PARISの記事を楽しみにして下さる皆様へ
ここしばらくご無沙汰しましたが
昨年6月のフランス旅よりお届けします。
本来なら南仏アヴィニョン
ローヌ川対岸の街の続きから始めたいけど
それはもう少し季節が暖かくなってからにして
この寒い時期にパリに出かける人の参考になるよう
とっておきの穴場の美術館を御紹介。
アンスティチュ・ジャコメッティ
(Giacometti Institute)
2018年に彫刻家アルベルト・ジャコメッティの
アトリエを再現した建物が
モンパルナスに美術館(研究所)として開館。
最寄り駅(メトロ)はご覧のように幾つもあるので
宿泊ホテルなどからは行きやすい場所で下車を。
私はパリの街歩きは基本的に徒歩
だけど
今回のホテルはモンマルトル(右岸)なので
左岸のモンパルナス地区まではさすがにキツイ。
また限られた時間の中で行動する必要があった。
それと今回自分に課したミッションである
「移動はメトロでなくできる限りバスで」という理由。
まずホテルから2駅程先のメトロBlancheのバス停🚏まで歩く。
そこから68番のバスに乗り延々とセーヌを越え
無事左岸のRaspail-EdgarQuinet🚏で下車。
(確か27駅ほどあって所要時間は40～50分位)
いやぁ～下調べはもちろん入念にしましたよ。
チケットは時間指定のオンラインで予約してあったため
遅れたら大変と早めにホテルを出たので
思ったより早くに到着して一安心。(大人8,5€)
モンパルナス地区はいちばん好きな場所かもしれない。
緑が多くて落ち着いた街並みと芸術家たちが愛した街
もし住むんだったら……。
『ジャコメッティのアトリエ』は表通りから
一本裏道へ入った目立たない場所にあった。
20世紀初頭のアールデコ建築を改築した建物
タイルが嵌め込まれた入り口の扉の装飾に目を見張る。
さて、中を御紹介する前に
ぜひとも見て頂きたい我が昔の貴重な記事を発見
今は残っていない貴重な昔の建物
『ジャコメッティのアトリエ』を。
2017年6月に書いた記事。
お待たせしましたー。
それではさっそく中へ。
ここからは私のおしゃべりは控えめに
ジャコメッティの世界をご堪能下さい。
扉を開けるとすぐ向うに当時のアトリエの様子を
忠実に再現された空間が広がっている。
こちらは隣だったか向かいだったか忘れたが別の部屋。
壁には素描という名の作品の切れ端が額に収められ
二階へ向かう階段下の床のタイルも
もちろんアール・デコ様式。
階段脇のいかにもジャコメッティらしい作品たち。
階段を上った空間には開けた世界が
白壁に映えるアールデコ柄のシンプルなステンドグラス
こんなタイルも真似して作ってみたくなる。
こちらはぐっと落ち着いた書斎のような一角。
テーブルには制作過程やら何やら貴重な写真の数々が
結構な大きさの裸婦の彫像だ。
その背後にある書物に包まれたワークスペースの空間。
ここはジャコメッティのアトリエでありながら
現代アートのための研究所も兼ねているのだ。
それにしてもこの彫像の迫力には驚かされて
見る角度によってさまざまな表情を持つ。
見よ!!この肉感的な彫像の後ろ姿を。
左横に立つジャコメッティの代名詞のような
細長い彫像と比べてみよう。
こちらは視点が上の写真の逆バージョンになるが
彫像同士の位置関係というものが
見る角度により違って見えるのが面白い。
こちらは一点だけ白い裸婦の石膏像？
姿勢がとても良いのが気に入った。
―今回はここまで―
いかがでしたでしょうか!!
(よければたまにはコメント
を)
次回、後編をお楽しみに～
ここまで御覧頂いてジャコメッティに興味を持たれた方
また過去記事を読まれたい方はリンクをどうぞ。
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