「理念言論人の時代」 第2節 (1) 天川貴之
第2節 独自の視点を持ちつつ 全体のバランスを取る使命(1) そして、言論人たる第二の条件として、私は、常に独自の視点を持つということが大切であろうと思っているのであります。自分自身にしかない見方というものを必ず身に付けるということであります。 すべての人には、この宇宙で唯一無二の個性が宿されているわけですから、すべての人は、皆、見解が違って、これは当然なのです。 自分自身の個性に磨きをかけて、そして、その個性の立脚点に立って世の中を見た時に、その人独自にしか見えないものの見方、人間の見方、世界の見方、また、様々な人生の見方、そういうものが出来るのであります。 ですから、自分独自の視点というものを確立すること、これをまず目差していただきたい。それが、私が言論人になる方に望む第二の条件であります。 第三の条件は、やはり、バランスの取れた見方が出来るということであります。一方の方向から見て真理と見えるものが、別の方向から見れば、また違って見えることもあります。そして、それがまた、第三の眼で見える見方もあります。 このように、物事には幾つもの見方があるということを常に念頭に置いた上で、たとえ、数多くの人の意見が一つの見方に固まっている時でも、常に別の見方はないか、もっと違った見方はないかということを考えながら、全体のバランスというものを常に考えて、そして、全体でバランスの取れた言論が成立していくように、そのように常に考えていって下さい。 (つづく) by 天川貴之(JDR総合研究所・代表)