初心者が行く!印旛新川ベイトでオカッパリ -22ページ目

初心者が行く!印旛新川ベイトでオカッパリ

バス釣りド初心者の中年バサーがベイトオンリーで印旛新川に挑みます。

釣りというものを今後の趣味としていこうと考えた時に、

「ガマンして初期投資さえしてしまえば、後はお金がかからない」ものだと、

大いなる勘違いをしていたと、以前にも書いたことがあった気がします。



ワームやフック、ラインは完全な消耗品ですし、

ハードルアーですら、1500円で買ってきて一投目でロスト、なんてこともザラにあるわけです。


よくよく計算してみれば、たっかいなぁコレなんとかならんのか、と思いながら買ったロッドやリール以上の金額を、

こういった消耗品に費やしていることに気が付きます。


なので、ロッドやリールは言うまでもなく一生もの、消耗品も極力長く使い続けるように…、なんてことをいつも考えているのですが、

しかし、バス釣りを3年もやれば、いつの間にか色々な道具がヘタってきてしまうことはしょうがありません。








旧カバン


これは僕がバス釣りを始めてすぐに買った釣りカバンです。


僕はカバンに限らず、MAZUME社の製品が機能的にもデザイン的にも大好きで色々なものを良く購入するのですが、

このカバンはとにかく容量が大きいことが気に入りました。


カバンというか、リュックサックに近いデザインになっているため、面積を広く取れていることがポイントです。



アレも入る、コレも入る、ということで調子に乗った僕は普段使いもしないようなアイテムまでなんでもかんでもカバンに詰め込んでいたわけですが、

その結果がコレです。










裂け



肩のあたり、ベルトの付け根が裂けてきてしまいました。




あらためてカバンを持ち上げてみると、よくもまぁこんな重さのカバンを背負ったまま、

何時間も釣りをしてきたものだと我ながら感心半分、呆れ半分といった感じです。


これなら小学生の息子が背負っているランドセルのほうがまだ軽いでしょう。




「あー、しまった!アレ置いてきちゃった!」というシチュエーションが無いようにという、

貧乏性が道具の寿命を著しく縮めてしまった悪例です。





去年は騙し騙し使い続けて、まだもう一年くらい使えるかな?とも思ったりもしたのですが、

房総のダムかどこかでいきなりビリリ!とベルトが破けてカバンは水底に真っ逆さま、

なんてケースを想像すると、


今このタイミングで多少の出費を惜しむこととは比べるべくもありません。








newkaban


近所のキャスティングで購入した二代目の釣りカバン。

これから末永くよろしくお願いします。








ということでやっとの釣り始めです。


僕が釣りを始めてから、1月2月に釣行しなかった年は記憶にありませんから、

釣り始めが3月というのはたぶん最初のことだと思います。




実はこの日に先駆けて、3月16日にもプレ釣り始めのようなことをしてきたのですが、

家庭の都合で朝8時から9時半までの1時間半しか時間が取れなかったこともあって、

初釣りを楽しむというよりは、久しぶりのフィールドの状況を詳しく確認しておくことに重点を置いたのでした。


16日はようやく春めいてきたと思える頃に久しぶりに戻った寒で、気温は8時の時点で5度しかありません。

水温を測ると、7度。



気温よりは高いものの、これではまだ水中は冬のままです。

…この間の大雪はフィールドにどう影響しているんだろう。



冬の定番と言われるメタルバイブや、スピナベをひとしきり投げてみますが、反応なし。




厳しい状況だけど、もし釣れるとすれば、日が昇ってもう少し水温が上がってからかなぁ…。

来週の3連休のどこかでもう一度釣行して、これからはなるべく状況の変化を注目していくことにしよう。


そんなことを考えながら、この日は早々に撤収しました。





バスは、受け売りの知識で申し訳ないですが、水温が15度を安定して超えるようになると活性化すると言いますね。

しかしそれはいわゆるアベレージサイズのバスを対象にした話でしょう。



40cmを超えるデカバスについては、もっと低い水温で動き出すはずで、

それが「春のデカバス狙い」と言われているものの正体だと思っています。


アベレージが15度なら、デカバスは何度くらいで動き出すのでしょうか。

‐3度くらい?‐5度くらいでも活性化しちゃう?



いずれにしてもその時期は長くないはずです。

バス釣りをやっているなら、一回くらいはそれを体験してみたいと思うのが人情というものじゃあないですか。


今年も、そろそろそんな時期が来たかと、ソワソワしながら僕は日々を過ごしていたのでした。






3月も末となった頃、ある日会社から帰ると嫁が一言、




嫁「子供春休みに入ったから実家帰るよ」





…出たよ。


まぁ、ね、毎度のことだからいいんだけどさ。

で、土日がクルマ無いって話なんだよね。



嫁「そうなるね」




そうなるんだよねー。







釣りに行こうと思っていた21日~23日の3連休は、思っても見なかった、まさかの風邪でダウンしていた僕です。


これで29、30もダメなら次に釣りに行けるのは4月。

最初の週末は別の用事があるし、とすると4月12か13か…?



その頃はもう普通に水温も平均15度を上回っているでしょうし、

春のデカバスはまた2015年にお預けということになってしまいます。



3月にデカバスで初バス、なんて、やってみたかったなぁ。



…そんなことを思っていると、Westさんからメールが。

何やら29日は花見川に行くらしい。




あー、いいな、車があれば僕もぜひご一緒したいところ…、



…あれ?


これ、あれじゃない?

ちょっと聞いてみたらいい方向に転ぶパターンのやつじゃない、これ?

いい方向に転んだとして、Westさんには申し訳ないことになるんだけど、そのことに対して
僕も罪悪感が否定出来ないのだけれども、

だけど、是非聞いてみるべきパターンのやつじゃない、これ?





そう判断した僕は聞いてみます。


―それ、僕も相乗りさせてもらえませんか?車が無いので…。



W「いいですよ、午前だけですけど」






ホラきたぁぁぁぁっぁぁぁぁ!!!






ありがとうございます!ありがとうございます!



いやー、申し訳ない、申し訳ないけどありがたい!





こうして2014年の初釣りは、Westさんとご一緒(押しかけ)となったのでした。




3月29日

朝5時半にWestさんが迎えに来てくれます。




いやー、どうも今回はお世話になります。

ベイトリールのフタは開けられるようになりました?


なんて会話をしながら早速出発です。



行き先は花見川下流。




出ましたね。


Westさんと言えば花見川下流。

プライベートでも大会でもとにかく花見川の下流に行かなければ気が済まない、

そんな花見川下流をこよなく愛する花見川下流マンこと別名Westさんです。


次の大会でWestさんとペアを組む方、

ちゃんとしたプランを説明できなければ、問答無用で下流に連れて行かれますよ!





…もっとも、この時期の上流に釣れるイメージの無かった僕も異論はありません。

助手席で揺られながら、やがて下流の駐車スペースへ到着しました。




到着時の気温は15度、昼過ぎには20度以上になる予報です。


2,3日前には、土曜日、これ、フローター出してもいいくらいの陽気じゃないですか?

なんてことを言っていたのですが…。




「ゴウッ!!」






風速10mはあろうかという強風に思わず顔をしかめます。


岸際から覗いた水の色は茶色く濁り、水面はせわしなくさざなみ立っています。


体感気温は10度そこそこというところでしょうか。

暑くなるだろうから若干薄めの上着で…、なんて甘く見ていた僕は早くも悪い予感に囚われ始めています。




「…ビジ夫さん、フローター出せるとか言ってませんでしたっけ?」









―無理でした、すいません。









謝るべきところは謝っていきましょう。






さて、強風は気になりますが、早速初釣りを始めていきましょう。

今日のプランは…、






巻き!






…まぁ、初釣りですからね、釣れる釣れないより好きなことをやろうと決めていた、ということもありますが、

この時期にバスを釣ったことのない僕としては、とてもじゃないですがピンを狙って撃ち物で釣れる気がしなかった、という方が大きいかもしれません。


持参したタックルは二本、食わせとリアクションを意識して、

食わせには5インチのワンナップシャッド、リアクションにはスピナーベイトをセットします。




岸に降り立って、まずは橋脚から。

お腹をすかせたデカバスがガツンと喰ってきはしないかと、ワンナップシャッドから始めます。


表層から中層へ、最後は底ギリギリをゆっくりと…。








…うん、まぁ、そんなうまくはいきませんよ。


じゃあリアクションだということで、あらゆる角度、あらゆる水深をスピナーベイトで巻いていきます。







…うん、まぁ、そんなうまくはいきませんよね。





Westさん、どうですか?



W「…移動しますか」



そうしますか。






では次はお決まりの、少し上流の流れ込みへ…、


…あれ、先行者いませんね。




W「ここじゃ釣れないってことなんですかねぇ…」




先行者が居れば居たでガッカリするくせに、居なければ居ないでそれも不安になるという、

なんとも小市民な二人が流れこみを覗き込みます。





―いませんねぇ。



W「こんな見えやすいところにバスが居たのも今は昔ですよ」





―自分だってバス釣りを始めて2年だか3年くらいでしょうに、何を10年選手みたいなこと言ってるんですか。

突っ込もうか悩んだ末に、ぐっと飲み込みます。




しかし有望ポイントには違いありません。

岸際から、先ほどと同じようにワンナップシャッドとスピナーベイトで攻めていきます。



…今日はもう、これだけやっていこう。


バスが付いている場所の想像もつかない以上は、水深と、巻き速度と、

それだけ気をつけて四方八方に撃っていくことが一番確率が高い気がします。




Westさんは手前側の岸のカバー周りをフィネスで攻めているようですが…。


―反応、あります?



W「反応ないですね…」




―ないですか…。



W「もうちょっと季節が進めば、このあたり、良さそうなんですけどね」



そうですね、シャローのカバーでドーン!なんて、待ち遠しいですよね。




―まぁ、もう少しの辛抱ですね、なんて話をしながらここも見切って、移動をすることに。







…しかし、風が強い。


気温は天気予報を信じるなら20度近いはずですが、全くそんな陽気には感じられません。




W「風のせいですかねぇ…」



―そうですね、この風が気になりますよね。

風を避けられる場所があれば撃ちたいところですけど…。




うーん、そんな場所ありましたかね…、などと話しながら歩いていると、やがて堰に辿り着きました。









ここで余談ですが、

印旛新川は大和田排水機場を超えて花見川になる、

このあたりで釣りをやっている人なら誰でも知っていることですが、

では同じ川を場所によって呼び分けているというだけの話なのでしょうか?



これにはおそらく二つの解釈があります。



「そうだ」とも言えるし、「違う」とも言える。


その判断を悩ませている理由は、まさにその大和田排水機場の存在です。



この機場があるために、川は環境を物理的に分断されています。

時折水門を開けて新川の水を花見川に流すこともありますが、

新川の水や生体が花見川に流れこむことはあっても、逆はないでしょう。



同じように、花見川も途中途中でいくつかの堰があり、その環境は分断されています。


僕はブログの中でもざっくりと花見川の「上流」「中流」「下流」なんて呼んでいますが、

その堰の存在によって、それぞれが独自の環境を保っているとも言えます。


同じ花見川でも、場所に応じてガラリと攻め方も考え方も変えなければならない、

それが花見川を面白くしているポイントでもあり、難しくしているポイントでもあると思っています。





―堰を越え、もう少し上流へ。

この辺りは護岸にコンクリートが入っていて、また違った攻め方ができる場所です。


ここで思い出したように水温を測ってみます。





11度。





…あれっ!?

低い。

思ったより低いぞ。



Westさん、水温低いですよ。




W「…雨のせいですかねぇ」




―ああ、そう言えばこないだ雨降りましたね。

え、でもそれでこんなんなっちゃいますかね。


W「この時期の雨はあんまり良くないですよね」



―たしかに、夏の雨とは違いますよね。





雨で気温が下がってるなら…、


せっかくのコンクリ護岸です。

護岸を中心に巻いていきますが…、




W「ダメですね」



ですね…。





今日の釣行は11時まで、そろそろ引き返しますかということで駐車スペースへ引き返していきます。






…ブーン、ブーン、




ん、Westさんケータイ鳴ってますか?


W「あ、かいてんくんだ」


かいてんさん?





W「…うん、うん、ああ、5本出たわ。うん、うん…」



Westさん、何か盛ってませんか?




W「うん、ああ、ヘッヘッヘ、ああ、わかった、ハイハイー」







…かいてんさん、なんですって?




W「仕事の合間に電話してきたみたいですよ。水温低いなら撃ち物もやったほうがいいんじゃない?って」




…余計なお世話じゃ!




なんかね、これで撃ち物やって釣れたらなんか凄い癪じゃないですか。

僕らの実力で釣れたとしても、なんかケチが付くっていうか…、




…って、あれ、なにリグってんですかWestさん。

それ直リグってやつじゃないですか。



え、撃っちゃいますかWestさん。


カバー?カバーの先っちょ?





…。







別に、かいてんさんに言われたからってわけじゃないですけどねぇ。

やっぱりここまで巻いて何の反応もないし、ちょっとくらいね、カバーの反応見たっていいじゃないですか。


フロロのタックルからワンナップシャッドを取り外し、テキサスをリグります。




W「…あれ?ビジ夫さん、テキサスリグるんですか?自作ワームじゃないんですか?」






ふっふっふ。


聞いてくれましたか。


そうです、これが僕の自作ワームですよ!





カバー撃ちということでスリ抜け重視のストレートワーム。

ビジ夫2号こと「センチピード」のバージョン0.2ですよ!





W「え、それ自作ですか?思ったよりしっかりできてるんですね…」



―なんですか、失敬な。

粘土と石膏とはいえね、それなりにこだわればそれなりのができるんですよ。


ただ、思ったよりマテリアルが柔らかくて耐久性が心配ではあるんですが…。



W「へー、え、ゲーリーより柔らかいんですか?塩も入ってないのに?へぇー」



なんてことを説明しながら、いよいよ来ました。

昨年から暖め続けた自作ワーム、その全国デビューの瞬間です。




いけ、そしてそのポテンシャルを証明してみせよ!!





オリャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!








バヒュッ!!!!!








…ガッ!!!










!!!!??????











手に伝わる衝撃。


遅れて何かが水面に着水する「ちゃぽん」という音。







あ…、








バックラッシュ





巻き直したばっかりのFCスナイパァァァアァァ!!!!!





W「…今の、リグがキャストの瞬間スッポ抜けた感じですね。ちゃんとノットしました?」





―え、ちゃんとパロマーノットで締め付けましたよ…。



いずれにしても、このバックラッシュをここで直すのは無理です。


無理やりアフロを巻き取りながら回収してみて、リグの先っちょを見てみると先ほどの「ガッ!」の理由がわかりました。



ワームだけ千切れてすっ飛んでいってしまっていたんですね。


もともと、日本製の柔すぎるワームに愛想をつかして作り始めた自作ワームのはずです。


耐久性にはそれなりに気を遣って、太めのスタイルに仕上げたつもりだったのですが、

予想よりも柔らかいマテリアルに、7gテキサスのフルキャストは衝撃が強すぎたようです。




やっぱり、フィールドに持ち出して使ってみなければわからないこともありますね。






11時までタックル一本でキャストし続けましたが、残念ながら何の反応もなく、

失意の中で納竿となりました。







2014/3/29(土)

強風
気温:15→19度
水温:11度
アタリ:0
バラシ:0
ゲット:0




ああー…、週間天気予報を見る限りでは、今日は結構確率高いと思ったんですけどね。

この風は予想できなかったですね。





W「濁りも、ひょっとしたら風のせいかもしれなかったですね」




3月の、水温も二桁を超えて、でも15度には届かない。

まさに初バスデカバスチャンスといった趣のはずだったのですが、そうは問屋が卸しませんでした。


これで3月初バスは絶望的、4月も最初の週末は用事があるし…。





…ハァ、初バスはいつになるやら。






次回の大会ですが、日程は今のところ7/5(土)を予定しています。

ちなみに梅雨真っ盛りですが雨天決行です。



いやー、もう、この時期ならさすがに釣れるでしょう!

過去のビジ夫経験からして、一年で一番釣れる時期のはずです。


釣れ釣れの大会になるはずですので、皆様万障お繰り合わせの上、是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。




…ちなみにバックラッシュしたタックルを解くのに3時間かかりました。
さて、いい加減釣りに行っているかと言われると、全く行っておりません。

今日、3月9日は、僕にとって一つの節目というか、

まぁ全くもってそんな大げさなものではないのですが、

住んでいる地域の自治会で、僕の役員任期が満了となった日だったのでした。



人が暮らせばそこには大なり小なり社会を形成していくわけで、

その最小単位が家族だとするならば、自治会というやつはその次くらいにあたるのかもしれません。



この自治会というもの、ぶっちゃけて言ってしまうと非常に「面倒くさい」ものなのですが、

しかし、自治会そのものが無ければ自分自身も家族も困ってしまうのですから、その面倒臭さも仕方がありません。


僕の住んでいる地域では持ち回りで各家庭が数年おきに役員を担当することになっているのですが、

2013年、僕はこの地域に家を買って7年目にして初の役員となりました。


…これは嫁さんのご近所友達に言わせると、「かなり運が良い」のだそうです。



嫁「かなり運が良いんだってよ」



それに対して、僕の回答。




―どうせなら、バス釣りを始める前に担当しておきたかったよ。








2013年は、おそらく僕がバス釣りを始めて以来、最も釣行が少なかった年だと思います。

仕事や、プライベートの都合が重なったこともありますが、地味に効いたのがこの自治会。



とは言え丸一日かけて役員会なんてやっているわけもなく、大体は午前中だけで終わってしまうものではありますが、

午前が潰れるというだけで、なんとなく一日が引っ張られてしまう気がするこの感覚、

伝わらないですかねぇ…。



―ああ、明日は自治会か。

午前から釣りに行けないなら、午後は久しぶりにゲームでもやるかな、

あるいはたまにはノンビリと、野球のデイゲームでも眺めながら真っ昼間からビールでも飲んでみるかな、




…よくよく考えてみれば、午前が潰れるからといって釣りに行けない理由は全く無いのですが、

なんとなく、何かちょっとしたことでも一つの用事があると、一日が全て専有されてしまうような…。


釣行なんて一日フルでできる日なんてないよ!という世の中のお父さんバサーを全て敵に回すようなことを書いてますが、

こういうのは僕の中の何かのキャパシティが低いのが原因なんでしょうね。



そんなこんなで、かなり余談が入りましたが、僕の2013年の釣行日数を10回くらいは減らしてくれた自治会は、

また数年後をお楽しみに、と、別のご家庭のお父さんに乗り移っていきました。





―ということで、相変わらず書くネタも無く仕方ないので日常ネタを一つ。





僕は、何度か書いたかもしれませんがIT業界のサラリーマンをやってまして。

社員をざっくりと「営業職」と「技術職」に大別すると、僕は技術職に属します。


しかし、所属している環境によってはこの二つを明確に線引きすることは困難で、

僕自身も技術7割、営業3割といった程度で仕事をしています。


何のためにこんなことを書いたかというと、つまり本業の技術だけでなく営業もやらないといけない僕は、

会社の外に出かける機会が案外と多いということなんです。



そして何の偶然か、僕が担当しているお客様は日本橋、神田界隈に集中しています。



…とすると、日本橋キャスティングや神田タックルベリーのお世話になる頻度が高まるというのは、

言わば必然というわけなのです。




考えてみれば通勤の途中に釣具屋があると言われても、

そこには明確な用事がなければ寄ることは少ないでしょう。


しかし、客先近くに釣具屋があると言われれば、

そこには明確な用事が無くても寄ってしまうわけです。




とある日。

複数の打ち合わせと打ち合わせの谷間に1時間半の空きができてしまいました。



…1時間半か、微妙だなぁ…。


オフィスに戻って仕事しても、30分もしないうちにまた打ち合わせに出かけなけりゃいけない。

でも1時間半もフラフラするなんて良心が痛む…。



―うん、やっぱり戻ろう。

戻ってメールをざっと確認して、あの案件の状況を確認したらちょうど30分くらいだろう。



…そんなことを考えながら、改札を通ろうとすると、


「キンコーン」

という音とともに扉が目の前で閉まりました。



…う、PASMOのチャージが切れてた。


―すいません、と後ろの人に会釈して、券売機はどこだったか…。




あ、そうだった、この駅は改札と券売機がやたら遠いんだよなぁ。




…。







タックルベリー行くか…(?)。






なんていうことがザラにあるわけです。






全く、良く考えた店舗の配置です。


日本橋、神田近辺に顧客を持ち、営業マンで、かつ釣り好きという層を狙った店舗配置だとすれば、

その人は間違いなくマーケティングの天才と言わざるをえません。


かたや新品釣具店、かたや中古釣具店という周到さなどは背筋が寒くなるほどです。



そして、まんまとそれに乗っかってハシゴして、

後半の打ち合わせ開始ギリギリまでを両店舗の中で過ごし、

ダッシュで向かった打ち合わせがなんとか無事に終わって、

ちょっとした罪悪感と、

これは仕方がなかったんだという自己擁護の感情の中で、

オフィスに戻るための改札を通ろうとすると、


「キンコーン」

という音とともに扉が目の前で閉まる僕だったのでした。







前回書き損ねましたが、次回の大会は7月の頭くらいを考えています。


今まで、何度も何度もわざわざ釣れない日を選んで大会を実施してきたわけですが、

いい加減、そろそろ釣れる日に大会をやろうと思い立った僕です。


時期的に梅雨真っ最中の可能性が高いのですが、

釣果とのトレードオフだと、ご理解いただいて、多くのご参加をいただければ幸いです。



…そろそろ、2014年のシーズンが開幕しますね。

皆様、準備は万端でしょうか?


僕は、オリジナルワームの量産をどうしようかと頭を悩ませているこの頃です。


…本題とは関係ないのですが、昨年末の仕事が多忙を極めていた時期、

どうせしばらくは釣りにいけないのだから、と、僕は手持ちのベイトリールを全てオーバーホールに出すことに決めたのでした。


―以前に、リールの整備はせっかくプロがいるのだから、素直にお任せしましょう、ということを書いた記憶があります。

その信念に従って、やがてくる新年を晴れやかに迎えるべく、

僕は上州屋の扉を叩いたのでした。




ベイトリール一つをオーバーホールするのに、分解洗浄組み立てだけなら3000円くらいでしょうかね。

もっとも、僕が持っているリールは全てSHIMANO製のものですので、他のメーカーがどうかはわかりません。



―オーバーホールをお願いします。


そう言って店員にリールを渡すと、

店「何か気になっているところはありませんか?」





―気になっているところ…?

あー、そう言えば、このリールは巻き心地が、なんとなく悪くなってきた気がするんですよね。


店「巻き心地が悪い…と、他にはございますか?」



―他ですか、は、えーと…、大丈夫です。多分。




余談になりますが、僕がメインに使っているリールは全て中古で購入したものです。

今のところ、中古だから発生した、というような問題に直面したことはありませんが、

購入以前にどのような使われ方をしていたのか知る術はないのですから、用心するに越したことはないわけです。




店「年末年始をまたぐので、一ヶ月くらいお時間をいただくと思います」




―はい、構いません。



そう答えて、僕は半ばメンテナンスに出していたことも忘れるほど仕事仕事の年末年始を過ごしていたのでした。





1月末



仕事中に何気なくケータイを確認すると、何やら嫁さんからメールがきています。



嫁「上州屋から電話かかってきたけど、なんかギヤを替えるか判断してほしいだってよ」






―は?


ギヤ交換??




意味がわからず、嫁さんに電話してみます。



嫁「なんか、メインギヤとピニオンギヤ交換するなら1万2千円だって」





…1万2千!???



―あれか、巻き心地が悪いって答えたヤツか!

いやいやいや、1万2千ってそこそこ良いリール買えるぞ、中古なら。




正直、注意深く巻かなければ違和感に気がつかないレベルの話です。

―てっきり、ベアリングか何かの問題だと思ってた…。




ここで、僕の黒い感情が表に出てきます。






…それ、ほんとか?


オーバーホールで気になるところに、



「巻き心地」



って単語が書かれていた瞬間に、ギヤ交換を勧めるテンプレートになってるんじゃないのか?


本当はベアリングかもしれないのに、なんでもかんでもギヤって言っておけばいいと思ってるんじゃないのか?





…。


もしそうだとすると話は簡単です。


―ギヤの交換は不要なので、ベアリングだけ交換して組み直して欲しい。


そう答えれば、部品代はせいぜい1/10というところでしょう。





…。


いや、でも、中古で購入したリール。

ガタがくる、本当の初期の初期に運良く気がついたのだとしたら?

この機会を逃すと、ヘタしたらリール自体の寿命に関わる話だとしたら?


















…交換でお願いします。







こうして、1万2千円を費やしたリールは無事手元に戻ってきたわけですが、




―ベアリングじゃなかったのかなぁ…


という黒い疑惑がどうしても脳裏をよぎってしまい、

リールの知識がある人はいいなぁ、自分で分解して確かめれば白黒付けられるんだもんなぁ、

と、こうなってくると、完全に健康的な思考じゃないなと自分でもわかっているわけなのですが、

リールを撫でまわしつつ、いやいや一生ものだから、いやいやでも1万2千円…、


なんてことを現在も続けている僕なのです。






ということで、本題です。






釣りをやっていると、少なからず「スレ」という現象を意識する場面があると思います。

この「スレ」というもの。


普段当たり前のように口にするものですが、しかし、一体これはなんなのでしょうか。


バスが釣れる、釣れない、という話ではないはずです。

バスは春は釣れるけど冬は釣れない、なんてことをスレと呼ぶわけではありません。



あくまでも、「人が介在したことによって釣れなくなった」現象を我々はスレと呼んでいるはずです。




バスは生態ピラミッドの上位捕食者ではあるでしょうが、

その最上位というわけではありません。


よって、自分に危害を加える存在に対する防衛本能というものが生まれつき備わっているはずです。



またバスは非常に頭のいい魚だと言います。

一度、人に釣られてしまった、あるいは釣られかけてしまった、

そういった状況を記憶して、同じ過ちを犯さないようになるというのは充分に考えられることです。



しかし、これがスレの全てなのでしょうか?


いや、そうじゃないんじゃないか、という違和感は、実はかなり以前から感じていました。




その典型的なものが、こういった例です。


「何年か昔はこのルアーでよく釣れたんだけど、最近はサッパリだね」

よく聞く話しじゃないですか?






―特定のルアーに対する「スレ」というもの。



バスがルアーを記憶する、という話は無いわけではないでしょう。

しかし、例えば一つのフィールドにストックされているバスの数というものはどのくらいでしょうか?




数千?場所によっては数万?

そのうち、一体何匹のバスがそのルアーに釣られたと言うのでしょうか?



よしんば、百歩譲って、そのフィールド全部のバスがそのルアーに釣られた結果、

そのルアーには全く反応しない「スレ」の状態になったとしましょう。



しかし、そのスレも一代限りのもののはずです。


時間を置いて、バスの世代が移り変われば、以前に釣れたルアーは再び同じように釣れるはずなのです。






しかし、現実はそうなりません。


「前は釣れたんだけどね」というルアーは、

5年経とうが10年経とうが、「前は釣れたんだけどね」というルアーから変わりないのです。



これは一体どういう理由からなのでしょうか?


そもそも「スレ」なんていうものは無くて、

どんなルアーだろうが釣れる時は釣れるし、釣れない時は釣れない、

その釣れない時を人が勝手に「スレ」と呼んでいるだけじゃないのか?



―そう思ったこともありました。





そんな時、昨年の、たしか秋くらいだったと思いますが、

ひょっとしたらこれが「スレ」の正体か?と思える非常に面白い論文を見つけたのです。




それは、





「恐怖の記憶は遺伝する」





という論文です。








その論文では、マウスを使って次のような実験を行ったそうです。




マウスに対して、「桜の香りを嗅がせ」た後に、電気ショックを与える。

それを繰り返した後、そのマウスを交配させ、

生まれた子や孫に同じように「桜の香りを嗅がせ」ると、

電気ショックを与えたことがないのに、恐怖に怯える行動を起こした、というものです。


余談ですが、この現象は父親由来の遺伝で、母親からは遺伝しないということだそうです。




またそれに近い現象として、

動物園で生まれ育った草食動物に、「ライオンの臭いを嗅がせ」ると、

ライオンなど見たことも聞いたこともないはずのその動物がパニック状態になった、

という話もあるそうです。




…これか?

これがスレの一つの正体じゃないか?




先祖代々、脈々とDNAに刻まれ続けた「恐怖の記憶」。


それを子孫が受け継いでいるというなら、「人」という天敵に対する、

あるいは「ルアー」という危険に対する警戒心が増していくというのは自然な話ということになります。



―しかも、それはリセットされないのです。





先に紹介した論文で実験したのはマウス、つまり哺乳類で、

魚類であるバスに同じ理屈を当てはめるのは強引かもしれません。



しかし、この「本能」は高等生物である哺乳類だから備わっているものなのでしょうか?




僕は、違うと考えました。



より原始的な、「生命の危機」というものと隣合わせになっている生物こそ、

より強く、濃く、この本能が備わっているのではないでしょうか。


だからこそ、高等な、そして天敵のいなくなったヒトは、この本能を失ってしまったのではないでしょうか。









…よく、雑誌やらWEB広告やらには、


「新しい動き!」だの、「今までにない波動!」だのと、

色々なルアー会社の新製品に対する売り文句が踊っていますが、

今まで書いてきたようなことを考えると、まんざらルアーを売りたいだけの誇張というだけではなくて、

実際にそれなりの意味があるのかもしれない、とそんなことを考えるようになりました。




フィールドごとの、それぞれのバスの「特性」と呼ばれるもの、

そういったものも、ひょっとしたらこの説で説明がつくのかもしれません。




早く春がこないかな、と初バスに対するモンモンが募っている今日この頃、

リールを撫でまわしながら、こんなことを考えつつ、僕は毎日を過ごしております。