日本人が欧米ほどの美術教育を受けていないのは、今日のインスタでスケッチなどを見れば明白です(しかも日本では教育に利用している画材メーカーなども2〜30年前からほとんど変わっていません)
70年代~80年代のカーデザイナーのスケッチを紹介します(上は日本のカーデザイナーのスケッチ。下はアメリカの工業デザイナー、シドミードのスケッチ。シドミードは世界観を表現するために背景もしっかり描き上げることができます)
↓カースタイリングから抜粋
↓シドミード
かと言って日本人がプロダクトデザイナーとして世界の舞台で勝てないかと言えば、そうではありません。幸い日本にはアニメ・マンガ文化が根付いており、素人でもマンガ絵なら描ける人が多いのです。
↓お笑いマンガ道場という番組では、タレントによるマンガ絵はユーモアに富み、非常に好評でした
ミラノなどで活躍する佐藤オオキというプロダクトデザイナーのスケッチは、わかればよい、ポイントだけ伝わればよいというスケッチ(マンガより線が少ない)なので、膨大なアイデアのストックを可能にし(ボツ案だけで本にしています)、画力・造形力が必要なスタイリング勝負ではなく、発想・オリジナリティで勝負し、イタリア誌のエルデコのアワードを最年少で受賞しています。
↓佐藤オオキ氏のスケッチと商品画像
僕も基本的には佐藤オオキ氏と似たスタンスを取っています(僕は特許技術まで磨くケースがあるので研究者寄りかな)
就活で世界レベルの画力を持つライバルに会い、表現力勝負をあきらめた結果の苦肉のスタンスとも言えますが。。。(苦笑)