「新生日本建設の時代」~戦後見失ってきた三つの柱の再興~ 第5節(3) 天川貴之
第5節 新生日本建設の時代(3) 一人一人が聖なる情熱に目覚めることなくして、真に国家的偉業を成し遂げることは出来ない。いくら崇高なる理念があったとしても、それを実現化する原動力は、一人一人の聖なる情熱に裏打ちされた剛き信念なのである。 同時代のすべての方々が、今という時代に生き、新生日本建設の使命を聖なる自己の大志とし、大いなる夢として生きてゆくことが出来たならば、これより後の日本の未来はどんなにか光輝き、大いなる光明を放つことが出来ることか。 今の時代は、無関心な時代、無気力な時代だと云われている。一人一人が、自分という、現在という小さな殻に閉じこもり、政治や経済や日本の未来に関して、関心を示さない時代だと云われている。 しかし、これは何と不毛なる人生を招く生き方であることか。一度、心奥なる理念の眼を開いて今の時代を観てみれば、これ程に大いなる希望に光輝いている時代が他にあるであろうか。 今という時代をつまらなく見せているものは、自分自身の精神の眼であり、それは一種の錯覚なのである。本来の姿ではないのである。 人間は、本来、自己の精神、自己の理念を、大いなる志の下に完全燃焼させてゆく時期に、最高の幸福を感じ取ることが出来るものなのである。その秘訣は、永遠普遍なる理念に目覚めること、理念を照らし出す精神の眼に目覚めること、そして、大いなる夢を描いてゆくことである。 かつて、クラーク博士は、「青年よ、大志を抱け」という言霊をもって、新時代の日本を創る柱となる青年達を育てられたということは有名な史実であり、また、かの吉田松陰であっても、何よりも、志を抱くことの大切さを訴えかけられ、明治維新の原動力となる幾多の青年を育てられた。 いつの時代においても、大志を抱く所から歴史は始まり、回天してゆくものなのである。大いなる志こそが、天をも動かし、地をも動かし、歴史をも動かしてゆくのである。 だから、人々よ、共に「理念の革命」の大志を抱こう。共に「精神的ジャパニーズドリーム」の大志を抱こう。共に「新生日本精神」の大志を抱こう。そして、積極的に新生日本の運命を一致団結して開拓してゆこうではないか。 一人一人の内なる可能性は無限である。湧き出でても、湧き出でても、未だ尽きぬ無限なる力の泉が実在するのである。 故に、新生日本建設の可能性もまさしく無限である。無限なる理想郷が、我々の精神の内には、そして、未来には開けているのである。 かつて、ケネディが、「ニューフロンティア」の理想を掲げられたことがあったが、まさしく戦後五十年のこの時期、新生日本の前には、無限のフロンティアが開けているのである。 無限への挑戦こそ、現代を生きる我々日本人の合言葉にしなくてはならない。まさしく、人類史上最高最大の理想郷を、新生日本建設の内に実現してゆくことは可能である。 かつて、プラトンが最高の理想とされた理念の国、かつて、キリストが最高の理想とされた神の国、かつて、神武天皇が最高の理想とされた大調和という意味での八紘一宇の大和の国が、新生日本建設において実現することを心より願い、天への祈りとしたい。(おわり) by 天川貴之(JDR総合研空所・代表)