第31日目-2009年8月2日(日)15:00~

今日こそライニングの接着の作業ですが、ニカワを湯煎して温める時間が必要なので、まずはネックの作業から取り掛かります。

いつも中途半端な余り時間を活用してスクロールの部分を削る作業をしていましたが、その続きの作業です。

スクロールの部分を途中まで彫り進めていましたが、この部分が粗削りのままでガタガタして歪んでいます。
さらに先に彫り進めるには 土台の部分をしっかりと確定させなければなりません。ノミを使って部分名部分をそぎ落とし整形します。
スクロールはどこの部分が何ミリという大まかな数値は決まっていますが、後は見た目。全体を見ながら感覚での作業です。

見本を見ながら作業を進めます。まだ粗削りということもあり、若干いびつに見えてしまいますが、徐々に形が整っていきます。
スクロールの太い部分の形が整ったら、角の面取りをします。
面と面の間の角をヤスリを使って削ります。
せっかく角が出て、綺麗に見えたスクロールですが、この面取りをすることによって完成時には面が増え、光と影のグラデーションがかかってさらに美しく見えるとのこと。
ここの面取りが完了したら、ここまで行ったスクロールを削る作業を繰り返し、さらに上段へと進めていきます。
のこぎりで切ってノミで彫る作業を繰り返し、あと少しで全部削り終わるかな?という上部まで彫り進めました。
さらに、上部まで面取りをして、次はライニングの接着・・・ですが、ひとつ作業を忘れていました。

ライニングは長方形ですが、接着面だけ広がればいいので、横板に接しない下部を斜めに削ぎ落とす作業を行います。
6本のライニングをいったん内型から外し、ナイフで不要な部分を削ります。
一度裏板のライニングで経験した作業で、特に難しいこともないのでテンポ良く進めますが・・・Cの部分の削る場所を間違えてしまいました。
ライニングの横板に接しない外側の部分を削る予定が内側を削ってしまいました。
上部、下部と同じ部分をCの部分でも削ってしまいました。このCの部分はライニングはカーブが上部、下部とは逆になっているのを忘れていました。

そこで、何とか逆向きにあわせたり、左右のCの部分のライニングを入れ替えてみたりと解決策を考えますが、どうにもなりません。
たまたま余っているライニングが1つあったので、コテを熱していただき、曲げてはめ込みます。
やっとのことで、ニカワで接着できる段階になり、ライニングにニカワを塗り、素早くクランプで固定します。

まだ時間があったので何をするか考えますが・・・完成が近づいてくるとできることが限られてくるため、表板の平面だしの作業を行います。
裏板のときと同様、横板を接着する面が平面でないといけないので、作業台に表板を固定しカンナをかけます。
少しかけては定規で平面や歪みを確認し、さらに削ります。
何とか仕上がったかと思い、定規を当てると、どこか問題があり、まだまだ時間が必要です。
もう終了時間になっていたので、ここであきらめ、次週に持ち越しです。


ヨシミツのバイオリン製作日記


ヨシミツのバイオリン製作日記

第30日目-2009年7月24日(金)14:00~

工房に到着すると、前回の作業で裏板と横板を接着する際に使用したクランプが外し
てありました。
どうやら問題なく接着されているようです。見えない部分がきちんとくっついている
か裏板を指で叩いて確認します。
板同士が当たる音やスカスカした接着できていない音がしないので成功のようです。

まずは横板から内型を抜き取る作業から開始します。
ニカワでブロックの一部分を内型と接着していましたが、この接着部分にコテを入れ
て接着部分を引き離していきます。
少しだけしか接着していないはずが、ハンマーで叩いても外れないくらい頑丈に接着
されています。
ここで注意すべきは無理な力を加えず、接着面を引き離すこと。
コテを差し込んで、手で抜き差しして徐々に引き離しますが、コテが入っていかない
場合には持ち手の部分をハンマーで叩いて押し込みます。
勢い余ってコテが裏板に刺さらないようにコテにマーキングした深さの基準を確認し
ながら作業します。

プンタの部分の左右4箇所と上下のブロックの引き離しが完了し、引き抜こうとしま
すが・・・
まだ接着されている面(気がつかずにニカワが流れて接着されてしまった面)などが
あるので、ここで裏技!

2つのブロックの上に添え木を渡し、クランプで添え木と内型を固定してネジを締め
ていきます。
すると、パキッ!パキッ!とニカワが割れる高い音がして全体的にはがれ、内型が浮
いてきます。
全体的に浮き始めたらクランプを外し、指で徐々に内型を上げて引き抜きます。

これが終わったら内型の高さを揃えるために表板と横板の接着面をヤスリで削り、高
さを整えていきます。
上部のブロックに接している横板の厚さは31mm。テールピースが刺さるブロックが
接している横板が30mmになるまでひたすら削ります。
横板の素材が硬くて削るのに苦労しましたが1時間ほどで何とか完了。

さらに、表板を接着させるためのライニングを取り付ける準備です。
柳の木をバンドソーでスライスし、カンナをかけて厚さ2mmの薄い板にします。
これにコビキでラインを刻み、アイスの棒のような状態にカットしていきます。
6本のライニングができたら今度はブロックにナイフで切込みを入れて、ライニング
のひっかかる場所を作ります。
裏板のときと同じ作業を繰り返し、彫り終わったら今度はライニング曲げの作業で
す。

ライニングに指で水をしみこませ、熱したコテにあてて蒸らしながら変形させ、横板
の形にライニングが沿うように調整します。
これが終わったら、裏板のライニングの際と同じように両端をカットし、内型にはめ
こみます。

ここで時間が終了。次回はライニング接着の作業です。


ヨシミツのバイオリン製作日記

ヨシミツのバイオリン製作日記

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29日目-2009年7月12日(日)1300

今日は裏板と内型の接着の作業から開始ですが、接着前にやり忘れた作業がないか、まずは最終確認。

すると重要なことを忘れていました。内型の上下のブロックが最初の状態のままでした。

このままでは楽器が重くなってしまうので不要な部分を削り落とします。上部のブロックはネックを固定する重要な役目を果たすため、四角い形で大きめに残します。ほとんど角だけしか削らない感じです。一方、下部のブロックは、エンドピンの固定程度の役割のため、楕円形を半分に切ったような形に大きく削ります。

まだ内型がついていて、片面(裏板)だけ接着するので、接着する面のブロックだけの作業です。

さらに、ライニングのヤスリがけをします。

裏板の接着面を増やすために、ライニングを付け、余分な部分をナイフでそぎ落としましたが、この部分が凸凹したり、ささくれていたり、荒仕上げの状態だったので、ここに紙やすりをかけて綺麗にします。その際に、ただ紙やすりに指をあててヤスリがけをするのではなく、紙やすりを三つ折りにして厚みを出してヤスリがけし、一部分に極端に力がかからないようにします。

この作業が完了したらニカワで裏板と内型を接着します。

温めたニカワを筆で横板に素早く塗ります。ブロックの部分には少し多めにニカワをしみこませ、全体にぬれたら裏板をあわせます。

このとき、素早く作業をしなければならなかったのですが、ブロックの穴と裏板の楊枝が位置を合わせるときに役立ちピッタリとあわせることができました。

ただし、このままでは板同士の間に隙間ができる可能性があるので、クランプで裏板と横板を固定します。

最初はブロックの上からクランプで留めていき、まんべんなく全体を留めて固定します。

この接着中は本体の作業ができないので、この時間を利用してネックを削ります。

途中まで作業してあったネックですが、渦巻きの部分を階段状に順序よくのこぎりでカットします。

同じ作業を繰り返していくと、角ばってはいますが、なんだか渦巻きのように見えてきます。

これをノミで整形し、なめらかな形にしていきます。

完成品を見ていると自分には絶対にできないと思っていましたが、何とか形が見えてきた感じでうれしくなります。

時間になり今日の作業はここで終了です。



ヨシミツのバイオリン製作日記


ヨシミツのバイオリン製作日記

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第28日目-2009年7月5日(日)15:00~


裏板の作業に結構時間がかかっています。1ヶ月以上?2ヶ月?
慎重に進めなくてはいけませんが、そろそろ裏板を仕上げて次のステップに進みたいところ。
今日で裏板の作業を終わらせようという気持ちで作業開始。


前回の続きで、凸凹のない、全体的に均一な面にする作業の取りかかります。
完成の時点の厚さになっていて削る必要のない部分と、まだ削らないといけない部分の両方が一枚の板に入り組んで存在しています。
間違えて削ることのないように、全体の厚さをまんべんなく計測し、削る必要のない部分に○印をつけます。
そして、○印のない部分の厚さを測り、少しだけ削る場合にはカンナをかけ、まだまだ厚さがあってだいぶ削る必要がある場合には串刃をかけてカンナをかけることを繰り返します。


串刃をかけないと、カンナは木目に左右され、決まった一方向にしかかけられませんが、串刃をかけると耕したような感じになり、全方向にカンナをかけることが可能になります。
作業を繰り返し、面の凹凸をなくし、部分ごとの決まった厚さに整えていきます。
裏板の完成時の厚さを書き留めた用紙を作業台に置き、削ってはキャリパーで確認します。


何とか厚さが整ったら、今度は面をツルツルにするためにスクレイパーをかけます。
ここでは、厚さのある部分から薄い部分へのアーチが極端ではなく、自然な美しい流れになっているかも確認しながら厚さのグラデーションにも気を配ります。
ということで、ここでも削ってはキャリパーで厚さを確認する作業です。
ひたすらこれの繰り返し。地道な作業です。


実際、これで本当に適切な厚みになるの?バイオリンが本当に自分に作れるの?と不安になりながらの作業でしたが、何とか完了。
若干の誤差?!はあるものの、 部分的な厚さも整いました。
ここまでで数値的な調整は完了しました。あとは理屈抜きの視覚的な調整です。
裏板全体を見て、回転させたり、遠くから眺めたり、手で触ってバランスを確認したり・・・
これで不足点に手を加え、微調整をして裏板の作業が終了です。


何とか今日は裏板と内型を接着するところまでいけるか・・・?と思ったら、まだ接着前にやり残したことがありました。
裏板と内型を接着するときにニカワを使用しますが、ニカワを塗ってから接着位置の調整をするのは 滑ったり、位置が見えにくかったりと難しいため、位置の確認が容易にできるように裏板から内型に貫通する木の棒を埋め込みます。


まず、内型に裏板を合わせてクランプで固定し、上下のブロックに届くようにハンドドリルで穴を開けます。
そこに木をヤスリで削って太さを調整し、差し込みます。ここで使用するのはなんと楊枝!
太さもちょうど良く、 柳材なので最適とのこと。
削っては抜いてブロックまで届く長さに調整し、ノミでちょうどいい長さに切ります。


ここで今日の作業は終了。内型に裏板の接着は次回です。


ヨシミツのバイオリン製作日記

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第28日目-2009年6月28日(日)15:00~


風邪をひいていましたが、週に1度のバイオリン作りを楽しみにしていたので工房まで行きました。
しかし、いざ、作業を始めようとすると、まだ体調が良くなっていなくて、気分が優れなかったので、次週に変更してもらい、何もせずに帰りました。