フランス アルザスより
9月はぶどう収穫時期
今年は自分が好きなワイナリーさんで、ワインの事を学ぶべく、ぶどう収穫にも参加している。
ぶどう収穫 の朝は…早い(時もある)夜型で朝が苦手なので、まだ日が昇り切る前に家を出るのは久しぶり。
去年の収穫は確かもっと朝が早かった…。天候もあり、昼過ぎから暑くなる日もあるので、朝早くから収穫を始める場合も多い。
「日曜は午前中にパンを買う日だから、伝統的には収穫をしない日」なんだそうだ…とあるワイナリーさんで教えてもらった。
ストラスブールから村に収穫の仕事に行く人たちがいるので、相乗りさせてもらって村まで行く。
収穫の仕事は、口コミとか、知り合いのつてとか、最近ではSNSで募集しているところもある。昔はSNSなんてないから、SNSの募集を見かけたのもここ最近の事。
賃金は通常最低賃金、けれど美味しいワインと昼食付き。ワイナリーによっては、畑でそのまま昼食を取るところもある。ぶどう畑が一概に家から近いわけではないことも多い。ピクニック気分でランチを食べて、また収穫をする。
フランスなので、1時間ほどゆっくりお昼休憩を取り、そして又収穫を始める。
こういうところはとてもフランスだなあと思う。ある意味体力勝負なので、休憩は大事だ。
ぶどう畑の中でご飯を食べる光景を最近他のワイナリーさんのSNSで見かけるが、楽しそうだなあと思う。
私が今収穫に行っているワイナリーは村の近くの畑が多く、ランチはワイナリーに戻って、お庭で食べる。人数も多くないので、和やかに、ワイワイランチを食べる。
ランチ休憩はワイナリーによる
例えば、特に色々グランクリュ を所有しているワイナリーなら、あちこちに畑があるケースも多い。ワイナリーから車でさらに10分,20分なんてザラだ。
グランクリュといえば…
アルザスのグランクリュは51種。異なる村にあるので、一概に自分のワイナリーの近くのグランクリュだけを所有しているとは限らない。グランクリュによっても、有名なグランクリュもあれば、そこまででないものあるし、機会があれば、色々なグランクリュを所有したいワイナリーもあるだろう。
アルザスのグランクリュは、全体の4%とも言われる、とても貴重なワインだ。けれどそれでも販売に苦戦するグランクリュや、グランクリュ販売に苦戦するワイナリーもあるそうで、かなりお得なグランクリュのワインも販売されていることもある。
最近では10€以下のグランクリュがスーパーで販売されていたりして、ワイナリーの間で問題になっていたりもした。
グランクリュの規定は地方によって異なる。アルザスも、土壌によってワインの味が異なり、グランクリュで獲れたぶどうで生産されるワインは土壌の味わいがして、奥深いワインが出来上がる。
アルザスのワイナリーは、土壌の大切さをよく知っている。けれど、アルザスワインの特徴は、まずは品種から…ということになってしまったため、土壌の大切さがいまいち伝わっていないかもしれない。
土壌はグランクリュだけではなく、リューデイと呼ばれる土壌にも各特徴があり、それぞれに味わいが異なる。
アルザスのワイナリーは奥深い。
品種✖︎土壌✖︎ヴィンテージ
と考えても良いくらい、各ワインは複雑な味わいがする。
これに、各個人ワイナリーの味わいが異なるので、更にアルザスワインは複雑だ。
品種によって、味わいが決まっているのがアルザスワインという印象があるが、これは、一般的なアルザスワインのことで、例えば共同ワイナリーや大手ワイナリーではこの品種の味わいがよく分かるような作りになっている。
要は、ワインを買う時に毎回テイステイングできるわけではないし、このワインはこういうワインというのが分かっている方が、消費者としては買いやすいとは思う。
けれど、個人個人が異なるように、ワイナリーも個人と同じで、異なるワインを作る。典型的ワインだけではなく、それとはちょっと異なる個性が現れるのが個人ワイナリーの良さだ。
けれどそこまで消費者に理解してもらうのは難しい。それなら、
この品種はこういう味。
というある程度の決まりがあれば、消費者にもワインが買いやすい。
リースリングが酸味があり、レモンやグレープフルーツ系の柑橘系の香りと味わいがする。
ゲヴェルツトラミネールはライチ、バラ、そしてスパイスの香りが特徴の甘口ワイン…
これが教科書で習うことかもしれないが、人それぞれ異なるように、個人ワイナリーのワインはそれぞれに異なる味わいがある。
そうして、その中から自分の好きなワインやワイナリーを探して行く。
今はそういう時代にもなってきているように思う。時代に合わせて、ワインの好みも変わるし、ワインの提案も変わっていかなければいけないかもしれない。
なんて思いながら、今は土壌をさらに知るべく、ぶどう収穫までしているところだ。
という事で9月はなんとなく収穫の仕事中。毎回違う畑で収穫しながら、品種や土壌を肌で感じている。




