微熱でも「インフルエンザだった」という人続出!? “隠れインフルエンザ”になる人の特徴 | あなたの健康が未来を左右する!!

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全国で猛威を振るっているインフルエンザ。「インフルエンザ流行マップ」を見てみると、全都道府県で警報レベルを超えて真っ赤になっていた(1月30日時点)。


1週間ごとに発表される最新の全国の患者数は、推定で約213万人と前週と比べると50万人増加している。

なぜインフルエンザが大流行しているのか?

その一因として指摘されているのが“隠れインフルエンザ”だ。「直撃LIVEグッディ!」では、とうきょうスカイツリー駅前内科・金子俊之院長に隠れインフルエンザについて解説していただいた。

金子院長:
一般的にインフルエンザは非常に強い症状・発熱が出ますが、そういった症状がないのに検査をするとインフルエンザウイルスが出てくる。 正式名称ではありませんが、これを“隠れインフルエンザ”と呼んでいます。

三田友梨佳アナウンサー:
“隠れインフルエンザ”の方の症状というのは?

金子院長:
症状は本当に微熱だったり、ちょっと咳が出るとか、その程度なんです。なので普通の風邪、あるいは花粉症とほとんど見分けはつきません。

生稲晃子:
それだと、なかなか検査に行こうと思わないですね。

木下康太郎フィールドキャスター:
だからこそインフルエンザの流行が拡大しているのではないか、という見方があるんです。インフルエンザの感染に気付かずに過ごすことでご家族の中でウイルスをまき、ウイルスに感染した家族が会社や学校などに行くことで周囲への感染が拡大してしまう恐れがあるのではないかということですね。
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“隠れインフルエンザ” になりやすい人の3つの特徴

12月~1月に流行るインフルエンザは、一般的にA型。38度を超える高熱に頭痛や悪寒、筋肉痛などの諸症状があげられる。症状としては自覚しやすいものなのに、なぜ“隠れインフルエンザ”が現れるのか? “隠れインフルエンザ”になる人の特徴を金子先生に解説していただい。

【“隠れインフルエンザ”になる人の特徴(1)】
インフルエンザの予防接種を受けた人

金子院長:
インフルエンザの予防接種というのは、インフルエンザの感染・発症を防いでくれるだけでなく、もし仮に発症したとしてもその症状を軽く押さえてくれる可能性があります。ですので、発症してしまったご本人にとっては症状が軽く済むのでとてもいいことなんですが、インフルエンザに感染していることに気付かず街を歩いてしまうと、他の方にうつしてしまう可能性があるということですね。

【“隠れインフルエンザ”になる人の特徴(2)】
解熱剤や鎮痛剤を飲んでいる人

金子院長:
本来インフルエンザを発症すると、熱が高く上がる他、頭痛や関節痛などの症状が現れます。でも、日常的に解熱鎮痛剤を飲んでいる方や、あるいは膠原病やリウマチなどで日常的にステロイドなどを内服している方は、インフルエンザの症状である発熱や諸症状が抑えられてしまう可能性があるんです。

【“隠れインフルエンザ”になりやすい人の特徴(3)】
高齢者

金子院長:
高齢者の方というのは、もともと風邪の時に熱が出ない方がいらっしゃるんですね。高齢になると免疫力が落ちてしまい本来出るべき熱が出ない。そのため肺炎になったり、インフルエンザと気付かず重症化してしまうケースがあります。

カンニング竹山:
施設とかでも「今は面会に来ないでくれ」とか多いですよね。
“隠れインフルエンザ”の人は、普通のインフルエンザの人と同じくらい休まなきゃいけないんですか?

金子院長:
そこが非常に難しくてですね、“隠れインフルエンザ”の方は、ウイルスは普通のインフルエンザの患者さんよりも多く排出していないと考えられるんですね。なので休むべき期間は、非常に強くインフルエンザの症状が出ている方と比べると、短くていいと思います。ただ、それが何日かと言われると、判断するのは難しいと思います。

生稲:
インフルエンザの予防接種を受けた人が、知らず知らずのうちにウイルスをまいてしまう可能性があるということは、予防接種を受けない方がいいという説もありますか?

金子院長:
“隠れインフルエンザ”の大多数が、予防接種をされている方とは限りません。 大多数はおそらくインフルエンザの予防接種を受けることによって感染を未然に防いでいると思いますし、あるいは高齢者の重症化を防いでくれるという点では、予防接種は絶対に推奨されます。

洗顔・歯磨きも予防に効果的

【予防するには】
手洗い、うがい、マスクの着用をしっかりと行うこと

【金子院長が推奨する対策】
洗顔:化粧にウイルスが付着していることもある。顔についたウイルスを落とそう
歯磨き:口内環境を整えると感染しにくくなる。免疫力アップもアップ

【もしかかってしまったら…】
・症状が軽くても早めに診断を受けること
・出かけたりせず、安静にすること
・市販の薬ではなく、病院で処方された薬を飲むこと

高齢者や子供は免疫力が低いので、高熱が出なくてもインフルエンザ脳症や肺炎で命の危険に及ぶこともあるため、特に注意が必要だ。

木下:
先生、手洗いにも正しいやり方があるということですが?

金子院長:
はい。手洗いもですね、ただ石鹸をつけてじゃーっと水を流せば終わりではないんですね。ウイルスを物理的にそぎ落とす必要がありますので、ウイルスを肘から根こそぎお水でそぎ落とすようなイメージで。

金子院長:
石鹸には、インフルエンザウイルスをしっかりとやっつける殺菌作用はあまり強くないので、とにかく物理的にこそぎ落としてもらうというのがとても重要です。

スタジオ:
へえ~そんな風に洗うんだ!

木下:
手洗い・うがい・マスクをしっかりとやれば、どれくらい防げますか?

金子院長:
正直に申し上げますと、9割は防げると思います。

カンニング竹山:
先生、たまに置いてある、シューってやるやつはやった方がいい?

金子院長:
アルコールですよね。アルコールでしっかり除菌していただくと、インフルエンザウイルスには効果があります。
ただ、ノロウイルスだったり、一部の病原体にはあまり効果がないので、やはりアルコールに頼らず石鹸でこそぎ落とすというのがとても大事ですね。しっかりと予防してインフルエンザ感染を防ぎ、少しでも体調に異変を感じた場合には、すぐに病院で診断を受けるようにしてほしい。