わたくしあなざー、最近アイドルオタクとしては楽曲派を名乗ってはいる。
しかし何というか、過去に追っていたアイドルの子の再デビュー先とかそんな感じの縁で色々な所に通っていたので、自称楽曲派的にはあまり筋が通っていないオタクライフになっているという現実があった。
段々そのグループも解散したりと、自分の中で色々と椅子が空いたタイミングでi_andscape.(ランドスケープ)を見つけた、という表現が正しいのかな。
近年の風潮で、TikTokバズで売れて大きいステージに立つ、みたいなのを見てその曲をフルで聴いてみるけど自分には全く刺さらない。一回聴いていいやとなる現象がグッと増えた。
世の中はそういう流行りや風潮なのかも知れないけど自分にはとにかく合わない。
楽曲としての強度やスルメ度が低い曲が溢れている業界にうんざりしている自分もいて、そんな現状のアンチテーゼとなる「楽曲派アイドル」にハマるのは必然だったのかも知れない。
i_andscape.との出会いはデビューの2025年2月から少し遅れて7月だった。
最初にRNWY、VIVY、SGの音源が出た時にそのクオリティの高さに気になってはいたが、私生活がなかなかの激務でなかなか現場デビューが出来ていなかった。しかしこの3曲と、後に発表されたANTMやCYCL、カバーの1998-と合わせてi_andscape.は高品質の楽曲を提示し続けた。
曲名の拘りも好きだ。殆どの曲名から母音を排し記号的に表す事で聴く者の想像力を掻き立てる仕掛けになっている。曲名の読みは公式で定めてたり定めていなかったりする。
(個人的にはRNWY→ランウェイ、VIVY→ヴィヴィー、SG→エスジー、ANTM→アンセム、CYCL→サイクル、w/u→ウィズユー、GD・BY→グッドバイ、STRDSTCRSDRS→スターダストクルセイダース、rendez_vous→ランデヴーで結論出してる)
2025年7月31日は記念すべき初邂逅だった。場所は西永福JAM。仙台のアイドルと福島県のオタクが東京で初めて会うのも面白い。
対バンの面々と遜色ないくらい、とても良い音を鳴らしていて自分の自信が確信になった日でもあった。
更に翌月は下北沢でライブを見てまた東京で会った。ホーム仙台で観たのは3度目が初だった。そのまま何やかんや月1〜2ペースで東京や仙台で会い続けて、1月は少し休んで2026年2月23日のワンマンの日を迎えた。
その前日、22日にi_andscape.の運営代表である亀井さんが経営するバーで決起集会、いわゆるオフ会が開催された。
ワンマンを成功させる、その気持ちをファンと一つにするという意味でとても有意義な会となった。
ランドスケープお嬢様部によるビーフシチュー、芋の伝道師このは作のスイートポテト、ガチ茶道部ゆめみのしばいた抹茶、きらり作の特典品を戴き、メンバーだけでなく運営陣ともチェキの撮れるカオスな会となった。
本当に楽しかった。
そして翌朝。キュアのサウナをバチコリ3セット浴びて万全の体勢で長町RIPPLEへ。
1部がスタート。盟友bibibibiはトッパーからMVが絶賛36,000再生中の「TAIDAI」からスタートしタイトかつハーコーなセトリでフロアを温め、締めに「Sekai」を繰り出し完璧にステージをこなした。
初期からお世話になっているTan.San.Suiもレア曲のバラードを披露したりしつつフロアをガッチリ掴んでくれた。
新潟のMEWCATUNEもこの日に新お披露目曲「青春ダ・カーポ、ノンストップ!」のカードを切ってくれた。本当にありがとう。
そして満を持してi_andscape.のステージ。w/uスタートの珍しいセトリでラストのVIVYではメンバーも込み上げるものがあったのか、うっすら光るものが見えてエモかった。
1部の物販を終えインターバル。ここで感受性を増幅する液体を補充したかった(訳:酒を飲みたかった)が時間がなくそのままワンマンのVIP Sチケット特典の「メンバーと弁当を食べながら談笑」へ。
ライブハウスのフロアのど真ん中に首脳会談のようにテーブルを囲み弁当を食べる異様な光景がとにかく楽しかった。
質疑応答形式でいくつか質問出来たので「サーキットで見学したアイドルで良かった・影響を受けたグループはどこか」と「今後どんな新曲をやりたいか」などを質問させて貰った。
やりたい新曲でこのはちゃんが「変拍子!」って即答してたのが面白かったので運営さん、是非お願いします。Bメロ7/8拍子で大サビ3/4拍子の曲とか僕が好きです。
逆にメンバーからオタク1人1人にi_andscape.の一番好きな曲を聞かれて、人によって一番好きな曲が違って本当に良い楽曲が揃ったグループなんだなと再確認。ちなみに僕は「DividedからのSG!」とちょっとズルい回答をした。ちなみに次点はGD・BYアウトロから繋がって始まるRNWY。
続けてバンドリハ見学。やはり生バンドは良い。
心臓に響くドラムのキック、ギターの轟音、ベースの音圧。
数センチ数ミリ単位で返しの音を調節していくバンドメンバー。普通は見れないプロの姿を見ることが出来て素敵な社会科見学だった。
途中からランスケメンバーも合流して音合わせを行い更に返しの微調整を行なっていた。が、メンバーはイヤモニに何をどう返せばよいかあまり分かって無さそうなのがデビューから1年経っている今でも初々しかった(笑)
またいつか半年か1年後にリハ見学あったら成長具合を確かめたいなーと思った。リハは開演直前ギリギリまで続きドキドキとワクワクと緊張感が入り混じった感情に。とにかくこの時はライブの大成功をひたすら祈っていた。
そしてVIP S特典も終わり本入場へ。せっかく良い整番貰ってるので遠慮なく最前に立たせて貰った。
i_andscape.𝟣𝙨𝙩 𝙗𝙖𝙣𝙙𝙨𝙚𝙩 (𝙢𝙞𝙣𝙞) 𝙤𝙣𝙚𝙢𝙖𝙣 live
『"Road to LANDMARK"』
ライブスタート。バンドメンバーが先に入場し拍手で迎えられ各々が定位置へ。運営の上村さんもこの日ばかりはミュージシャンの顔だ。ベースを担ぎながらPCで本日の音源を全てコントロールする。SEの起動音が鳴りメンバーが入ってくる。
VIVYのイントロが鳴りミョーホントゥスケ広場が開園。Aメロのギリギリまでシークエンスの音源で進んだのでバンドセットの輪郭は途中から明らかに。開始1分ほどでギターがその音像を明らかにしたことで一気に場の音圧が変わった。
フロアの熱狂もそれに呼応するようだった。これがバンドセット…!と圧倒されつつもいつからか自然発生していたBメロのオイオイコールでフロアの熱をステージに輻射していた。
1部のLANDMARKER vol.3では感極まって涙を見せていたVIVYで力強くライブのスタートを飾った彼女らは1日の間にも進化を重ねている。
出し惜しみ無く2曲目にANTMを繰り出していく。この曲もイントロは打ち込まれたシークエンスと歌声で神々しく始まる。そしてドラムのフィルインからギターも入り込み一気にバンドサウンドへ。Bメロのフロアのクラップ、サビ前の人差し指突き立てオイオイモッシュを含めてこのANTMという賛歌が完成する。
この曲は聴くたびにフロアで育って行ったのが実感出来てとても素敵な一曲だなと思う。
3曲目は新曲の増えた今ではレア曲と化したdotstokyoの1998-のカバー。イントロが鳴った瞬間、戦友(とこちらが勝手に思っている)たっちゃんさんと目を合わせガッツポーズ。シンプルなリフの繰り返しなのになーーんでこんなに良い曲なのか。サビでゆっくりする部分でターンする動きが本当に美しい。
メンバー全員髪が長いので揺れる髪、そして揺れる衣装がこの曲の浮遊感溢れるシューゲイズサウンドと一体化して最高だった。アウトロが1分くらいあるのもアイドルソングとしては狂気の沙汰だが強さが織り重なるバンドサウンドとメンバーのダンスが言葉では言い表せないくらいの表現に昇華されていた。
間髪入れずSGを歌い出せばフロアは急速着火された様に一気に沸き上がる。自信に満ちたステージであればあるほどこの曲は輝く。イントロ基本MIXを3セット入れてAメロで狂ったほどクラップ、サビで拳を上げれば一気に身体にエネルギーが漲ってくる。2025年は本当にこの曲を聴き倒したし2026年の今も聴きまくっている。ラスサビ付近でメンバーが抱き合う姿も微笑ましい。
そしてメンバーが一度ステージ袖に捌けていき薄暗い照明とスモーク、何が起きるのか分からないただならぬ雰囲気の中メンバーのポエトリーリーディング音源が始まった。内容は完璧に覚えていないうろ覚えなのだが、i_andscape.というグループが始まった時の右も左も分からない感情、理想と現実、逞しくなった自分達、ファンの存在、掴んだ自信、これからの決意、色々な感情が入り混じっていた内容だった事だけ覚えている。
そしてメンバーが再登場。
なんと新衣装だ!この日に出して来たのか〜!
ユニットカラーって今までパールホワイトみたいな感じでやってたけど新衣装は白や淡いアイボリーを基調としつつミッドナイトブルーの深い紺色が目を引いた。近くで見るとキラキラ光っていてまるで砂漠の星空のようだった。スタクルが彼女らの第1.5章みたいな感じだからそこにあやかったのかも知れない。
そして鳴り響くRNWYのイントロ。新衣装になっての1曲目が最初にi_andscape.がティーザーを出した1曲目のこの曲である事が既に文脈過ぎて素晴らしい。
後から気付いたのだが序盤のこの流れ、1年前のデビューライブと曲順が同じなのである。リアタイで気付けなかったのが悔しい〜!改めて、このシューゲイズでオルタナな曲を最初にアイドルシーンに提示したランスケは勝負してるな〜と思う。この姿勢でガンガン勝負を続けて欲しい。俺たちらんどすけっぱーがついているので。
余談にはなるがデビューライブの後に公開されたこのセトリ画像を見て「この画像凄い。メンバーだけじゃなく楽曲製作陣や振付師もフィーチャーしてる…」となってチームの本気度を垣間見た。
7月にようやく初めましてした時、ゆめみちゃんに「ランスケ好きになったきっかけの一つがあのデビューライブのセトリ画像だよー」と言ったら「本当に!?あの画像で!??!?あの画像で…??」とめちゃくちゃビックリしていた。
運営の本気度は、後に最近上がった亀井さんのnoteで綺麗に答え合わせが完了した。
デビューライブはRNWYまでで全曲出し尽くしだった。
そしてここからはLANDMARKSの先のi_andscape.の歴史だ。
次の一手は最新曲のrendez_vous。鬼速BPMから繰り出される四つ打ちビートを早回しでチョップ&フリップされたサンプリングボイスが彩り、そのスピードに振り落とされない3人のコーラスワークやパフォーマンスが間違いなくグループの圧倒的成長を証明してくれた。
続いては煌びやかなシンセリフから重厚なシンセベースの低音が押し寄せてくるGD・BYへ。この曲の完成度は素晴らしく音質やハーモニーワークは彼女らの成長が形として現れている。ラスサビに向けてのゆめみ→きらりと繋いで→このはの落ちサビで爆発する瞬間の美しさはi_andscape.屈指の美しい風景である。
この曲のイントロ煽りはきらりちゃんが担当なのだがマジで魂の叫びだった。あれで心を持っていかれた人も多いのではないだろうか。また見たいので公式さん、アップお願いします。
自分は10月の下北沢サーキットでSTRDSTCRSDRSの初お披露目に運良く遭遇出来た。
亀井さんがこの曲の発表前に「次の新曲は傑作が出来ました。期待しておいてください」と言ってて若干ハードルが上がっていたがそれを易々と超えて来た。
自分が大好きなタイプの様々なタイプのギター音が響く究極のオルタナティブロック。
例えばこの曲をデビュー間もない彼女らにポンと与えてもここまでの傑作にならなかっただろう。東京武者修行などで培った経験と成長こそがこの曲の最後の触媒だった。
下北沢MOSAiCでのスタクル初披露のステージから見えた溢れる気迫、覚悟の決まった目は今でも覚えている。バンドセットで観れたのも最高で2番Aメロのテク過ぎるギターとベースの絡み、2番サビ前のエモいドラムのフィル、ギターソロはライトハンドまで飛び出していた。本当に本当に良すぎた。
今の彼女らの充実した表情が何よりの収穫だった。この曲で一旦本編は終了。ほどなくしてアンコールが響き渡りバンドメンバーがステージに再登場。そしてメンバーはと言うと…
3人ともフロアの真ん中に登場した。i_andscape.お得意のフロアライブだ。アンコールで一息置いたフロアの空気はSGのロングイントロことDividedの高速ドラムンベースで即座に再度沸点に達した。
新衣装で初めてのSG。めちゃくちゃ楽しかった。フロアライブという事もあって本編ずっと後ろの方で見ていた女性のお客さんの目の前に何度もメンバーが行ってパフォーマンスしてて微笑ましかった。自分も楽しみたいけどやっぱり楽しんでくれる仲間が1人でも増えた方が本質的に嬉しい。しれっと通常の振り付けをフロアライブ仕様のフォーメーションに出来るのが凄いと思った。これも経験の積み重ねだね。
そしてこのはサンの神々しい曲振りで本当の本当にラストのANTMフロアライブバージョン。クラップとジャンプの幸せの輪が出来てその中心にメンバーがいる。こんな最高の景色をありがとう。
いつかi_andscape.がもっと売れて大きいステージに立ったらフロアライブは出来なくなっちゃうね。いや、大きいステージに立ってもフロアライブしてくれたら嬉しいな、なんて。
そしてライブ終了後にゆめみちゃんから告知。4月11日と12日にi_andscape.第2章のスタートライブが発表された。詳細が公式からまだ出てないから言わないでおくけど本当にアツい。3月の充電期間中にどれだけパワーアップしてくれるか、何を仕掛けてくれるのかが楽しみだ。
特典会は多くの人が長い列を作り、裏では運営さんが慌ただしく会場使用時間延長の申請をしていた。誰も彼も笑顔でライブの感想を彼女らと共有していた。それだけでなく列に並びながら前後の人と「良いライブでしたね」「楽しみですね、これからも」と会話が弾んでらんどすけっぱーあったけぇよ…と感涙。
余韻に浸る間もなく28日は大塚でRAY主催のサーキットイベントが待っている。
なんなんだこれ、楽曲派フェス過ぎるだろ…。
こんな面々と対バン出来る事って当たり前じゃないからこそ、メンバーたちのこれまでの頑張りに感謝してこれからも共に走っていきたいな、と思う。
弁当を食べながら聞いた彼女らの次の目標となるステージの名前を胸に、共に"進み移り行くこの景色"をまだまだ眺めて行きたい。