画像は、ハイフォン近郊の北ベトナム上空での空戦。MiG21とミサイル攻撃により黒煙を上げ墜ちていくF-105。
AIシナリオの記述
いよいよ、AIシナリオの作成に話を移しましょう。米軍機を迎え撃つ北爆シナリオの.xmlファイル名は、Vietnam-War-intercept-2。実は、WWII-Luftwaffe-intercept-1のまったくのパクリです(^_^;)。
もともとのシナリオは労作ですが、プログラム自体の基本は単純なものです。ひとつひとつのターゲットごとに<entry>を用意し、航空機の速度と進行方向、他を指定し、それぞれ異なる位置を与えたものを多数作成することで、いくつもの編隊を組ませたAIシナリオです。
Vietnam-War-intercept-2 は、設定をベトナム北部、ハイフォン近郊のCATBI空港(VVCI)とし、侵攻する敵機をF-4DやF-105に変えて、そのまま各機のheadingをLuftwaffe-intercept-1から180°回転させただけのもの。もとい、編隊の隊形が進行方向に三角形でなく逆三角形になってしまったので、各機の経度・緯度を修正、またジェット機なので、飛行速度を適当に修正しています。一部を抜粋して紹介します。
<?xml version="1.0"?> <PropertyList> <scenario> (中略) <entry> <type>aircraft</type> <callsign>F-105(USAF) 3</callsign> <name>F-105</name> <model type="string">Aircraft/F-105/Models/F-105-ai.xml</model> <latitude type="double">20.8584</latitude> <longitude type="double">107.18686</longitude> <altitude type="double">12315</altitude> <speed>500</speed> <bank type="double">0.0</bank> <heading type="double">280</heading> </entry> (中略) </scenario> </PropertyList>
なお、もう少し南東の海上からの侵攻に変えた方が合理的かとも思うのですが、headingをいじると、編隊の隊形を維持する経度・緯度の再計算、入力が大変なので(^_^;)。データ入れたら簡単に計算してくれるプログラムをつくったらとは思っています。
いずれにしても、ほとんど知識がないので、高度や編隊の隊形、とくに北爆機の侵攻経路は歴史的事実とは異なっていることと思います。誰か詳しい方にご教示いただけると幸です。
やけに簡単な話に終わりましたが、これでAIシナリオの作成は完了です。ただちにゲーム開始! 次のようにコマンド入力してください。
fgfs --airport=VVCI --runway=07 --aircraft=MiG-21bis --ai-scenario=Vietnam-War-intercept-2