SEQUENTIAL CIRCUITS PROPHET-5 rev.3の修理を受付けました。
年明けから、PROPHET-5の修理依頼がドドッと来ましたけど、その中の一台です。 2台目
このPROPHET-5でおもしろいのが、底板が加工してあって、キー接点にアクセスできること。
パカッとフタを開けると、こんな感じ。 便利〜
通常のPROPHET-5のキー接点は、よく接触不良になるので、こういう仕様にしたんでしょうね。
当店の「VFS」接点洗浄/保護処理をすれば、ほぼ2年は接触不良が再発しません。
MIDI基板も、蛇の目基板でハンドメイド。 左のケーブルの先にある、小さい基板。
rev.3なので、本来はMIDI無しのものを、改造しています。
PROPHET-5は、接触不良で鍵盤が使えなくなるので、MIDIが必須な時代もありました。
動作チェックしてみると、こんな感じ。
1)鍵盤がガタガタ キー接点の接触不良 多数
2)パネル ツマミとボタンの接触不良 多数
3)ベンダーの感触がちょっと悪い
年数が経ったのPROPHET-5独特の症状ですけど、アナログシンセ音源は健在。
MIDIとメモリー用バッテリーも、OKでした。
お見積りにOKをいただいたので、修理を進めます。 まずは、鍵盤から。
インシュレーターゴムを全交換して、キーの並びを調整。
キー接点には、「VFS」接点洗浄/保護処理を行ないます。
そして、キーの「潤滑」をすることで、新品同様の弾き心地が復活します。
終わったら、全部の配線コネクターの接点も「VFS」接点洗浄/保護処理して、故障の原因を潰しておきます。
つぎに、パネルのツマミとボタンをメンテします。
パネル基板のボリュームの接点に「VFS」接点洗浄/保護処理を行なって、軸にはグリースを注入。 スムースな回し心地を復活します。
ボタンの接点は、洗浄しておきます。
動作確認したところ、ツマミのセッティング次第では、パネルの「LED」がチラつきます。
メンテしたのに、接触不良が直っていない!?
調べてみたら、ボリュームの中の抵抗体が、ひとつ擦り切れちゃってました。
これでは、接触不良どころの話じゃありません。
ボリュームの抵抗体を修正して、なるべくこの位置を使わないボリュームと交換して、パネルLEDのチラツキも直りました。
修理が一通り終わったので、アナログシンセ音源とベンダーを調整して、修理完了!
ヴィンテージシンセの修理と、レストアのお問い合わせはコチラへ
担当の吉田が承ります
ビンテージ・ファイブ・ステート
https://vintagefivestate.shopinfo.jp/
vfstate@gmail.com
業務30年で、細かいものを入れれば、修理実績5000件超!
ふつうの故障からレストアまで、おまかせください