中央大や亜細亜大、沖縄県内の大学野球部などは11日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で復興支援試合を開催。
被災地出身の選手や、沖縄出身でともに甲子園をわかせた亜細亜大の東浜巨投手、中央大の島袋洋奨投手らが、約8000人の観客とともに黙とうをささげた。
沖縄尚学高で選抜大会を制し、ことしのドラフト候補としても注目される東浜投手は、興南高を甲子園大会春夏連覇に導いた島袋投手と先発で対決。
昨年、福島県内で少年野球チームを指導したという島袋投手は「がれきの横でプレーしている少年は下を向いていなかった。逆に見習わなければいけない」と語り、
東浜投手は「当たり前に野球ができることが幸せなことだと感じられた1年だった」と振り返った。
沖縄の大学選抜と対戦した東海大は、東京電力福島第1原発の事故で、実家が警戒区域となった福島県楢葉町出身の赤間謙投手が先発。
赤間投手は被災地への思いを胸に「いま野球ができることに感謝して投げました」と感慨を語った。
入場料など収益は義援金として東北の三つの大学野球連盟に送られる。