あやかしごはん***犬嶌詠  ネタバレ・スチル | 中島陽子のフリーダムなブログ

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◆犬嶌詠 =いぬしまよみ=
cv:梶裕貴


紅葉神社の狛犬のあやかし
犬嶌謡は双子の兄。


口数少なく、いつも冷めた雰囲気を持っている。
大のニンゲン嫌い。
元気の良い凛の御守り役を吟から命ぜられ
迷惑だと思っている。


でも凛の悲鳴が聞こえたら
二階の窓から飛び降り、凛を自分の背で庇うなど
男らしい部分も持っている。

凛には興味があるが
昔、まだあやかしではなかった頃
信仰心が薄くなった村の子供に
片目を潰され、それ以降、ニンゲン不信になる。

その事実を知った凛は、なんとか詠と仲よくなれた良いのにと
想うようになる。


二人は近づいたり、離れたりを繰り返すが
心は確実に近くなっていった。


ある日、天狗の紅蓮に見初められてしまう凛。
天狗の里に連れ去られてしまう。

自力で里から逃げ出す凛。
崖から落ちた凛を詠が助ける。






「馬鹿・・・!死んだかと思っただろ?!心配させるなっ。」

凛を抱き締める詠。


土だらけの彼を見て凛は、胸が痛くなる。
山の中をどれだけワタシを探し回ったのだろう。


「ごめん、ごめんね・・助けに来てくれてありがとう。」

彼の背に手を回す。


強い風と共に凛を追掛けて来た紅蓮。

凛を探して吟達も追いつく。

紅蓮に静かな怒りを放つ吟。
此処で吟がかなり力の強い、あやかしである事が分かる。

それにも引かない紅蓮もかなりの力を持っているようだ。

凛を置いて帰れと言う紅蓮に
怒りが爆発した詠。
だが力の差が歴然で、風の刃で倒される詠。
トドメが入る直前で、吟が紅蓮の腕を取る。

「・・・僕をこれ以上怒られたくないなら、早くここから去るんだ。」

冷たく放つ吟の言葉に、怯んだ紅蓮は、"興が冷めた"と言い飛び立つ。


いっぽう詠は、紅蓮に歯が立たなかった自分を不甲斐なく感じていた。


あのまま紅蓮が諦めるはずもなく、村から若い娘を攫っていった。

自分の身代わりに誰かが犠牲になるんて我慢ならない凛は
紅蓮と話をしに行く。

交換条件を出す紅蓮。

"お前の大切なものを奪ってやる。手始めにあの犬野郎を殺してろうか"

力の差が前の戦いで歴然としている。
凛は・・紅蓮の条件を呑むしかなかった。


7人の娘の安全と詠に手は出ださない事と
紅蓮の元に行くと言う交換条件を呑んだ。


7人の娘を1日、1人ずつ村に返す。
丁度1週間後、紅蓮の元に・・。

この一週間、凛は普通を装い、仲間・家族との別れを惜しんだ。


詠は凛の様子がおかしい事に気づいていた。

とうとう紅蓮の元に行く日・・
リビングに置き手紙を残し、家を出る凛。


家を出ると紅蓮が立っていた
"待ちかねたぞ"

「約束を守ってくれたから、ワタシはあなたと行くよ・・」


紅蓮に抱き上げられる・・。


詠が血相を変えて飛だしてくる。
「なんだ、あの書置きはっ、早くそいつから離れろっ。」


「こないで詠・・ワタシ、紅蓮と行くから。」

「何を・・」

紅蓮が交換条件のいきさつを話す。

「馬鹿なっ!そんな勝手な事があってたまるかっ!」



「鈍いヤツだな・・まだ分からんのか、この娘は貴様を守ろうとしているのだぞ。」



凛を抱き飛び上がる紅蓮。
後を追う詠。


紅蓮は約束を反故にし、詠を始末する言う。
仲間の天狗に拘束される凛。


物凄い速さで追いつき、紅蓮に掴みかかる詠。
その手には刀を持っていた。
以前の戦いよりも数段の早さで紅蓮の攻撃をかわす。

「ワタシの事は良いから、早く帰って!」

「お前には言いたい事が山ほどあるんだからなっ。そこで待ってろっ。こいつを倒して、お前を引きずって帰る・・!」

・・・無理だっ・・このままじゃ・・詠が殺される。
頭が真っ白になった。


天狗達の腕に噛みつき、突き飛ばし駆け出す。

「死ねっ!」

「だめぇっ。」
詠に振り下ろされる紅蓮の刃の前に飛び出した。


「・・・・?!やめろ!!」


詠を死なせない・・
頭にあるのはその事だけだった。


一面光に覆われる。
狛犬の真の姿になる詠。

相手を想う一途な心がニンゲン嫌いなはずの彼の中で
動いた瞬間だった。


紅蓮と変化した詠の戦いは
最初互角だったが
段々押される詠。

変化が解かれ人の姿になる詠。
寄り添う凛。

このまま詠と、死んでしまっても後悔しない。
凛の気持ちも固まった。

「私は自分の命より、詠の方が大切なの。」

この様子を見た紅蓮は、攻撃を止めた。
凛を娶っても、気持ちは自分のものにならないと
悟ったからだろうか。


二人を一瞥して去る紅蓮。


詠は凛の前にしゃがみ、凛の頬を軽く叩く。

「・・・よ、み・・?」


叩かれた頬に茫然と手をあてた。

「勝手に一人で決めるな。勝手に俺が弱いって決めつけるな。勝手に・・いなくなるな!」






「守ろうなんて考えるな。お前は俺が守ってやるから。」
「俺、ニンゲンになりたい、あやかしなんかじゃなくてニンゲンになりたい。
お前と一緒に生きて年を取って死にたい。どっちが先に死ぬかは分からないけど、お前が先ならちゃんと看取ってやる・・。俺が先なら、お前に看取られたい。」
「その瞬間の為に生きて行きたいんだ。だらだら流れる時の中を生きていくんじゃなくて・・。」




もう詠・・・可愛いんです。
ツンツンしてますが、中身は純粋な子でした。
"命は有限だからこそ、大切で切なくて、そして美しい"
詠編はそれをプレイヤーに語りかけます。

梶クンも良いです。

帝国スタアから、とても好きな声優さんになりました。
力の出し具合、引き具合ちゃんと計算されています。

頭の良い子なんだろうなぁと思います。
それが嫌味になっちゃう所もあるので、クセのある役の方が
彼には合ってると思うのです。


詠クンはストレートに芝居しても面白くないので
梶クン起用で成功だったと思います。





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