
親機に連結された無人の子機を爆弾として、目標近くまで飛行した後に分離し、突入させるというもの。 戦闘機と爆撃機のレシプロ機同士のミステルでは実戦に参加した例はあるようだが、ジェット機を用いたミステルで実戦に参加したものがあったのやら。
FlightGearにてミステルの再現を試みる気になったのは、それまでかなり固執気味だった編隊飛行への関心がwingman機能の登場で薄れたあたりで、無性に何かにとりくまないと気が済まない衝動にかられていた時に、アラドAR-234に出会ったことがきっかけでした。
ミステルの組み合わせの中に見かけるAR-234が、開発版(CVS版)FlightGearのデータファイルの中にあるのを偶然見つけ、起動してみたところドリーがあるではありませんか。ミステルの親機、子機の下にしばしば見受けられるドリー(車輪の代わりに離陸時に用いられる台車様のもの)の3Dモデルが手に入るのであれば、ミステルの再現もかなり現実味を帯びてきます。
とはいっても、ミステルについてはわからないことだらけ。親子を連結する支柱の位置もはっきりしなければ切り離し方法も爆薬を使ったりするのかどうか、切り離された子機のコントロールは、などさっぱり不明。加えて親子飛行機になることで変化した飛行特性とそれをプログラムにどう反映するのかも問題ですが、とりあえずは外見を似せ、ドリーあるいは子機の切り離しを再現するところからはじめることに。
画像は、ドリーを切り離すMe262 Mistel。Me262を改造したMe262 A-2a/U2を親機に同様に改造した子機を連結。ドリーもAR-234のものを改造し、ロケットブースターやドラッグシュートを装備。
この画像のウソっぽいところは、ドリーを落っことすのだから上等な滑走路は使わないだろうというところ、ドラッグシュートの役割はドリーがミステル本体とぶつからぬよう早く引き離すことにあってドリーをソフトランディングさせることにあるとは思えないので、ドリーの切り離し高度が高すぎるだろうというところです。