滅びの歌を奏でる | 雪のような灰

雪のような灰

過去は決して死なない。それは過ぎ去ってすらいない。—ウィリアム・フォークナー




最近本当にはまっている『最終兵器彼女』。

アニメにはない場面も多くて、そのアニメにはない場面にこそふたりの本音が出ている気がして、なんだか愛おしくて。
ずっとずっと夢のシーンばかり見ている。



そういえば今日、幸福な夢を見た。
夢の中のわたしは幸福でありながらそれが長くは続かないことを、いつか必ず終わりを迎えるであろうことを自覚していた。
幸福というものは遍くそうだ。
永遠が存在しない限り、幸福は常に崩壊と隣り合わせだ。
幸福と快楽は違う。(哲学、とりわけ倫理学において快楽は苦痛ではない状態のことを指していて、辞書的な悦楽の意味を持たない)
苦痛ではない状態を保つこととは違い、幸福を永久ないし半永久的に保ち続けることは不可能だ。

それでもわたしは幸福を追い続ける。


ちせとシュウジのように。
たとえこの星が終わりの時を迎えても。