6月にオーダーいただいた作品が完成しました。
お客様からのリクエストで多いものが「半袖+付け袖」です。
ロリィタさんなら「あのデザインね〜」とすぐに分かると思いますが、そうでない方もいるので、簡単に説明しますと、

このように、半袖の下の付け袖を付けると長袖のように見え、取ると半袖になる、いわゆる、2WAY仕様の袖なのです。
これがいつから定着したのかは定かではないのですが、
2000年頃のロリィタブランドでは既に定番のデザインでした。
2WAY仕様のものでも、ブラウスなんかは1着持っていると、年中着まわせるというお助けアイテムだったのです。
中には襟やフロントのヨークが取れるものなんかもありました。
付け袖と襟を取って、別の長袖のインナーを合わせたり創意工夫して着ていましたね…
アルバイトの時給が650円の時代でした。
今でこそ「20年前のロリィタ服は安い!」と言われますが、当時の金銭感覚的に言うとそこまで変わらないのでは?と思うこともあります。学生なので通販だと親にバレるし、わざわざお店で買ってましたしね…
と、話が脱線してしまいました。
さてさて
このロリィタお助けアイテム「付け袖」なのですが、ただの付け袖だとやっぱり付属品感、が出てしまうんです。
私はここにも高級感やロマンを与えたい。。
何より着た時に違和感が少ないものにしたい。。。
ということで、RUSANJIN ROOMもオーダーいただく度に仕様を改善しております。
今回のオーダーいただいた作品を例に、詳細を紹介します!
まず、着脱方法についてです。
昔はゴムを中に通しただけでしたが、痒くなる、ゴムが緩くなりやすい、という問題点がありました。
そこで、ボタンで着脱ができるように統一しました。

ボタンは二の腕に当たっても気にならない8mmサイズのものです。
付け袖は本体布とは別に、ボタンホール用の布で包んでいます。

そうすることで、本体布にギャザーを寄せて自然な丸みを出すことが出来ますし、
ボタンホールを開けやすくなります。
次に、袖口です。
ロリィタの袖口は広がっていて、ふわっと優雅なのですが、
どうしても袖の裏側(ロックミシンの糸やレースを叩いた裏側の糸やレースの裏側)が見えてしまうのが「エレガントじゃないなぁ…」と思っていたのです。
そこで、袖口にも「見返し」を付けることにしました。
少し分厚くはなりますが、とにかく見た目が綺麗。

見返しを付けることでハリも出て、生地とレースとリボンの重みのバランスが取れています。
(すごく細かい話…
)

姫袖のような袖口が広すぎるものには使えない手法ですが、ノーマル袖に対しては今後は取り入れいきたいですね。
また、写真には写ってないのですが、半袖側のゴムはベンベルグ(ツルッとしている高級感のある素材)のバイアステープの中に通しています。
ゴム叩きつけが楽なんですけど、これもやはり、見えた時のエレガントさとか、仕上がりにこだわりたい時には…って感じのやり方です。
シャーリングのビスチェなんかもこの方法で作っています。
このような細かなことは、作る側としては工程が増えて大変になるのですがw、
やはり仕上がった作品を自画自賛するためにもこのような細かなことを発見していくことが大切ですし、
作品作りの楽しみの1つでもあるな〜と感じています。