第43日目-2009年12月13日(日)15:00~


先週の作業の続きです。
ナイフでf字孔を切り整形していきます。
これまた削りすぎると取り返しのつかない作業のため、鉛筆で描いたラインを超えないように注意しながら作業を進めます。


最初は注意していても、いつも途中で気を抜いて削りすぎてしまうので怖がりながら作業をしていきます。
ちょっと進めては糟谷さんに見ていただき、まずいところを修正してもらいます。
そんなことを繰り返しながら彫り進め、完成かな・・・?と思ったところでやめて、またまた糟谷さんに確認してもらいます。


大きくは整ってきましたが、ラインが美しくないとのこと。
f字孔は単にf字の孔があいているのではなく、文字に流れがあり、上から下へ、下から上へ向かうラインで動きのあるものになっています。
綺麗に作るのも当然ですが、動きがないとつまらないので修正を加えていきます。


さらに、f字孔の上下の孔も削ります。
ぱっと見ると円形をしていますが、正確には楕円形をしています。
木目に注意しながらナイフをすべらせ、削ります。
ある程度の大きさになったら円の大きさと同じ直径のヤスリを入れて入るかどうか確認しながら周囲の毛羽立ちを取っていきます。


今度はf字孔全体を見て、形を整え、やっと完成か?と思ったら、また削りすぎてしまいました。
気になって、気になって仕方がなく、プラ板の型を当ててみますが、明らかに左右で大きさが異なっています。


じっくり眺めて修正しようと考えますが・・・
これ以上いじってもさらにおかしくなるので、今日はここで作業終了としました。


ヨシミツのバイオリン製作日記


ヨシミツのバイオリン製作日記

第42日目-2009年11月29日(日)15:00~


表板の裏側がまだ凸凹しています。
スクレイパーで厚さを整えながら毛羽立ちのないツルっとした綺麗な面に仕上げないといけません。
ただ、板を削りすぎて極端に薄くなっている部分があるので、全体的に削るのは危険です。
何度も厚さを計りながら部分的に削って調整します。


まだ削る部分はありますが、ある程度整ったらf字孔をあけるための準備をします。
f字孔の場所は薄すぎると孔をあける際に割れる可能性があります。
また、孔をあけた際に横から板の厚さが見えてしまうので、ここは板の厚さを均一にしないと技術レベルがばれてしまいます。
f字孔付近にも若干薄くなっている部分があったので、そこは削らないようにして他を削って厚さを調整していきます。


厚さが整ったら、板をツルツルの綺麗な面にし、ほぼ完成の面にします。
これは、f字孔をあけた後にカンナがけやスクレイパーがけが困難なためです。
やろうと思えばできますが、孔に引っかかって破損の可能性が高いので、もういじらなくていいようにほぼ完成の面にします。


ここまで出来たら仮に描いてあったf字孔を消して正確に描き直します。
プラ板の型を表板の中心線にあてて、左右にf字の型を描き写します。
ただ描き写すだけの単純な作業のはずですが・・・


中心線は2枚の板を接いだラインとしていますが、これが見えにくく、何とか探してプラ板をあてても線を引こうとするとずれて、思うように描けません。

何度も繰り返し、30分くらいかかって描けましたが・・・よく見るとf字孔からパフリングやアウトラインまでの距離が左右で異なっています。
つまり、中心線からの位置が左右で異なっているということです。
楽器の印象に大きく影響する部分なので描いては消してを繰り返します。

何度やっても上手くいかないのは中心線がずれているからではないか?そう考え、左右のf字孔を全て消して中心線を引きなおし、再度描き直しました。
すると何とか均等に描くことが出来ました。やはり原因は中心線の位置がずれていたためであったようです。


ラインが引けたら孔に糸ノコを入れる下準備をします。
本来ですと糸を通すための孔だけあければいいのですが、上下の円形部分のカットが簡単になるように片面3箇所にハンドドリルで孔をあけます。
このハンドドリルの作業のときに力を入れすぎたり、激しく回転させると、表板は木目が上下に通っているので木目に沿って割れてしまう可能性があります。
慎重に注意しながら孔をあけます。


ここまで終わったら、f字孔の中心の孔に糸ノコを通し、ゆっくり切っていきます。はじめは力の入れ方がわからなく、なかなか調整できなかったので割れないか不安でしたが、慣れてきたらスピードを上げて糸ノコを動かし、切っていきます。
プラ板から鉛筆で描き写したf字孔のラインをはみ出さないように切った結果、フニャフニャでいびつな形になってしまいましたが、一応、孔をあけることができました。


まだ時間があったので、糸ノコを外した後の孔にナイフを入れて、形を整える作業を行います。
表板は木目が上下に通っているので、これが削る際に大きく影響します。
木目に注意しないといけないのですが・・・ちょっとだけ無理な力を加えたら一部分が欠けてしまいました。
欠けた破片はどこかに飛んでいってしまいましたが、見つければ接着できる可能性が高いので必死に机の上や床を探します。
すると、床の木屑の中にそれらしき木片を発見。
拾って欠けた部分にあててみると、見事にピッタリと一致しました。
瞬間接着剤をお借りして、接着します。


ちょうど時間になったので今日はここで終了です。

ヨシミツのバイオリン製作日記


ヨシミツのバイオリン製作日記

第41日目-2009年11月21日(土)10:00~


表板の表面がほぼ完成したので今度は裏側を削る作業です。
買ってきたままの板の状態だと何kgもあったので、それから考えればだいぶ薄くなりましたが、まだまだ厚さがあります。
作業台を回転できるように固定し、そこに表板を裏返して、ひとまずノミで削っていきます。
木目によって削りにくい部分がありますが、そこは作業台を回転させて、削りやすい方向からノミを入れていきます。


少しへこんできたら厚さを確認しながら削る作業を繰り返します。
削っても削ってもなかなか厚さが整わないので、厚さを計らずに削って、しばらくして厚さを計ると・・・削りすぎていました。
ひとまず全体を3.5mmの厚さにして、そこから手を加えて薄くしていくはずが、既に2mm近い部分もあります。
削りすぎた部分はこれ以上手を加えないように鉛筆でマークして他の部分を削ります。


裏板の厚みがある程度出たら、今度はf字孔を彫る準備をします。
ノミで彫ったあとを豆カンナで整え、スクレイパーをかけます。
ひとまずf字孔付近をツルツルの完成の状態にします。
f字孔の上下の部分は後の作業として今はこれ以上手をつけません。


何とかf字孔の表面、裏面が整ったところで今日の作業は終了です。


ヨシミツのバイオリン製作日記

第40日目-2009年11月15日(日)15:00~


前回に引き続き表板の表面を整える作業です。
表板を小さなカンナで削り凹凸をなくしていきます。
もうだいぶ削ったので表面が整ってきました。


全体を眺めて、うねりや凹凸がなくなったら、今度はスクレイパーを使って整えていきます。
スクレイパーは一度に削れる量が少ないので、削りすぎた部分も含めてこれで仕上げていきます。
毎度のことですが、何度も何度も削っては確認する作業を繰り返します。


目で見るだけでなく、手で触って面を整えていきます。
2時間半ほどかけて何とか表面が整いました。


まだ時間が余っていたので、パフリング付近を丸ノミで修正する作業です。
外周は裏板のときと同じようにヤスリで丸めるのですが、その内側の形を作っていきます。


まず、パフリングの真上はまだ手をつけていなかったので、プンタの部分を残し、その他の部分を丸ノミで削っていきます。
次に、プンタの部分の作業を行いますが、ここは木目のほか、パフリングの向きにも注意しないといけません。
ノミで削って割れてしまわないように注意しながら、4箇所のプンタのパフリングを修正します。


これができたらパフリングから外側の部分をさらに丸ノミで削り、ゆるやかな傾斜をつけて見た目が美しいラインにしていきます。


これで表板の表面がほぼ仕上がりました。

ヨシミツのバイオリン製作日記

第39日目-2009年11月8日(日)15:00~


全体的にノミの跡が残る表板にカンナをかけて滑らかな面を作っていきます。


まずは全体的にまんべんなくカンナをかけて、ツルッとした面にします。
さらに全体のデザインを見ながら削って形を整えていきます。
裏側から削った場合には薄くなりすぎると貫通してしまうので注意しなければいけませんが、表側から削る場合はそこまで気にすることもないのでどんどん削っていたら、左側のf字孔の真上が逆目なのに力を入れてカンナがけしてしまい、大きくささくれてえぐれてしまいました。
これまでカンナがけて削ってきた厚さには問題ないのですが、このささくれた傷を消すとなると、深いところまで
削っていかなくてはなりません。
自分で削ると、ささくれが消えずに大きくなったり、新たな傷ができてしまったりでどうにもならず苦戦。
結局、糟谷さんに手伝っていただき、それほど目立たないレベルにまでもっていきました。


ささくれがf字孔の真上だったので、作った型を当てて、どのあたりの位置にくるかを確認します。
すると運よく!?ささくれがf字孔の孔にかかることが判明。孔をあけるとほとんどが消えてしまう見込みです。
ただし、若干、孔の側面に傷が残ってしまう可能性があるとのこと。
あとは実際に作業をしてみないとわからないので運にまかせるしかありません。


ミスをした部分はもう触れないようにして、他の部分を削って調整していきます。
カンナをかけると、その面は整いますが、さらに他の面に歪がでてきます。
何回も何回も同じ作業を繰り返して表板のアーチを作っていきます。

さらに、完成に近づいてきたら部屋の蛍光灯を消し、電球をつけ、表板の上を定規を滑らせ、漏れる光を観察しながら板の凹凸を確認します。光が漏れないということは、ほぼ平面が出せているということです。
カーブしている箇所の曲がり方が若干違ってもデザイン性の違いと見られますが、平面箇所の平面が出ていないとミスとしか思われません。
いつもの平面出しのときと同じように慎重に作業を進めます。


3時間かかってようやく整っていました。
次回はスクレイパーで仕上げる作業に入ることができるのか・・・?


ヨシミツのバイオリン製作日記