「コントロールユニットを交換すればはいお終い」というわけにはもちろんいきません。
配線の選定や引き直し、新設はもちろんですが、そもそも設計の時点から無理がある部分をどうにかしないといけません。
点火のディストリビューターを始めとした点火系を全てアップグレードします。
メーカーは長い期間に渡って搭載するパワープラントをそのモデルライフ中にアップグレードします。
このM119エンジンも例外ではありません。90年代後期にはディストリビューターを廃してダイレクトイグニッションに変更されました。もちろんそれらを他のメーカーのものを使って構成することもできますが、当社では何よりも「取って付けた感」を可能な限り無くしたいのであります。見た目がスッキリと纏まったものは機能的にも優秀だと感じております。
もちろん点火系を司るEZLもさよならすることになります。
これでもし見付けられたとしても数十万円するものが壊れることを恐れる必要もありません。
前回のブログでご紹介したズラリと並んだECUには点火を司るものが無かったということです。
ABSユニットの下に隠れていた点火コイルx2もさよならです。
チラッと映るファンのレジスターにさよならする日も遠くないですが、
それはまた別のお話し。
点火のディストリビューターとプラグコードが無くなるだけで何とスッキリすることでしょうか。
多分オーナーの方かこれに詳しいショップの方でない限り気付かないのでしょうが、
ヘッドカバーはまだオリジナルのままです。
まだ蓋をするわけにはいかないのです。
よってダイレクトイグニッション用のそれはピカピカになってスタンバイしています。
これだけでなく画像に映っているだけでもパワステポンプやブラケットやあれこれと、
画像に映っていないあれこれを交換する必要がありますが、
メーカーがやったアップグレードをメーカーが造ったパーツにて交換するだけなので、
一からビルドアップすることを考えれば楽なことです。
何より、ノーマル然と纏めることができるのですっきりキレイです。
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