第30日目-2009年7月24日(金)14:00~
工房に到着すると、前回の作業で裏板と横板を接着する際に使用したクランプが外し
てありました。
どうやら問題なく接着されているようです。見えない部分がきちんとくっついている
か裏板を指で叩いて確認します。
板同士が当たる音やスカスカした接着できていない音がしないので成功のようです。
まずは横板から内型を抜き取る作業から開始します。
ニカワでブロックの一部分を内型と接着していましたが、この接着部分にコテを入れ
て接着部分を引き離していきます。
少しだけしか接着していないはずが、ハンマーで叩いても外れないくらい頑丈に接着
されています。
ここで注意すべきは無理な力を加えず、接着面を引き離すこと。
コテを差し込んで、手で抜き差しして徐々に引き離しますが、コテが入っていかない
場合には持ち手の部分をハンマーで叩いて押し込みます。
勢い余ってコテが裏板に刺さらないようにコテにマーキングした深さの基準を確認し
ながら作業します。
プンタの部分の左右4箇所と上下のブロックの引き離しが完了し、引き抜こうとしま
すが・・・
まだ接着されている面(気がつかずにニカワが流れて接着されてしまった面)などが
あるので、ここで裏技!
2つのブロックの上に添え木を渡し、クランプで添え木と内型を固定してネジを締め
ていきます。
すると、パキッ!パキッ!とニカワが割れる高い音がして全体的にはがれ、内型が浮
いてきます。
全体的に浮き始めたらクランプを外し、指で徐々に内型を上げて引き抜きます。
これが終わったら内型の高さを揃えるために表板と横板の接着面をヤスリで削り、高
さを整えていきます。
上部のブロックに接している横板の厚さは31mm。テールピースが刺さるブロックが
接している横板が30mmになるまでひたすら削ります。
横板の素材が硬くて削るのに苦労しましたが1時間ほどで何とか完了。
さらに、表板を接着させるためのライニングを取り付ける準備です。
柳の木をバンドソーでスライスし、カンナをかけて厚さ2mmの薄い板にします。
これにコビキでラインを刻み、アイスの棒のような状態にカットしていきます。
6本のライニングができたら今度はブロックにナイフで切込みを入れて、ライニング
のひっかかる場所を作ります。
裏板のときと同じ作業を繰り返し、彫り終わったら今度はライニング曲げの作業で
す。
ライニングに指で水をしみこませ、熱したコテにあてて蒸らしながら変形させ、横板
の形にライニングが沿うように調整します。
これが終わったら、裏板のライニングの際と同じように両端をカットし、内型にはめ
こみます。
ここで時間が終了。次回はライニング接着の作業です。


