IchigoJamと無線通信(6)ーMicJackを使ってみた | virt_flyのブログ

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↑MicJackでスマホがIchigoJamのワイヤレスキーボードに

IchigoJamを操るのに仮想キーボードが便利

首尾よくいったかはなはだ心もとないのですが、MixJuice互換ボード一応インストールできたので、MicJackを使ってみることにしました。

 

 
  ↑スマホでIchigoJamを操作

Miconoさんの手になるMicJackはMixJuice上位互換ということで、MixJuiceのコマンドに加えて独自のコマンドを持つ他、仮想キーボードやホーム機能などを備えています。

 

KidspodやIchigonQuestに関わる機能もあるようですが、これらを持ち合わせていなければしょうがないので、特色はやはり仮想キーボードでしょう。

 

IchigoJamにつなぐキーボードの代わりに、スマートフォンのディスプレイ画面に表示されるソフトキーボードが、いわばワイヤレスキーボードとなるわけです。

 

IchigoJamを持って外出したい時に問題になるのは、キーボードです。しかもPS/2もしくはUSBと兼用のインタフェースを持つものでないと困りますから大変。スマホが代用になるのであれば、別途キーボードを持ち歩かなくて済み助かります。

 

使い方

 

MixJuice互換ボードを使用する場合には、接続方法の違いにより異なる仮想キーボードが使えるようなのですが、私の場合は一つのみ、以下の場合でのみ使うことができました。

 

①MicJackをインストールしたMixjuice互換ボードとIchigoJamとの接続

 

MixJuice互換ボード側  IchigoJam側
RXD TXD
TXD RXD
GND GND
3.3V 3.3V

 

②Wi-Fi検索、接続

 

IchigoJamにつないだキーボードから、以下のように入力し、Wi-Fiアクセスポイントを探し、接続します。

 

?”MJ APL を実行…Wi-Fiアクセスポイントの一覧が表示されます。

?”MJ APC <SSID> <PASSWORD> と目的のアクセスポイントのSSID、パスワードを入力して実行…Wi-Fiアクセスポイント接続します。

 

この時正常にWi-Fiに接続すると、MicJack(MixJuiceボード)に割り当てられたIPアドレス

が表示されます。

 

※一度接続するとMicJackはこれを記憶していて、次回起動時には前回と同じアクセスポイントに自動接続されます。したがって、同じアクセスポイントに接続する限りは、この手順が省け、キーボードをつないでおく必要もなくなります。

 

 
  ↑スマホ上の操作画面

③スマホあるいはPCからの操作

 

IchigoJam(MicJack)がWi-Fiに接続した後は、同じネットワーク上のスマートフォンあるいはパソコンでWEBブラウザから、

http://<IchigoJam(MicJack)IPアドレス>/(注1)と入力して開きます。

 

画像のような操作画面が表示されたら、[UART](注2)を押し、次いで[S]を押します。

 

スマホあるいはパソコンの画面にキーボードが現れます。

 

これで後は、仮想キーボードからコマンドを打ち込み、BASICプログラムを実行することができるようになります。

 

なお、操作画面では仮想キーボードを使わなくても、コマンドを入力しIchigoJamやMiccackにコマンドが送れるようになっています。

 

今回使用できた仮想キーボードのUARTモードは、パソコンとIchigoJamをUSBシリアル変換モジュールでつないだ時の無線版のように思えます。やはりゲームでのキー操作には無理があるようで、かなり反応が遅いのが実際です。ただし、IJUtilities使用時のモニター画面表示とは違って、例えばブロック崩しゲームでは表示の異常は見られませんでした。

 

これなら、使えるレベルにあると言えそうです。

 

 

注1)http://micjack.local/でも操作画面が開くとされますが、当方では動かせていません。

注2)UARTの他、KBDとIJKBDの計3つのモードがありますが、KBDはIchigoLatte、IchigonQuest向けで使えません。IchigoJam BASIC用のIJKBDですが、GPIO13、GPIO16とKBD1、KBD2端子をつないだものの、キーを押すたびにMicJackの起動画面が繰り返し表示され、実質入力ができませんでした。