「志ある天才教育の時代」 第3節(1) 天川貴之
第3節 若者達の天才性を尊重し 大いなる偉人を育ててゆけ(1) かの明治維新であったとしても、それを成し遂げた志士はわずかに三千人というではありませんか。たかが数千人の志士が集まっただけでも、世の中を変え、明治維新のような奇蹟的な偉業を、世界史的な偉業を成し遂げることが出来たのです。 しかも、そこで活躍したのは、二十代、三十代の若者であるのです。明治維新の頃に比べると、現代の方が学識は上でしょう。しかし、同じ年齢で計ってみれば、明治維新の時代に、二十代、三十代の方が出来たことが、それ以上の質と規模で、現代において、また、新時代において、平成維新を成し遂げることが出来ないことはないのであります。 そのような観点から考えた時に、まだまだ二十代、三十代の内に秘めている所の天才性に対する信頼が、今の時代は薄いのであります。 二十を過ぎたならば、多くの方は、既に青春の業績を何か残すぐらいでないと本当のものではないのです。三十を過ぎたら、本格的な仕事の一つや二つをして、四十、五十は、明治維新の頃であれば、元勲の如く大成してゆく、そのようなシナリオでちょうどよいのであります。 実際に、吉田松陰も二十七歳にて松下村塾を開き、坂本龍馬も三十二歳で大政奉還を成し遂げ、その他数多くの若者達が、二十代、三十代の若さで偉業を成し遂げられたのであります。 これは、一つには彼らが天才であるからでもありましょうが、それ以上に、その天才を育てた教育ということ、また、その天才を活躍せしめた社会的土壌ということ、また、その天才をして時代を駆け巡らせたその方の内なる志ということ、これに対しては、無限の探求をしなければならないのであります。(つづく) by 天川貴之(JDR総合研究所・代表)