
ダグラス・グラマン事件
疑獄つながりということで、今回はダグラス・グラマン事件です
なんといってもロッキード事件直後のまたかの航空機汚職事件ですから、ふれないわけにはいかないでしょう。
発覚は、アメリカ証券取引委員会(SEC)が1978年12月に戦闘機売り込みでマクダネル・ダグラス社を、翌年1月に早期警戒機(E-2C)の売り込みでグラマン社を、いずれも日本の政府高官に金を不正にわたしたと告発したことによるもの。
東京地検特捜部が捜査を開始、国会では「衆議院ロッキード問題調査特別委員会」が「航空機輸入調査特別委員会」と改称して疑惑が調査されました。しかし、日商岩井の担当常務の自殺(他殺でないかと噂された)で、捜査は行き詰まり、政治家の刑事責任の追求には至らずじまい。なんとも憤懣やるかたないものとなりました。
例のハワイでのニクソン・田中日米首脳会談では、P-3CばかりかE-2Cの売り込みも行なわれていたんですね。それにしても公訴時効成立だかなんだか知らないが、安保時には首相を務め多くの航空機汚職に関与を指摘されたKは、地検に事情聴取されることもなかったそうです。ロッキード事件でも疑惑をもたれたという元防衛庁長官のNは、塀の内側に落ちることなく、後に首相となり、大勲位まで授かります。自業自得とはいえ、哀れなのは田中角栄。「人寄せパンダ」ならぬ超人気者だったのに。
上の画像は、FlightGearにあるグラマンE-2Cホークアイ。限られた予算のなかで自衛隊への導入のきっかけになったのは、旧ソ連のベレンコ中尉が操縦し函館空港に着陸したMiG25の日本領空侵犯を補足できなかったことだったそうな。
E-2Cは艦載のために、大きな円盤型レドーム背負いながらも機体はコンパクトで、主翼も後ろに折りたためます。2基のターボプロップエンジンのブレードがかなり大きく見えますからね。管制機能も備えた早期警戒管制機のボーイングE-3セントリーと比較してみましょう。同じようなレドームを載せて4基のジェットエンジンをもつE-3が全長46.62m、レドームの直径9.1mなのにたいし、E-2Cは全長17.56m、レドームの直径7,31m。さしずめE-3が優雅に日除けの小傘をさした貴婦人なら、E-2Cは甲羅から小さな手足、首を突き出した海亀の子といった印象でしょうか。
FlightGearのE-2Cは主翼のおりたたみを再現しています。同じくE-3Bはレードームが回転します。


↑主翼がたためるFlightGearのE-2C ↑レードムが回転するFlightGearのE-3B