ビンテージARP ODYSSEY バージョンの違い | Vintage Five State

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ARP ODYSSEY
ビンテージARP ODYSSEYには、3つのバージョンがあります。
 
 rev.1 初期型 プラボディ 白パネル
 rev.2 中期型 プラボディ 黒パネル
 rev.3 後期型 鉄ボディ PPC装備 鍵盤が前に突き出ている
 
上の画像は、プラボディ 黒パネルですので、rev.2の中期型です。
 
 
KORG/ARP ODYSSEY
rev.1は、海外のミュージシャンのヒット曲が有名。(画像はKORG/ARP ODYSSEY)
 
鍵盤とトランスポーズSWを使って、「2オクターブ」ごとに、プイーン⤴と音程が上がっていくフレーズが特徴的でした。
 
VCFも、レゾナンスが効きすぎるほどよく効くのと、音抜けがいいのが特徴。
 
 
ARP ODYSSEY
rev.2は、初期YMOのシンセベースが有名だと思います。
アニメの「ルパン3世」の、シンクサウンドのシンセソロにも使われていますね。
 
VCFは、若干オトナシイ印象になりますが、ドラムとの馴染みが絶妙!
 
プロのレコーディングのリズム隊って、たいていこの組み合わせじゃないかと思うほど、違和感がありません。
 
 
rev.2のVCFは、rev.1がMOOGからVCFの特許侵害で訴えられたので、変更されています。
 
その際の「設計不良」が原因で、高域が18KHzで制限されていますけど、トータルの「音」の完成度はスバラシイ。
 
結果論ですが、これはこれで「アリ!」のVCFです。
 
 
KORG/ARP ODYSSEY
rev.3は、初期YMOのシンセリードで使用されていました。(画像はKORG/ARP ODYSSEY)
 
回路的にはrev.2と一緒ですが、「PPC」というベンダーユニットに変更されています。
白いゴムを押すことで、ベンディングできたりモジュレーションをかけられたり、操作性が良くなっていました。
 
ボディが鉄製になったので重くなったのと、キーボードがボディから前にハミ出る仕様になったので、取扱いに注意が必要。
 
 
「rev.1」と「rev.2&3」は、音的には別のシンセ。
 
シンセソロでのベンディングのやりやすさは「rev3」というように、ODYSSEYは似ているようで、音や使い勝手が違います。
 
用途にあったODYSSEYを選べば、「わかってるね!」とビンテージシンセ・ファンから、暖かい目で見てもらえるかもしれません。
 
 
 
追記:
KORG/ARP ODYSSEYは、「rev.4」という感じで、rev.1〜rev.3とは音が違います。
 
キーボードとスライダーがちゃんと動くし、MIDI装備なうえにお安いので、値段を考えるといいアナログシンセなのは間違いありません。
 

 

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