スペイン仮想旅行(4)ーアンダルシア | virt_flyのブログ

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フライトシミュレーターソフトのFlightGearで仮想飛行を楽しむブログです。

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↑FlightGearのグラナダ空港は滑走路があるだけ。アルハンブラ宮殿もありません。

イスラム文化の影響
 西はイベリア半島から東は中央アジアまでに広がったイスラム帝国は、アラビア、ペルシャ、ギリシャ、中国のなどの諸文明が融合され、さらに学問が重視されたことで発展し、科学や哲学、医学の知識で世界の中心地でした。ギリシャ哲学も、アラビア語に翻訳されラテン語に翻訳されてヨーロッパにもたらされました。こうした最先端の文明の西欧への窓口となったのがイベリア半島でした。

 レコンキスタ(国土回復運動)でキリスト教徒が再び支配するまで、イベリア半島はイスラム教徒が支配していましたから、その影響なんでしょうか、スペインには独特な文化的雰囲気があって人を虜にする魅力が感じられます。あのフラメンコも、アンダルシアのヒスターノ(スペインジプシー)がモリスコ(改宗イスラム教徒・隠れイスラム教徒)の歌舞音曲を取り入れて生まれた芸能と聞きます。伝統料理のパエリアだってコメとサフランが持ち込まれていなかったら生まれてなかったかも。

 ギターの名曲のタイトルから知ったアルハンブラ宮殿は、当ブログ開設者にとってはいつしかこうした魅力を代表するものになっていて、行くことがかなえば見てみたい場所でした。
 ということで、今回のスペイン仮想旅行では、アルハンブラ宮殿も訪れてみたのですが、うーん、FlightGearの世界には存在していなかったようです。

 もよりの空港はグラナダ空港。こちらも残念なことに空港ビルもなく、ただ滑走路があるだけでした。

 余談です。
 ICAOを調べるためにインターネット検索していて知ったのですが、グラナダ空港の現在の正式な名称は、フェデリコ・ガルシア・ロルカ・グラナダ=ハエン空港だそうです。有名な詩人で劇作家の名前を冠してるじゃないですか。ガルシア・ロルカは、スペイン内戦時にフランコ派に銃殺された人ですが、生きていたらノーベル文学賞をとっただろうにという人もあるくらいです。
 
 そういえば、今ひとつマラガ空港も、マラガ=コスタ・デル・ソル空港という正式名称のほか、パブロ・ルイス・ピカソ空港という名前がついています。ゲルニカを描いた巨匠ピカソの生誕の地がマラガだったからでしょうか。

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↑ピカソの名前を関したマラガ空港も、旅客機が並ぶだけで空港ビルはなし