(追記あり)パサージュ博物館③パサージュ・ジュフロワ2018後編 | PARISから遠く離れていても…/サント・ボームの洞窟より

PARISから遠く離れていても…/サント・ボームの洞窟より

わが心の故郷であるパリを廻って触発される数々の思い。
文学、美術、映画などの芸術、最近は哲学についてのエッセイも。
たまにタイル絵付けの様子についても記していきます。

時空を超えたタイムトンネル、<パサージュ博物館>へようこそ!

 

鉛筆オテル・ショパンの字体に関する

トリビアを最後に付け加えました!!

 

(前編からの続き)

黒いヴェールの御婦人の囁き声にマスクの御仁の笑い声。

蝋人形たちの醸し出す特殊な異世界の雰囲気に圧倒され

ミュゼ・グレヴァン(蝋人形館) から放心状態になって出てきた後は…。

 

 

次に待ち構えていたのは隣のオテル・ショパンの入り口だった。

「ここを素通りするんじゃないだろうね?」

そんな声が聞こえてきたのは気のせい?

 

クローバー

 

さて今回はこのオテル・ショパンと関係ある映画映画の話を中心にお届けしよう。

その前にこの過去記事からジュフロワ設立の1846年当時にタイムスリップをよろしく!!ね。

下差し

 

時計       時計       時計

下矢印

 

                                                                (※画像はお借りしました)
 
どうやらオテル・ショパンのロビーのソファーでうたた寝をしてしまったようだ。
だが何故自分はここにいるのだろう?
誰かと待ち合わせをした覚えもないし…。
 
フロントからじっとこちらを見ているムッシュウと目があった。
いつまでもここにいる訳にはいかないだろう。
立ち上がりドアからホテルの外へ一歩踏み出したまさにその時、
コツコツ…とハイヒールの音をたてながら向うからやってくる人影を認めた。
小柄だが黒いランジェリーのようなセクシーな衣装を身に着けた女性!!
彼女はすぐ目の前の、ちょうどミュゼ・グレヴァンの出口前にある
小さなテーブルの椅子に足を組んで腰かけた。
 
あれ?これらはいつの間に設えられたのだろう。
誰かを待っているかのような落ち着きのないそぶり。
しばらくすると今度はスーツ姿の背の高い女性がこちらへやってきた…。
続きはコチラの映像で
下差し

Mon homme(仏) 『 私の男』/1996年公開

 

過去記事を読んで頂いたならもうお分かりだと思うけど、
このYouTube動画は過去記事作成の2016年当時は見つけられずに
今回偶然に見つけたもの。
そしてここで一つ訂正したいことがある。
それはこの映画の冒頭シーンにオテル・ショパンのロビーが登場し、
一人の娼婦がロビーで客待ちをしていると書いたがこれは間違いで、
正しくはオテル・ショパン前のテーブル席で、手頃な人材を物色していた。
彼女はいわばスカウトマンである。
同じ娼婦仲間になりそうな女性を探していたのだ。
この映画は一人の女性(主婦)に目を付けたところから始まる。
 
 
クローバー
 
私は目の前の2人のやり取りを見守っていた。
黒いランジェリー女性はスーツ姿の女性を追いかけ言三言話しかけた。
相手はその申し出を一旦は断ったがついにランジェリー女性のスカウトが功を奏した。
2人は椅子に戻り今度はじっくりと話しこんだー。
 
その隙に私がオテル・ショパンの方を何気なく振り返ると
 
 
なんと看板の字体が元の字体へと、時間もちゃんと元通りに!!
つまりオテル・ショパンの前に最初に辿り着いた時に戻っていたというわけだ。
確かにミュゼ・グレヴァンにタイムスリップ時に時空に少し歪みがでたようだが、
やっとこれで―つまり現在に戻れたということなのか。
 
タイムスリップとはきっと一瞬の脳内体験なのかもしれない。
長い夢を見たと思っても案外走馬灯のごとき僅かな時間にすぎないように。
 
2人の女性はどうしているだろうか?
フランス語の会話が途切れたようだ。
ゆっくりと振り返ると、そこにはもう誰もいなかった。
消えたテーブルと椅子と共に。
 
全ては私がオテル・ショパンのロビーのソファーでうたた寝していた時に
見た夢だったのだろうか。
それとも?
 

 

オテル・ショパン脇の小さな階段を

一段一段しっかりと足を踏みしめるように降りた。

この角を右へ曲がれば後は出口迄一直線だ。

 

 

最後にジュフロワの出口際にあるギャラリーを一つ紹介しよう。
 
Galerie Monfort(ギャラリー・モンフォール) 64~66番地
20世紀の絵画や現代アーティストの作品を紹介。
特に20世紀前半の地方やプロヴァンスの絵画に重点をおいている。

 

 

すぐそこに光が見えている。
このトンネルを出れば現実の世界がすぐそこにある。

 

 

 

 

ベル

オテル・ショパン(前編)の看板と時計のトリックの答え

もう、おわかりだとは思いますが照れ

最初の4:10を指す時計と活字体の看板は2018年撮影の写真

2枚めの筆記体の看板は2008年訪れた時に撮影した写真

 

 

鉛筆実はまだこの字体に関しては続きがあり、この記事最初に登場の

2008年の筆記体前はこのような字体を使用していたのです。

下矢印

1994年当時の看板―
全部小文字の活字体を使用
右差しつまり、小文字の活字体~筆記体~大文字の活字体への変遷です。
いやぁ、映画って…いやぁ、活字って面白いですねー口笛
 
 
 

よろしくお願いします

下矢印

   

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