「社員が指示待ちで、自分から動いてくれない」
「最終的な責任はすべて自分が負わなければならず、孤独を感じる」
優しい社長様ほど、会社を守るために「自分が引っ張らなければ」「自分がすべてを教えなければ」と、無意識のうちに重い責任を一人で背負い込んでしまいがちです。
最近、アドラー心理学に関する書籍を読み返し、改めて「人と人との対等な関係」の重要性を深く考えさせられました。アドラーは、対人関係において「縦の関係(上下関係)」ではなく、「横の関係(対等な関係)」を築くことが人間の幸福に不可欠だと説いています。
これは、そのまま会社組織にも当てはまります。 社長と社員は、決して「偉い人と従う人」という上下関係ではありません。「経営の舵取りをする役割」と「現場で実務を担う役割」という、役割が違うだけの対等なパートナーなのです。
社長が「上」の立場から細かく指示や管理(マイクロマネジメント)をしてしまうと、社員の自主性は失われ、結果として「指示待ち人間」を生み出してしまいます。逆に、社員を対等なプロフェッショナルとして信頼し、意志を尊重して仕事を任せることで、彼らの中に「自分の仕事だ」という当事者意識が芽生えます。
製薬企業の人事部門で長年組織を見てきた経験からも、トップダウンで押さえつける組織より、社員の自律性を重んじる組織の方が、最終的な生産性も定着率も圧倒的に高いと確信しています。やはり、自主性の尊重が大事ですよね。
「人を大切にする経営」の第一歩は、社員を管理すべき対象としてではなく、共に会社を良くしていく対等な仲間として信頼することから始まります。もし今、組織の風通しや社員の主体性に悩まれていたら、まずは「役割の違い」という視点を少しだけ取り入れてみませんか。
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