魚座の肖像 | PARISから遠く離れていても…

PARISから遠く離れていても…

わが心の故郷であるパリを廻って触発される数々の思い。
文学、美術、映画などの芸術や、最近では哲学についてのエッセイなども。
時々はタイル絵付けの仕事の様子についても記していきます。

個展が無事終わってホッとした後は

しばらくぼうっと何もする気になれなかった。

祭りの後の静けさとはこのことを言うのだろうか。

 

「よく頑張ったじゃない。諦めないでよかったね」

本来ならそう言ってくれるであろう相手も今は隣にはいない。

 

しかしもしその人がまだ隣に存在していたとしたら

自分は果たしてこの絵を描いただろうか。

そんなことを考えてみたりもする。

毎日よく夢を見る。

なんだか夢の世界のほうがリアルな気がして

 

トンネルに似たパサージュの薄暗い闇の中を

どこまでもふらふらと漂っていく。

魚のように泳いでいく。

出口はあるのだろうか。

 

    

 

そうそう魚と言えば

今年の春頃に制作した人気者の<イワシちゃん>たち

読者の方にはもうお馴染みだとは思うけど…

 

通称は左がメキシカンで右がポルトゲ

(写真はあすてかさん撮影のもの)

 

とても気に入って絵まで描いてくれて

今回私とほぼ同時期に開催した

彼女の個展<ASUKA展>のための一枚として出品。

ASUKA展でも人気があったようで三本の指に入るとか入らないとか

でも版画ではないし一点物だからね。

 

こちらがその作品キラキラ

 

みなさま、ごめんなさい!!

 

彼女がこれを描いていると聞いた時から一目見た時から

<これは私の手元に置くべきもの>だと思ったので。

なぜならこれは正しく魚座を表すもの。

 

つまり魚座のマーク 右矢印を表し

反対方向に泳ぐリボンで結ばれた2匹の魚がシンボルとなっている。

ギリシャ神話から来ている話だと

美の女神アフロディーテと息子のエロースが

怪物に襲われた際に互いが離れ離れにならないように

リボンで結んだといわれているようだけど、まあそれはともかく

 

私にはこれが私たち2人の肖像画のように思えた。

2人とも魚座だしこれならば堂々と記念写真のつもりで

部屋に飾っておいてもよいかなと。

 

しかしいざとなれば飾る場所を考えあぐねてしまって。

 

そんな中やっと少しだけいらない本の整理ができたので

取りあえずはそのスペースに飾っておくことにした。

 

 

 

タイトル ー魚座の肖像ー

 

 

 

 

明日はもう師走

もうそろそろ出口に辿りつくだろうか。

夢から目覚めて光の方へ

 

 

 

 

 

 

お願い

“ポチ”っとよろしくお願いします

 下矢印  

 にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村