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フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

↑RembrandtにかわるCompositorが描画するFlightGearの世界の機体の影

Compositorが描く影

Microsoftから久しぶりに発売されたFlight Simulatorは、かなりすごいもののようですね。Xplane10にもずいぶん驚かされましたが、公開されているMicrosoft Flight Simulator (2020)のデモ動画を見る限りは、さらに美しくリアルでまるで映画でもみているような気がします。

 

ずいぶん差をつけられた感のあるFlightGearですが、RembrandtにかわるCompositorやTerraGearの廃止で採用されるVirtual Planet Builder (VPB)の動きは、少しでも差を縮めるものと期待していいものでしょうか。

開発中のCompositorですが、FlightGear 2020.1.2でラウンチャー内設定の選択肢になったとか聞きますので、一度試してみようかと思います。

 
Ubuntuではdownload_and_compile.sh --compositorで導入
 
 
  ↑画面中央に赤くCompositorの文字
それには、どうもCompositorを有効にしてコンパイルされたFlightGearでなければならないようなので、Ubuntu用にはdownload_and_compile.shをダウンロードし、コマンドラインからパラメーターに--compositorをつけてスクリプトを実行、コンパイル、インストールを行いました。
 
起動したFlightGearのバージョンは2020.3.0。画面中央にCompositorの赤い文字が見えます。
 
それでも、起動したラウンチャーの設定の選択肢は、従来のDefault / Atmospheric Light Scattering / Rembrandtのままかわりなく、Compositor用の設定であるDefault / Atmospheric Light Scattering / Low-specにはなっていません。
 
 
  ↑ラウンチャーの設定画面
そこで、./run_fgfs.sh --launcher --compositor=Compositor/alsとコマンドライン入力して起動。ようやくCompositor用の選択肢があらわれたものの、Rembrandtのかわりですからどんな影が描画されるかとの期待にもかかわらず、Default であろうがLow-specであろうが何を選ぼうとも機体は影を落としません。
 
結局、影を再現させるためには、ラウンチャーのAdditional SettingsあるいはコマンドラインからのFlightGearの直接起動で以下のパラメーターを加える必要がありました。
--prop:bool:/sim/rendering/als/shadows/enabled=true --prop:int:/sim/rendering/als/shadows/sun-atlas-size=2048
 
さて、今度はDefault、Atmospheric Light Scattering 、Low-specの違いなく、影がどの場合も描画されます。FlightGearも影がようやくスタンダードになるということでしょうか。
 
 
  ↑影が変
でも、よく見ると変です。ありえないことにライトの影までできています。この影、以前見たような…(デジャブ?)
 
あともう少し!開発に携わってくださっている方にはご苦労ですが、ご奮闘よろしくお願いします。
 
草も立体的に、一方残念なことも
 
別な話題になりますが、以前より草も何らかの手が加えられたように聞いたものの、なるほど立体的になっているのをようやく見つけました。
 


↑草の一本一本が描画されていたり、ブッシュも立体的

 

その一方で、前に作成されたカスタムシーナリー(植生図を利用した日本各地のシーナリー)のタイルがなぜか現行のシーナリーのタイルに覆い隠され、見えなくなってしまっているようです。誠に残念です。