
Caproni Campini N.1
カプロニ・カンピニ N.1(Caproni Campini N.1)がFlightGearに登場しました。実用機、量産機どころか、ジェットという基準にあてはまるのかも怪しいearly jetです。
というのも、1940年に初飛行したこのイタリア製航空機は、今日一般的なターボジェットエンジンとは異なりモータージェットとよばれる推進機構をとっていました。
レシプロエンジンにより、機体全部から空気を吸入し圧縮して機体後部に送り、そこで燃料を燃焼させてそのジェット排気で推力を得るしくみです。
しかし、「推力の大半はレシプロエンジンで駆動される圧縮機で生み出されており、機体後部で燃料の燃焼を行わなくても飛行することができた」「ジェットエンジンというよりは胴体内にプロペラを備えたダクテッドファンエンジンと言った方が本質的」(Wikipedia)とまで言われています。
ちなみに最大速度は、329 km/h @ 3000 m (機体後部でのガス燃焼なし)、375 km/h @ 3000 m (機体後部でのガス燃焼あり) 。
レシプロエンジンにより、機体全部から空気を吸入し圧縮して機体後部に送り、そこで燃料を燃焼させてそのジェット排気で推力を得るしくみです。
しかし、「推力の大半はレシプロエンジンで駆動される圧縮機で生み出されており、機体後部で燃料の燃焼を行わなくても飛行することができた」「ジェットエンジンというよりは胴体内にプロペラを備えたダクテッドファンエンジンと言った方が本質的」(Wikipedia)とまで言われています。
ちなみに最大速度は、329 km/h @ 3000 m (機体後部でのガス燃焼なし)、375 km/h @ 3000 m (機体後部でのガス燃焼あり) 。
しかも、時のファシスト政権は「世界で最初に飛んだジェット機」と大いに宣伝したそうですが、すでに1年ほど前にターボジェット機であるHe 178がドイツで秘密裡に初飛行に成功していました。
なお、実際に製造されたジェット機としては世界初のものだったコアンダ=1910(ルーマニア発明家アンリ・コアンダが1910年に製作)もモータージェット・エンジンにより飛行する航空機であったそうでが、地上テスト中に機体が失われ、飛行することはなかったということです。
Wikipediaによれば、日本では桜花22型用のツ11エンジンがモータージェットだったそうで、ソ連ではMe262に対抗するためにハルシチョフニコス加速装置(VRDK)というモータージェットを搭載したSu-5やMiG-13 (I-250)が完成していたことを知りました。MiG-13の最大速度は825km/hだったといことですから、Me262にはおよびませんがP51Dは上回ったようです。ただし10分間のことですが。
画像は、飛行中のスクリーンショットがほしいと、Caproni Campini N.1の離陸がむずかしいために空中発進させて得たものです(^_^?)