328のオリジナルのコンデンサーが搭載されている画像です。
いくらフェラーリが好きであろうが信仰していようが、
今の基準からすればこれで機能させようとすることはジョークのようなものです。
当時のフェラーリがちゃんとした「ロードカー」を生産する「自動車メーカー」ととらえること自体に無理があるということです。
「エアコンがちゃんと機能して夏でも快適に乗れる車が欲しいならTOYOTA買っとけばいいだろうが。俺たちは世界で一番美しくセクシーで速い車造ってんだ」と本気で考えていたと思います。
この高温多湿の日本でそのような車を忠実に元通りにリフレッシュしたところで、そもそもダメなものはダメなのです。
それに安くない部品代金や工賃を払って、何度も同じところを修理するなんてナンセンスだと思いませんか?
ベルト駆動の328オリジナルのコンプレッサーは物理の法則上考えられる最悪の場所に設置されています。
もちろん、フェラーリもそんなところにそんな重いモノを置きたかったわけではありません。
そこしかなかったのです。
空冷の911も同じです。
無理やりそこに置かざるをえなかったのです。
また、ラジエターの電動ファンを二つ、そしてコンデンサーの電動ファン、都合三つの電動ファンがON OFFを繰り返す電気的負荷、そしてそれらに供給する大きな電流を通すフューズボード、コネクター、配線のクオリティがあんなもので保つわけがないのです。そもそも電気回路の設計の時点で間違っています。
私は当時のフェラーリを信仰しているわけでも何でもないですから、ただ目の前にある状況を見るだけです。
それを今の技術とデヴァイスを用いて問題無くできるのですからいい時代になったものです。
今や最高にセクシーな当時のフェラーリを安心して快適に乗れる車に仕立て直すことができるのです。
こんなに素晴らしいことはありません。
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60's ~ 80's に特化したヨーロッパ車の整備販売、改造、
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