを借りてバス釣りを始めました。
そのうちベイトタックルというものの存在を知り、一組買い揃えてベイトとスピニングの1セットずつで釣行するようになりました。
これが僕がバス釣り一年生の頃の話です。
それが、何を思ったかスピニングを封印してベイトだけでやってみようと思いつき、
ベイトをもう一組買い求めてベイト2セットで釣行するようになりました。
それがバス釣り二年生の頃で、ブログを書き始めた時期になります。
ところがスピニングを封印すると意気込んだのはいいものの、
実際問題としてスピニングを封印するにあたって一番の不安は「ノーシンカーが使えなくなること」だったわけです。
何と言っても、ここぞというポイントではやはりノーシンカーを頼っていた僕でした。
スピニングと同じ感覚で使えるノーシンカーなどは無いにしても、近いものはないだろうか。
そうしてベイトでも扱えるノーシンカーが無いかどうかを探しまわり、一番最初に目をつけたのがこのファットイカでした。
…が、高い。
高いのですよ、ファットイカ。
10個入りで定価は驚きの1600円です。
ワームに1600円は無いでしょ!ということで、半分の5個入りで900円のヘビーカバーファットイカなるものを購入し、使ってみました。
…実際の単価はこちらの方が高いということは、買った直後に気が付きました。
さて、その使用感ですが、これがまたそれまでのノーシンカーの感覚とは全く違います。
…重い。
重いのですよ、ファットイカ。
先程も書きましたが、ワーム単体で、実に11g。
3/8オンス以上あります。
ベイトでも全くストレス無くブン投げられるのはいいのですが、
ひとしきりかっ飛ばして楽しんだ後に、はて、これはどう使えばいいんだろうかということに気がついたのです。
今にして思えば、これはテキサスやラバージグのような沈みモノリグとノーシンカーの中間のようなワームです。
しかしテキサスもラバージグも知識としては知っていても、使い方を知らなかった当時の僕に、そのことに気がつけるわけもなく、
なんだ、今までのノーシンカーのようには使えないんだ、とアッサリ見切ってしまったのでした。
…時は流れ。
沈みモノリグの使い方を知った僕は、このワームの存在を思い出しました。
…あれ、これ実はテキサスみたいにして使うんじゃないの?
そう思い、実際に試してみました。
そして、あー、なるほどな、と。
ようやく、これはスピニングのノーシンカーの代替品のようなものではなく、
唯一無二の特長をもった「尖った」ワームだということに気がついたのです。
最も感心したのが、そのバックスライド性能。
ファットイカが注目を浴びた時期に、持て囃されたのがそのバックスライド性能ゆえということだそうですが、
その理由がよくわかります。
当然のように知っている方がほとんどだとは思いますが、
なぜファットイカのバックスライドがバス釣りにおいて有効だと言われるのか、その理由を書いてみたいと思います。

下手クソですいませんが、これはアシ際のポイント断面図です。
アシがこのように生えていると、水上からアシ際として認識するのはこの赤い点線部分のラインです。
しかし、実際にはアシの根元はえぐれていて、結構なスペースが空いているものです。
そして、そんなスペースこそ、バスが潜んでいる可能性が高いのです。
この赤いラインに向けてテキサスを落としてみます。

当然、こうなります。
次にファットイカを落としてみます。

すると、こうなるんですね。
よりバスの目の前にルアーを届けることができるというわけです。
じゃあテキサスじゃなくてファットイカでいいじゃん、と言われると、それはそうでもありません。
3/8オンスとは言え水に対する比重はテキサスよりも軽いため、
例えばゴチャゴチャした水中をぶち抜いて落とすような強気の攻め方はできません。
きちんと底を取ることを重視したいなら、テキサスの方が優っているでしょう。
また、ファットイカには一点、有名な「弱点」があります。
それを僕も身を持って経験したことがありますが、それはまた後述。
要は、何でもそうですが使いドコロということですね。
以前に亀山でたまたま話しかけた人はテキサス用の専用タックルとは別にファットイカ専用のタックルを持ち歩いていましたが、
使いドコロがわかっている人には、そのくらいの価値はあるワームということなのでしょう。
僕も早くその域に達するべく、このなんちゃってファットイカをガンガン使っていきたいと思います。
ということで前置きが長すぎましたが、7/26の金曜日の話です。
僕はこの日、たまった振休を消化するために休みを取ることにしていました。
さーて、平日の休みなどそうそうあるものではありません。
最近調子のいい花見川でも行こうか、あるいはこんな時こそ遠出するべきか。
ンフフー、と鼻歌などを歌っていると、
嫁「…あのさぁ」
ん、なんだい嫁よ。
嫁「子供連れて実家に顔を出してきたいんですけど」
…嫁が敬語になるときはロクなことがありません。
別にいいけど。いつ?
嫁「25日から3日間行ってきたいです」
…ハァァァァァ!?
何言ってんの、車は!?
嫁「…乗って帰ります」
ハァァァァァァァァァァァッァァァァッァァァ!!??
何言ってんの!?26は休むって言ってたじゃん!
嫁「前から言ってたっけ?」
言ってたわ、いい加減にしろ!
嫁「いいじゃん、別にいっつも行ってるんだから、一日くらい釣りに行けなくても」
普通の一日じゃないだろ、平日だぞ!全然違うだろ!
…毎年、嫁さんが実家帰りするのは恒例ですが、
その間の車を巡って喧嘩になることもまた常となりつつあります。
そして最終的に負けるのが僕であることも常。
この日も、休むならもっと早く言えとか代わりに子供を面倒みてくれるのかとか、
そんなやり取りで僕を屈服させ、
そして25日の晩、仕事から帰宅した僕は主のいない駐車場を見て、一人肩を落としていたのでした。
そんなときにリョウくんからメールが。
リ「明日メロン持っていきます」
…え?
こないだのお返しってこと?
いやいや、いいよ別にそんなんついでだし。
そんな気を使われたら逆にこれから誘いづらくなるわ。
リ「10時過ぎに持っていきます」
いや、今家族いないんだよ。
たまたま僕が明日は休みだけども…。
前回、僕の車にウェーダーを忘れていったリョウくん。
次の週末にでも届けに行こうか、なんて思っていたところ、住所を言ってくれれば取りに行く、ということで、
玄関前に置いていたウェーダーはいつの間にか無くなっていました。
フットワークが軽い、さすが高校生。
…いや、しかし持ってきてくれても嫁さんいないし、
何のお構いもできないし…。
釣りに連れて行こうにも車も無いし…。
なんかほんと逆に申し訳ないな。
うーん…。
平日休みのお仕事の人で、誰か、明日休みの人いないかな。
…あ、かいてんさんは?
かいてんさーん、明日休みだったりしませんか?
か「仕事ですけど」
ですよねー。
そんなうまい話はないか。
うーん。困った。
…こうして、僕は無策のまま当日の10時を迎えたのでした。
ソワソワしていると、
「ピンポーン」
…きた!
ガチャリとドアを開けると、やはりリョウくん。
うーん、相変わらずピュアな笑顔が可愛い。
ごめんね、ほんとに持ってきてくれたんだ…、ってデカいなメロン!
ええ、これかなり良いやつじゃないの大丈夫?
なんか本当に悪いわ、ご両親によろしく伝えておいてね。
…で、タックル持ってきたの?
リ「持ってきてないっす」
―え、行かないの?
リ「…行きますか!」
…バサーが二人、揃ったとなればお茶でもしてる場合じゃないでしょう。
車が無いなんてのは些細な問題、そもそもリョウくんにとっては当たり前の状況なんですから。
…30代のオッサンと10代の若者が、仲良くチャリンコを漕いで川岸を走っている光景に、
果たして疑問を抱かない人はいるのでしょうか。
そんな人の目は全く気にしないことにして、
リョウくんにタックルを持ってこさせて、自分はオカッパリの準備を始めます。
アシはチャリ、ということは、何本もロッドを持っていくことはできません。
…遠投用のやつ一本だけにしよう。
それに…、手作りのなんちゃってファットイカ。
これならオカッパリでも攻められる範囲は充分だろう。
あ、リョウくん戻ってきた。
よし、じゃ、行こうか!
チリンチリーン!
チャリンコを漕いで仲良く出発です。
バーイセコー♪バーイセコー♪
いやー、まだ10時過ぎなのに日が高い。
この熱気じゃそう長くはできないかもしれないね。
リョウくん、とりあえず近場の桑納に行こうか。
小バスくらいとサクッと戯れてサクッと帰ろう。
ウフフ、アハハ、と会話しながら夏の木漏れ日を受けて農道を走ります。
通行人が、ん…、親…子?というような表情をしつつ僕らを見やりますが全く意に介しません。
…お、何この細道は。
え、こんなところ通れるんだ、知らなかった。
…ほほう、で、ココに出るわけね、なるほど。
お、そしてさらにこっち?ははぁ、そしたらそこに出るわけか。
さすが地元の現役高校生。
移動といえば車という自分には想像もつかないルートを知り尽くしています。
リ「こっちの道なら車も来ないですよ」
だろうねぇ。
リョウくんといえば桑納というイメージだけど、
なるほど、得意になるわけだよ。
車なら下流の駐車スペースに停めて登ってこないといけないけど、
チャリンコならいきなり上流から入れるわけだ。
リ「…ここの自販で水分補給します」
フハハ、至れり尽くせりだね。
いや、でも大事だよね、この時期は熱中症も怖いし、自販の位置は覚えておかないとね。
一息ついて、さて、じゃあ最上流から始めていこうか。
ポイントに入ります。
…お、流れこみか。
直下には…巨鯉がいる。
コイがいるとなぁ、バスは付いてないんだよね、経験上。
念のためファットイカを投げてみます。
…ヒュッ
ポチャ。
あれ、コイが反転して…、
喰った!?
いや、待てちょっと待て!
重みが乗る前に、慌ててリグを引っ張ります。
…スポーン!
…あっぶな!あんなん掛けたら大変なことになるわ。
完全なリアクションバイト。
コイでもそんなことあるんだな…。危ない危ない。
荒らしてしまった流れ込み直下を見切って、対岸を狙います。
…バヒュッ!
…ヒュイー!!
…ポチャン。
相変わらず飛びます。
ファットイカの最大の魅力はこれかもしれませんね。
オカッパリにこの飛距離は非常に魅力的です。
アシ際を貫いて、しばらくステイ。
…反応なし。
扇状にアシ際を攻め続けますが、ギルと思わしきアタリ以外に反応はありません。
…リョウくん、どう?
「反応ないっすね」
―だね。移動するか。
そしてチャリンコの魅力はこの機動力ですね。
フィールドに辿り着くまでが大変と言えば大変ですが、いったん着いてしまえばこっちのもの、
サクッと撃ってサクッと移動、それも徒歩なら汗だくになる距離を鼻歌交じりに移動できるというのは、
これは大きな長所です。
…チャリンコは、あるぞこれ。
普通に選択肢としてあるな、これは。
車も無く、仕方なしに選んだアシだったはずですが、しかし、これは「ある」。
新川とその支流のように、ある程度川岸が整備されていて、短いスパンでポイントが点在している場合、
これはもうチャリンコの独壇場です。
リョウくんもそのメリットを充分に活かしています。
ポイントへの見切りが早い。
有望箇所へ数投したらもう移動を勧めてきます。
一回の釣行時間に対して、移動が占める時間の割合というものはどの程度でしょうか。
徒歩とチャリンコと、もしもその比率が一緒だとするならば、
ポイント間の移動時間が少なくて済む分、より多くのポイントを周ることができる、
これは小学生でも理解できる理屈です。
ポイントが限られる野池のような状況でもなければ、このスタイルは完全に正解です。
…うーむ、これは、車+折りたたみのチャリンコが最強ではなかろうか。
そんなことを考えながら、桑納川を下っていきます。
…新川との合流地点まで下って来ました。
「うわっ」
うげっ!なんじゃこりゃ!
合流箇所を覆い尽くす一面のアオコ。
―え、この時期ってこんなんなるっけ?
「去年よりひどいですね、アオコ」
…だよねぇ。
これ…、撃つ?
後でリール洗うのイヤなんだけど…。
「…花見、行きましょうか」
結局そうなっちゃうね。
…上流なら水質も期待できるしね。
この新川の水の汚さはどうしたことでしょう?
梅雨明けが早かったのは確かですが、しかしにわか雨は断続的に降っていたはず。
気温の問題でしょうか?
…新川と言えば僕の心のホームなわけですが、ここのところ随分足が遠のいています。
釣れないわけはないはずです。
どこかにはバスがいるはずなのですが、しかし、それを見つけ出すまでの経験と、なによりやる気が出なくなっています。
より簡単に釣れるポイントがあると思えば、どうしてもそちらを優先してしまう。
…贅沢になったものです。
バス釣りを始めて一年目、僕は新川しか知らず、ゆえに新川しか行きませんでした。
釣れようが釣れまいが、新川の岸に立って竿を振っているだけで、僕はそれなりに満足だったのですが…。
少しノスタルジックな気分に浸りつつ、新川を下流に向けて下っていきます。
目指すは花見川ですが、しかし午後をまわり気温はどんどん上がっていきます。
体感ですが、30度は超えているでしょう。
今日は雲がなく、直射日光が体力を奪います。
普段なら不快極まりない微温い風ですら、皮膚の表面温度を0.1度でも下げてくれるというならありがたい。
―とりあえず一本釣ろう。
んですぐ帰ろう。
「そうですね、絶対一本釣りましょう」
チャリンコで花見川くんだりまでやってきて、手ぶらじゃ帰れない。
とりあえず、一本、を合言葉に汗だくになってチャリンコを漕いでいきます。
大和田機場を抜け、やがて花見川へ。
…着いたよ。来ちゃったよ花見川まで。
「…上流混んでますね」
―平日なんだけどねぇ。
まぁ、新川があれだけ水が汚ければ、そりゃここに集中するでしょ。
ちょっとだけ下って入ろうか。
「釣れるところありますよ!」
―お、そりゃ頼もしいね。
少し下って、濁りの入ったエリアに入ります。
手前の岸と対岸に、立ち木と浮き草、葦が絡んでなかなか良いポイントです。
もちろん、ファットイカなら対岸も充分射程圏内です。
リョウくんは手前側の岸、僕は対岸を狙っていきます。
この気温です。
狙うべきは真っ先にカバーでしょう。
対岸のアシ際を目がけて遠投していきます。
…うまい具合に葦を撃ちぬいて着水しました。
しばらくステイ。
…ゴゴッ!
!!
…きた。ちゃんと喰えよ…。
グンッ!
喰った!!!
ソイヤアアアアアアアアアアア!!!!
…スポーン!!
…ぐああああああああ!!!!!
「…抜けましたか」
抜けちゃったよ…。
これです。
これこそがファットイカの最大の弱点。
「ノリ」が悪いのです。
このワームの密度、ボリュームを見ればさもありなんというところですが、
せっかく喰ってきても、そのボリュームゆえに針先が簡単には出てこないのです。
少しでもノリを良くしようと、過去にワームに切れ目を入れて試したこともありましたが、
根がかりが頻発するようになり、結局はノーマルの状態で使うようになりました。
ノリの良さと根がかりのリスクは反比例しますから、まぁしょうがないのですが、
どちらを取るかというのは微妙なところですね。
切れ目を入れたファットイカとノーマルのファットイカと、状況で使い分けるのが正解かもしれません。
いずれにしても今日、ここまでで初めてのアタリ。
さすが花見川と言っていいのか、あるいは千載一遇のチャンスを逃してしまったのか。
―ファットイカって、ノリが悪いよね、リョウくん…、ってあれ?
弧を描いているロッドと、必死にカバーの隙間から魚を引き出そうとしているリョウくん。
…え?魚?きたの、リョウくん!?
え、それ結構大きくない?
大丈夫?そんな無理矢理抜いて…、おお!
バシャア!!
ひきずり出した!
これはデカい!デカ…、

またお前か。
なんだろう。今年はライギョのアタリ年なんだろうか。
…うわっ、リョウくん、よくそんなわし掴みできるね。
「…バスだと思ったんですけど…」
どんまい、釣れただけマシだよ。
ヌラヌラと川へ戻っていくライギョ。
ライギョが釣れるくらいだから、バスが釣れてもおかしくないんだけどなぁ。
リョウくんはどうやら立ち木をメインに攻めている様子。
僕は対岸のカバー撃ちへ戻ります。
…花見川上流とはいえ、水は茶濁りです。
うーん、こりゃ活性は低いのかもしれない。
リアクションかなぁ。
食わせだと難しいのか。
さっきはたまたまいいところに入ったけど、なかなか狙ってやれるもんでもないしなぁ。
まぁでも投げないことには始まりません。
扇状に対岸を狙います。
リョウくんは、しつこくライギョを釣った立ち木を攻めています。
…む、なんだ、何か気になることでもあるのか。
バシャシャ!!!
!!!

釣った。
え、バス見えてたの?
「3匹くらい出たり入ったりしてました」
えー、なんだ言ってよ。
いきなり釣ってびっくりしたわ。
確信があってやってたわけね。
いやでも良かった。
このクソ暑い中、ここまできてボウズは無いよね。
これで帰れるね、良かった良かった。
さすがだね、リョウくん。
ひとしきりリョウくんを讃えます。
自分が釣ったわけでもないですが、少しだけ気が楽になりました。
さて。
立ち木に出たり入ったりしてるということは、攻めるべきはやはりカバーで間違いないのでしょう。
ただ、やはり食い気は低いのか。
ファットイカのボリュームを遠投して着水させても、なかなか食べてやろうという気にはならないのかもしれない。
…てことは、あれか。
必殺、対岸に乗せてゆっくりポチャンする戦法が効くかもしれない。
対岸をわざと飛び越えて向こう岸に着地させ、ズリズリと着水させる。
プレッシャーの高い状況では非常に有効なのですが、いかんせん対岸は草がボウボウです。
草に絡まって余計に場を荒らしてしまうかもしれませんが、このまま投げ続けるよりは確立が高いだろう。
そう判断して、キャストに少しだけ角度をつけます。
ヒュッ!
…ボスッ!
…う、草から出てこない。
ガサガサ、ガサガサ、
ピョイン!
飛び出したファットイカは川の真ん中に着水します。
…狙うと結構難しいのよね。
葦に巻かれたり、うまく着水したと思ってもゲイブに草を引っ掛けていたり。
なかなか思うように攻められません。
諦めずに投げ続けます。
ヒュッ!
…ボスッ!
お、良い感じに…、
ポチャ。
落とせた!
…これは喰ってもおかしk
ググン!!!
!!!
喰った!
ヨッシャアアアアアアアアア!!!!!
きたこれ!!
ゴリ巻いて…、
…あれ?
巻いてこれない、巻かれてる!?
「おお!ビジ夫さんきましたか!」
あ、リョウくん、いやきたんだけど巻かれてて…、
30mほど先の対岸。
わずかに沈み木と、その周辺で水しぶきを上げるバスが見えます。
「あ、ほんとだ、あ、あ、でも出て来ましたよ!」
え?
あ、ほんとだ、巻ける!
リョウくん凄いな、良く見えるね。
オリャアアとゴリ巻いて…、

ゲット!!!
いよっしゃああああああああああ、帰れる!
リョウくん、やったよ、手作りファットイカで釣れたよ。
良かった、ほんと良かった。
「今度はしっかりフッキングしましたね」
そうだね、良かったよ。今日喰い浅いし、よくかかったよ。
さて…じゃ、帰ろっか。
さっそうと自転車にまたがり、家路についたリョウくんと僕だったのでした。
2013/7/26(金)
晴
弱風
気温:32度
水温:29度
アタリ:3
バラシ:1
ゲット:1
みちみち、この前の房総ダムの話になります。
渋かったけど、楽しかったと語るリョウくん。
そうか、そんなに喜んでもらえたなら良かったよ。
また、今度一緒に行こうね。
「マジっすか!!」
…ぐわ!
その透き通った純粋な瞳はやめろって、
やめろ、僕の、僕の闇の衣が剥ぎ取られていく…!
わかったってば!連れて行くって!その代わりいい子にしてなよ!
…遠くない先、またリョウくんと一緒に釣行することになりそうです。







