世界水泳終了（かなりマニアックな記事）

※難しい事は書いてませんが、マニアックな内容＆長いです。

＝ローマで行われていた世界水泳、すべての競技を終了した。＝

平日は仕事があるので見られなかったが、Yahoo　JapanのNewsで
日本選手の速報を随時チェックしていた。
なんだか自分の中で勝手に思い上がっている部分が多々あり、
バシバシ日本選手がメダルを取ってくるもんだと思ってた。　←反省
いや、世界はまだまだ厳しいぞよ。

個人的には私が昔、昔、大昔、選手時代に泳いでいた種目・バタフライの松田君、よくやりました！
しかし、200mは2位だと思ったら・・・手の長さ、背の高さの差かな。。
0.1秒の差で3位！　思わず「うそだろ～！！」と絶叫してしまいました。
小柄ゆえに負けること、私も多々あったので、むかつく～！！
でも、近い将来マイケル・フィリップスを追い越してバタフライで世界を制してもらいたいです。

背泳ぎの古賀君の100mの金も見事でした。
50ｍも2位。スプリントが弱いというイメージの日本ですが、彼が変えてくれそう。
入江君と一緒に2人でピアソル（アメリカ）並びに世界のデカイ強豪達を抑えてほしい！

しかし、入江君は残念だったな～。
まだ19歳だし、水着のひと悶着で幻の世界記録が抹消され
その世界記録以上の記録をピアソル（アメリカ）に出され・・
ピアソルが大嫌いな私はどうしても入江君びいきになってしまう。
彼、鈴木大地が金メダル取ったソウルオリンピックの時、まだ生まれてないのね・・・ショック！
そんな世代が水泳の第一線で活躍してるんだ。
↑すっかりお母さん気分

その一方で・・・我らがアラフォーの星！まだまだ泳いでますよ～！
ドラ･トレス/Dora Torres (アメリカ)
現在42歳！一時の母！北京オリンピック50M自由形の銀メダリスト！

今回はリレー、100mも出場せず、50m一本のみで選考会を突破。
５０Mを泳ぐ為にローマに行ったDoraさん。
相変わらず体脂肪率10％位だと思われる徹底した肉体管理、
でも笑顔は皆を元気付けるように底抜けに明るい。

準決勝で冷や冷やしたけど、何とかぎりぎり8位で決勝進出。
しかし、決勝でも途中40mあたりで失速した感じがあり、8位。
でも、彼女は「世界で8位の42歳！」とインタビューで笑顔で答えてた。
彼女にも毎回泣かされてるなぁ。。。

しかし、Doraさん。どうやら膝を相当悪くしているらしい。
この大会後、膝の大手術を控えている。
しかも、その手術はアメリカで認可が下りてないような方法をとらないといけないらしく
彼女はイスラエルまで行ってその手術をするとか。
そんなひどい状態でも50mを24秒で泳ぐ42歳・・・これは歴史に残るでしょう。

準決勝後のインタビューでDoraさんは
「北京で2位だった時、まだ未完成の仕事を残した気がした。」
（ I felt like I still have unfinished business)
と、言っていた。
そしてすべてが終わった決勝後、
「私はもっともっと早く、強くなりたい」
（I want to be faster, stronger)

膝の手術が終わったら第一線に戻ってこられるかどうか分からない。
もしかしたら、引退されて普通のお母さんに戻るのかもしれない。
でも、Dora　Torresという選手が与えたインパクトは歴史に残るほどの大事件だったと思う。
っていうか、私一人に与えたインパクトだけでも相当なモンです（笑）。
きっと、Doraさんが講演会とかで私の住む街に来たら会社休んで聞きに言っちゃうと思うし（笑）

（余談ですが、昨年マイケル・フィリップスが講演会で私の住む街に来る予定・・・だったんですが
例のマリファナ喫煙写真でキャンセルされたのでした～）

今回、無敵のマイケル・フィリップスが負けましたね。
200m自由形でドイツ？の選手に負けました。。。無敵神話崩壊。
彼のおかん（毎度の事ながらどこにでも付いて行きます・・）、腕組んで仁王立ち！
こ、こわい！　
マイケル、後で怒られるのかなぁ・・・と、ちょっと心配になってしまった（笑）

アメリカ、オーストラリアのような水泳大国が勝つのはある意味当たり前・・・な感じがあるけど
1500M男子自由形で北京オリンピックの金メダリストが今回世界水泳でも1位になった。
この選手は北アフリカ・チュニジアの選手。
全く水泳が盛んではないような・・・競泳用プールってあるんだろうか（失礼！）
きっと彼自身はアメリカとかオーストラリアでトレーニングしているんだろうけど。
こういった選手が勝ってくれると「よくやったぞ～！！」と毎度毎度大喜びします。

日本選手が世界記録を保持したり、世界大会で優勝したり・・・
これは私が選手だった頃には夢のような話だった。
それが今、現実になっている。
（北島の世界記録は今回2つとも書き換えられてしまったが）

もう一つ、私達の世代では考えられなかった事が・・・水着問題。
水着でこんだけゴタゴタするってのも考えた事なかった（笑）。
世界水準でしっかりと基準を決めて全世界統一した水着で勝負するのが筋ってモンじゃないかなぁ。
一生懸命泳いでる選手に余計な事でストレスを与えないでほしいよ。

最後に、選手団と一緒にローマに滞在していた元水泳連盟会長（名誉会長）、
世界新記録を出して敗戦間もない日本に明るいニュースをもたらした『フジヤマのトビウオ』、
古橋広之進氏が現地で急死されました。
あまり知られてませんが、古橋氏は左手の指を1本切断という水泳選手にとっては
非常に大きなハンディを持った上で世界新記録樹立。
大昔のビデオを見たことがある私の父は『泳いでいる時、かいてる手から泡がさ～っと出てた』
と言っていた。
切断された指の隙間から空気が入るから・・・これってすごい抵抗なんだけど
それを物ともせず、言い訳もせず。天晴れ！
正直、私が水泳選手だったときは「頭の固い親父だなあ！」と思った事も多々あったけど（笑）。

ご冥福をお祈りします。そして、今後の日本水泳界、見守っててくださいね。