
↑画像はYS11。ロランCでは職員を運ぶのに現役だそうですね。
末期の海軍航空技術廠から教えられる
FlightGearで飛ばせる日本の航空機は、それほど多くはありません。先の戦争に敗けて航空機生産が一時期禁じられていたため、日本の航空産業は諸外国に大きく遅れをとることとなり、今だにわが国上空を飛ぶ航空機はみな外国メーカーの名前のものばかりですから。ただし、軍用機に限っては、そんなに優秀な飛行機があったっけといいたくなるほど、数だけはたくさん生産されてましたから、今後FlightGear用の機体が開発されないとは言えませんが。
そんなで、日本の航空機の話となると、どうしても戦前の軍用機が主になってしまいがちですし、自身もお遊びでFlightGear用に改造あるいは作成した日本の機体は、橘花まがいや二式水戦、97式飛行艇でした。
リアルさが売りのフライトシミュレーターでの開発ですから、極力対象をよく調べることがのぞましいのはいうまでもなくいわけですが、そのためにインターネットでいろいろ検索をしていると,ミリオタになった気分がしてきて複雑な心境です。ましてや、戦前の日本の技術はすばらしかったなどとして、軽率に軍国日本を美化するサイトに出くわすことがあり、暗澹たる思いがすることもすくなくありません。
ミリオタっぽくなりはしましたが、当時の非戦闘員や一般国民とはことなる、軍人や技術者として戦争に直接関わりのあった人たちの残した証言とも言える文書に目を通し、戦争のおろかしさや当時の日本の技術水準の低さなどの記述を知ることがなければ、日本が負けるべくして戦争に負けたとの認識を深めることはなかったでしょう。
最近見つけた「2人の見た末期の海軍航空技術廠」も、言葉どおり末期症状の海軍航空技術廠についてたんたんとつづられた真摯な文章のなかで、とりわけ撃墜米軍機の搭載計器説明書の翻訳調査を手伝い、日米の技術の違いをいやというほど知らされたとするくだりに教えられます。米軍の計器は比較的簡単で、そのかわり設計工作は細心で、使いやすく工夫が凝らしてあり、握りも手の形に合うよう注意が払われているとか、各種計器の心臓問いべき部分に用いる燐青銅の冶金で追いつけないネックになっていることを知ったと。
技術の差はいろいろな意味もふくめ、いっぱいあったんですね。これまで読んだもののメモを残しておけばよかったと思ったものです。少し憂鬱さが解消したかもしれません。
いけない。97式飛行艇に計器パネルをもうけようと、調べているうちに脱線してました。

