ふしぎなふしぎな物語 | 親父ライターvingt-septの息子三人子育て七転八倒

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毎日何かが起きる!
vingt-sept家の未来はどうなっちゃうの?

久しぶりのブックレビューです!


三橋一夫
『ふしぎなふしぎな物語』



三橋一夫は同姓同名の方がいて、
ややこしいのですが、
こちらは『無敵坊ちゃん』などの
ユーモア小説でも知られる方

1952年に『天国は盃の中に』で
直木賞候補にもなっています
(この時に受賞したのは、藤原審爾『罪な女・その他』)

健康本もたくさん書いていて、
この頃の作家さんって
こういうことやっていますよね

同時代の推理作家ハーバート・ブリーンが
「あなたはタバコがやめられる」を書いて、
木々高太郎(こちらは直木賞を取りました)が
訳している的な…



話が脱線しましたが、
『ふしぎなふしぎな物語』は
タイトルから想像できる通り、

簡単に言えば、
タモリさんがストーリーテラーを務め、
今も定期的に放映されている
「世にも奇妙な物語」のような

作品を集めた短編集

三橋一夫は一連の作品を

「不思議小説」と称して、
何作品も書いています


例えば、「腹話術師」は
“私”がイタリアのミラノからフランスのニースに
向かう電車の中で出会ったイタリア人の話

 

腹話術師をしているという男は

自分の不思議な境遇を語り始めます


本当、「世にも奇妙な物語」で
取り上げられてもよい

テイストとクオリティなのですが、

「世にも奇妙な物語」のデータベースで
ざっとチェックしたところ
一つもドラマ化されていませんでした(残念!)


で、また話がそれますが、
「世にも奇妙な物語」で
私が一番好きだったのは

ジュディ・オングさんと
長塚京三さん(ソルボンヌ出身!息子さんも俳優ですね)が
出演していた「女優」という話
(タイトルはデータベースで知りました)


今思えば、よくある話かもしれませんが、
じゃあ書けるのかと言われたら書けません。苦
短く上手くまとまっていました


そんな、こんなで
ほとんど『ふしぎなふしぎな物語』の

レビューになっていませんが、笑
興味を持たれた方はぜひ!

三橋一夫の中では珍しく
いろんな出版社から何度も再版されていて、
書店サイトを見ると、

国書刊行会の一冊を除いて

今は流通していないようですが、


たいていの図書館には置いているはずなので、

読むだけなら読めます