ステーション選択と重量(1) | virt_flyのブログ

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 北爆シナリオのかかわりで、いくつかの米軍機について調べた際に、ベトナム戦争で使用されたセンチュリーシリーズの米軍機で、David Culp氏の手になるFlightGear用の機体をいくつか触ってみる機会がありました。

 そのなかでF-100Dスーパーセイバーが面白い動きをするのに気がつきました。翼に吊り下げられた爆弾を投下すると、投下した爆弾があった方の翼が浮き上がり機体が傾くのです。反対側の翼の爆弾を投下すると、今度はそちら側が浮き上がって傾く。重たい爆弾が切り離されたら、軽くなることをリアルに再現しているわけですね。

 F-105サンダーチーフでは、両翼の爆弾が左右同時に投下されるので、傾きなどいわば再現する必要もないのですが、F-100Dは投下する爆弾をスイッチでひとつひとつ選択できるようになっていたことから、爆弾の重さが機体に及ぼす影響がリアルに再現されていることがわかったものです。

 現実世界での空爆で爆弾の投下が、1個1個行われるものなのか、それとも左右同時に投下されるものなのかは、知りませんが、関心はもっぱらFlightGearではどのように記述したら積荷の重量変化を機体に反映させることができるのかに。
 何せ、外部燃料タンクやYasimの場合は、Weight and Fuel Settingsを用いてまがりなりにも再現することができたものの、JSBSimの場合には、どうすればよいものか、長いことさっぱりわからずにいたからです。

 今回F-100Dの機体ファイルを調べて、我が愛機Ju EF128でもこれが再現できるようにしたのが、上の画像です。

 核心は、<channel>タグを用い、<test>に記述された条件、すなわち爆弾などが切り離されたときに、当該pointmassの重量として<output>で0を出力することにあるようです。

 なお、F-100Dには、もう一つの特徴である、複数の武装をスイッチで選択し、同じ一つのボタンで切り離しを可能にするステーション・セレクト・パネルがあります。画像ではDavid Culpの作成したパネルを改造し、7つのトグルスイッチと、暗くても識別できるよう7つの対のランプを追加したパネルが、コクピット左に見えます。両端、すなわち両翼外側のミサイルが選択された状態になっています。今風にトグルスイッチ自体を光らせてもよいのですが、レトロにしてみました。。
 このステーション・セレクトを採用しない場合には、<channel>の条件をどう指定してやればいいのか、今のところ残念ながらわからないでいます。

 さて、同じJSBSimの機体であるPー51Dも、かなり武装の重量に気を配っているようですが、F-100Dとは正反対。Fー100Dでは、搭載される武器はあらかじめ決まっていて選べませんが、武器の使用によって生じる重量変化が機体に反映されるようになっているのに対し、Pー51Dでは、搭載する武器をセットの形である程度自由に選べることから、搭載する武器による重量の違いが機体に反映されるようになっています。ただし、武器の使用による重量変化は反映されていないようです。両方できてYasim並。