TalonがRaptorを破ったのは1度だけじゃない | virt_flyのブログ

virt_flyのブログ

フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

↑エアインテークにF-22 Raptorを意味するキルマークが描かれた88 FTSのT38C

 

EN 88FTSは近代化改修されたT38C

 

あれこれT38 Talonのスキンができ、まつり状態のわがギャラリー。もといまだホームページに特別展示コーナーはできていませんが、つくってもいいかも。

 

となれば、やはりF−22 Raptorを模擬格闘戦で破ったEN 88FTS塗装の機体もほしいものです。

 

いかに優れているといえども第3世代の練習機であるT38 Talonに、第5世代の中でも最強とされ驚異的なキルレシオを叩き出しているF-22 Raptorが模擬格闘戦に敗れるとは、にわかに信じがたいことですが実際に起きたのですね。それは2009年のことだったと聞きますが、T38のエアインテークに白いスルメに似たものが貼り付いているのは、Raptorを意味するキルマーク。2つあるということは、一度ならず二度までもRaptorはTalonに撃墜判定をくらったことになります(さらにすごいのは、Talon2機でRaptor25機に撃墜判定を与えたとキルマークの写真付きの記事を載せたベトナムのサイトがありましたが、確認はとれていません)。

 

 
  ↑T38AとF-22 検索でてくる写真に似せましたが、これで精一杯。背景も異なり迷惑だろうに港に。白い丸はフレア。

 であれば、フロックでは済まされず、手練にでも遭遇し有視界の格闘戦に持ち込まれることになったら結構やばいということじゃありませんか。先に敵機を見つけ、視程外からのミサイルによる先制攻撃を加えれば勝敗が決まる時代といいますが、言ってしまえば制空戦闘の話であり、戦略的戦術の話。理屈どおりにいくのなら戦争は簡単。だからこそ「有視界戦闘においても卓越した戦闘能力を持つ」(Wikipedia)Raptorであるはずなのに、少々情けなく思いませんか。

 

今も戦闘機ランキング1位に登場するRaptorですが、高コストがたたり生産数は少なく(195機ーWikipedia)すでに生産は終了、退役も囁かれています。次は第6世代戦闘機の開発、指向性エネルギー兵器やステルス破りのクラウドシューティング、ロボット僚機の時代に、いよいよなってくるということなんでしょうか。

 

米国・国防高等研究計画局(DARPA)が2020年に催した人間とAIによるF-16をシミュレートした史上初のドッグファイトでは、AIが経験豊富な元空軍F−16パイロットに5:0で圧勝したとか。11年で大きく変わったものです。

 

ここらで話をもどします。

 

T38とはいっても、F-22 Raptorを破ったこの機体は近代化改修を受けたT38Cです。エアインテークの形が変わっていることが一目瞭然で、3Dモデルの作り変えが必至でした。

 

思い込むと我慢ができない性分のため、3Dモデルにも手をつけたらもう止まれません(とはいってもエアインテークだけ、グラスコクピットまではとても無理)。データも揃えずに闇雲に突っ込んだせいで、翼にUSAFの文字やマーキングがあるのやらないのやら、胴体下部は何色に塗られているのか、など散々悩むことになりました。確証がもてないまま、あまりにひどいフェイク画像を広げることになっても困ります。スクリーンショットは翼と胴体下面があまり写らないように撮りました。

 

 
  ↑88 FTSのT38C

一番困ったのは、3Dモデルからアンラップされた胴体のメッシュがUVイメージと一致してなくて、胴体の側面のほぼ半分より下はメッシュがかぶっておらず、塗装なしになってしまうことでした。迷彩塗装でなければ気づかないところ。悲しいことに、Thuderbirdsの機体をあらためてよくみたら、操縦席横の国旗模様の下一列が消失しています。いったい何枚対応が必要になることでしょう。

 

アンラップし直す勇気はありませんので、胴体下面のメッシュの一部となっている胴体側面下部のメッシュ部分については、胴体下面の画像に胴体側面の画像を書き足すことにしました。

 

結果的には、実在のペイントそっくりにはとうてい再現はできませんが、一応それらしく塗れたのは上出来ということに。

 

それにしても、上から見た時の胴体の模様は左右で異なり、中心線に沿って境がくっきりと浮かび上がるのはどうしたものでしょう。参考にした側面図を見ても、境が現れるのは必至に見えます。それとも胴体上面と下面を横から見た画像では、上面と下面の微妙な塗装の変化を表わせないことを反映したものか。上面図があれば実際のところがわかるのですが。

 

なお、例によって実機を撮影した写真とFlightGearの画面とで、機体の色合いがかなり違って見えるのも気になります。

 

 
  手前がFF AF67 828のT38A

さて、TalonとRaptorによる模擬格闘戦の様子を写した写真は、なかなかないものですね。撃墜判定時のガンカメラの映像と思われるものはEN 88FTSの機体自体は映っていませんし、並んで飛んでいる写真はあってもドッグファイト中のものは、先程の模倣した(ちっとも似てないが)FF AF67 828のTalonの写真がいまのところ唯一。危険も伴う真剣な訓練中に、写真撮影はいかがなものかというところでしょうが、実物の写真の方はさすが上手く撮られています。

 

T38Aになりますが、FF AF67 828の機体のスクリーンショットももう1枚載せておきました。