VINTAGE FIVE STATE 修理の実績(86) JUNO-106 基本メンテ | Vintage Five State

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ROLAND JUNO-106

ROLAND JUNO-106の修理を受付けました。

 

TR-909とTR-808のアナログドラムに対抗できるベースシンセといえば、やっぱり「106」でしょ。

 

 

リピートのお客様の、2台めのJUNO-106です。

 

JUNO-106といえば、「VCF」のICが不良になりがちですけど、このJUNO-106も問題ありません。

 

VCFの壊れたJUNO-106ばかり見てきたので、これまたビックリの一台です。

 

 

動作チェックしてみると、こんな感じでした。

 

1)パネルのボタンで、反応が悪いものがある

2)ベンダーボックスのスイッチの、目隠しスポンジが破損

3)マスターボリュームの接触不良

 

 

JUNO-106 内部

修理見積もりにOKをいただきましたので、修理を進めます。

 

まずは、マスターボリュームと内部配線のコネクターに、「VFS」接点洗浄/保護処理を行います。

 

これで、接触不良が原因で起きる不調を、前もって潰しておきます。

アナログシンセは、電気接点の鮮度が「命」です。


目隠しスポンジとタクトSW

つぎに、パネルのボタンのタクトスイッチと、目隠しスポンジを交換。

 

ついでなので、スライダーの接点も「VFS」洗浄/保護処理しておきます。

 

 

シンセ基板

修理が一通り終わったので、アナログシンセ音源を調整して、修理完了!

 

VCOがデジタルとはいえ、VCFやVCAをきちんと調整しておかないと、音色がズレてしまいます。

 

最後に、ちょっと時間をおいて、最終チェック。
 

 

YAMAHA HS8

YAMAHA HS8で試聴すると、「JUNO-106」らしい音がきちんと出ています。
 
修理完了ということで、軽くクリーニングした後でお客様に納品。
 
パネルのディスプレイカバーが、接着剤の経年劣化でハズレるときがあるので、チェックしておきました。
これで安心して、ご使用になれます。

 


 

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