小泉から安倍への禅譲後に、小泉が「政治家はあまり敏感ではいかん、鈍感力が重要だ」みたいなことを言っていましたが、しかし安倍の鈍感力のすさまじさはさすがの小泉氏もアイタタタとなったのではないでしょうか。選挙結果が出る前の続投表明など並みの心臓ではありません。だから晋三なのだとは洒落にもならないのですが。
 しかしこれほど酷い選挙戦もそうそう無いですよね。政策論議なんか一つもないもんな。民主党は何にもしてないのに勝手に失言が重なってるし。今回は与党が負けただけであって、これで小沢が「やったー」とかしゃしゃり出てないのは正しい。単に疲れて出れないだけかもしれないけど。
 私は農政にはほとんど興味ないんですけど、それでも他の大臣よりは農水大臣とか厚労大臣とかを注目してるわけです。それでそいつら、よりによってかよ!みたいな感じですからね。農民票を大量獲得した民主党関係者は松岡家や赤城家に足を向けて寝られない。


 さてスポーツ界での鈍感力チャンピオンといえばやはりなんといっても亀田です。次男の大毅が、どっちでもかかってこい!と王座挑戦らしいですが、すごいよね。もはやボクシングファンだけでなく、普通の人でもたいがい気づいているであろう化けの皮に、本人たちはあくまで気づかないふりをしているこれはまさに鈍感力、世界ランクは10位だけど鈍感力はパウンド・フォー・パウンドですよ。
 ってか普通に、たかがランキング10位の選手が、有名ランカーとの対戦など一度もない選手が、世界ランク遥か圏外の相手からKOも取れない程度の選手が、チャンピオンに向かって上段からの物言いってどうよ?まあ奴らはそういうキャラクターですけど、いい加減にこんなの取り上げるの辞めてくださいよ。
 勝負の鍵は、同門の坂田が鼻薬を嗅いでくれるか(嗅ぐような選手であるとは全く思っていませんが、少なくとも内藤よりは嗅がせやすいでしょう)、あるいは大毅得意のローブロー(チンコパンチ)がヒットするかですかね。まあ実現するかどうか(亀田側に本当にやる気があるか)がまず先ですが。そもそもSフライが適正ウエイトの選手がわざわざ下の階級のベルトを狙ってるのがよくわかんないんですけど。しかもノンタイトル戦もフライ級のリミットでやってるわけでもないし。興毅だって何試合調整やってるつもりだろ。どうせならWBA・WBC同時タイトルマッチで二人とも試合やって両者1RKO負けでいいんじゃないかしら。


 あー腹減った。


koume



Les Murailles Blanc 2005
レ・ミュレイユ ブラン 2005

フランス>ACボルドー>シャトー・レ・ミュレイユ
品種: セミヨン50%、ソーヴィニョン・ブラン+ミュカデル50%
購入店: タカムラワインハウス
輸入者: スマイル
価格: 900円近く

 1000円以下のワインはまとめて置いてあるので、大抵ラベルや中身の確認なんて全然しないで適当なのを選んで開けています。だから開けて飲むまでは、何のワインか分かっていない。ブラインドじゃないけど、先入観なしでこれは何だろう?って思ってからラベルを見るのも楽しいしね。今回はベタつく系の(?)甘酸っぱい、ハチミツの入ったような味がしたので、シャルドネじゃないだろうと思って見てみたら、ボルドーでそれもセミヨン主体なんですね。
 ふんわりした香りにやわらかい口当たりで、洋ナシのような甘さがあり、フランスのセミヨン系ワインが好きな私には美味かったっす^^
 ラベルには結構な低温(6~10℃)で飲めって書いてあったけど、冷やしたら甘さがなくなって味が薄くなってしまい、ただの水っぽいジュースみたいな感じになってしまった上、翌日には酸味が際立ってきていました。同価格のニューワールドワインに比べればずっと美味しかったけど、適応範囲が狭いような感じです。
 カツオの刺身やタタキと合わせましたが、普通に合っていて何の違和感もなかったです(カツオって結構ワインに合うらしいね)。

suzu

 最近ちょっとバイオエタノール関連のエントリが多いですが。別にそんな注目してるわけじゃないんですけど。


 今朝の朝日新聞で、バイオエタノールについての議論記事がありました。その中に、新潟県でバイオエタノール用米を作っておられる農家が出ていましたが、JAからの買い取り価格は米1kgあたり20円なんだそうです。他にも補助金や交付金とかあるかもしれませんが。
 今は手元に記事がないので、似た内容の朝日とJOB記事から。




放棄田にバイオ燃料米 国が補助金、兵庫など試験栽培
2007年07月04日13時31分
http://www.asahi.com/life/update/0704/OSK200707040028.html

 各地の水田で「資源用」の米の試験栽培が広がっている。自動車の燃料として世界的に利用が拡大している「バイオエタノール」の原料にするためだ。長年の減反政策や農村の高齢化で拡大した耕作放棄地などの解消につながるとして、国は今年から国産バイオ燃料の大幅な生産拡大策に乗り出した。実用化へのハードルは高いが、自治体や農協も相次いで参入している。

 兵庫県が今年度から始めた資源用の多収量米の実証栽培=6月15日、兵庫県稲美町で 兵庫県稲美町の水田で6月15日、地元の森安営農組合が初めて資源用の米の田植えをした。計8反(約8000平方メートル)の水田で、通常の1.5倍の収穫が見込める多収量米を育てる。「資源用だから味は関係ない。手間をかけずに収穫量を増やしたい」と大西佐久央・組合長(67)はいう。

・・・兵庫のほかに青森、新潟、愛知の各県が今年度から試験栽培を始めた。市町村も関心を持っている。・・・「転作田を有効活用し、農家の所得向上につなげる狙い」と担当者はいう。宮城県登米市や、山形県酒田市の「JA庄内みどり」など、米どころでの取り組みが目立つ。

・・・目標達成のため、農水省は今年度から補助金を出して、原料調達から製造・販売まで一貫した大規模実証を北海道と新潟県で始める。新潟県ではJA全農が280ヘクタールの水田で多収量米を栽培し、新設プラントで年間1000キロリットルの製造をめざす。県内40カ所のガソリンスタンドで販売する計画だ。

・・・問題はコスト。1リットル115円くらいを目標にすると、米1キロ20円程度まで原価を抑える必要がある。JA全農広報部によると、新潟県での実証では、1キロ50円を超える見通しだという。「現時点ではコストは度外視。ガソリン税の減免などの条件整備がないと実用化は難しい」と担当者は話している。





 以前、「米のエネルギー化を農家のコストで考えると 」を書きましたが、今現在世の中に出回っている米は農家からの出荷価格でキロ200円くらいです。キロ200円でも安い安いと不満が頻発しているのはともかくとして、キロ20円とはそれの1/10です。ちょっと話になってないと思いませんか?


 多収型の品種で1.5倍採れるとはいえ、それをさらに農家の工夫で2倍増やしたとしても従来品種の3倍しか作れません。1/10の値段でやらせるなら収量も10倍でないと計算が合わないのは小学生でもわかるかと思います。


 もちろん実際にはこんな算数どおりにはなりません。反収が3倍になってしかも品質度外視なら肥料代や農薬代も安く出来る・・・のは確かですが、収穫した物を運んだり乾燥調整したりするコストが別途増加しますのでまあトントンくらいでしょうか。それ以外に専門家として指摘できるのは、10アール当たり20俵(3倍作ったらこれくらい)もの多収は通常のコンバインでは対応できません。機械が故障します。それ専用の、別の新しい機械が必要です。

 しかも、それはたかが3倍程度の話であって、本来はもっと必要なのは言うまでもありません。


 当然、どこが間違ってるかといって、出来たバイオガソリンをリッター115円とする目標が間違っているのです。いきなり出口の大きさを制限してどうするよ?原料米を100円で作らせたら、課税額をこれだけにしないとこういう金額にはならない、と積み上げ方の試算をすればいいのにと思うが、なぜまず20円ありきなのだろうか。

 今は採算度外視といわれても、赤字を被っているのは、高邁なことを言っている全農担当者ではなく農家です。お前はなにを負担しているのだ。


koume

 籾(もみ)とは、稲作において稲刈りをして収穫したばかりのもので、籾の皮を剥いて玄米となります。剥いた皮は籾殻といい、大量に出るので邪魔で邪魔でしょうがないのですが、くそ固くてしかもなかなか腐らないので処理に困る代物です。まあうちでは堆肥に使っていますが。
 と、やたら基本的な説明ですが、この籾から要らない部分を取り除いたものが、いわゆる米の種となります。コシヒカリの籾を土にまくとコシヒカリの芽が出ます。こういうのを普通は種籾と呼んでいます。


 ところで、この籾には「種子籾」と「種籾」の違いがあるんです。どう違うか知っている人は、農業関係者以外には滅多にいないでしょうが、農家でも知らない人は多いです。どっちも、苗に仕立てれば米が作れるところは全く同じですが、両者は違うんです。


 どう違うかというと、種子籾とは農政局が検査をして種子協会が保障する、要するに公的に認められた機関の手を経てそれなりの窓口(例えばJAとか)から販売されるもので、種籾はそれ以外の、農家が勝手に籾を種籾に仕立てたもの(自家採種)です。扱いはどう異なるかというと、種子籾を使って作った苗は他人に売る事が出来ますが、種籾で作った苗は他人に譲渡する事は出来ません(有償、無償に関わらず)。
 しばらく前までは自家採種の種で作った苗を販売してもOKでしたが、種苗法が改正されて、公的な場所から出てきた種以外はダメとなったのです。一般の方から見れば、それも当然、納得できる話と感じると思います。


 ただねー、そりゃあ種子籾が文句のつけようもない、完璧な品物だというならいいですよ。しかし、JAから買った種子籾に別の品種が混ざっていた、なんて事例はしょっちゅうあるんですよ。毎年最低一件は聞こえてきます。うちは自家採種できるだけの設備も持っていますが、はっきり言って自分で作った種の方がよほど信頼出来ます。
 なんか、JAに儲けを確保させる為だけの規則に思えて仕方ないんです。種子籾って結構高いんですが、それを農家が自分で作ってたらJAに実入りは全然ないですからね。自家採種に制限を掛けていながら、JAは自家採種のための機械を売ってたりするのもなんかおかしいと思いませんか。


 自家採種の苗に異品種混入があったなら、苗を作った農家が責任を取ればいいだけの話です。世の中は規制緩和とか言いながら、農業業界に関しては農薬取締法といいすべてにおいてガンガン規制強化が進んでいます。


koume

有機農業をしたり、トレーサビリティー(生産履歴の追跡)制を導入したりといった、世間的にいうところの「食の安全」につながる行動は、生産者の手間隙やコストを上げます。従って、その商品の価格が高くなるのは当然です。ですから、この記事は我々生産者の立場から見れば、当たり前のことなので何を今さら、という感じです。生産現場をほとんど見ることがない&体験することがない現代社会では、このような記事などでわざわざ啓蒙しないと消費者は気づかないのかなぁ。そう思うと悲しいですね。



日経新聞 2007年7月27日(ウェブソースなし、新聞をコピペ)


070727  クリックすれば拡大します


「食の安全」は高コスト? 「安くて安心」両立は限界


 北海道の主婦(36)は有機低農薬野菜の愛用者。10年前の出産を機に「子どもの体に良いものを与えたい」と有機野菜のセットを買い求めた。・・・値段は1セット2600円ほど。「スーパーよりも2~3割高い」

 値が張るため、一度は契約を解除したが、去年から再び有機野菜の購入を始めた。「多少高くても出所の明確な食べ物の方が安心できると思った」という。・・・食費は毎月7万円ほど。5万円分は有機野菜の宅配で購入し、家計のバランスを取るためにスーパーで安い食品を買い足している。

 ×  ×  ×

 ・・・有機食品の宅配会社「らでぃっしゅぼーや」が土用の丑の日向けに売り出したうなぎの蒲焼きは、1匹1300円超え。小売店の約2倍の値段だが、発売直後に4千食分を完売した。

 ・・・折りしも一部の中国産うなぎで使用禁止の抗菌剤が検出されたばかり。食の安心・安全のためならば、割高でも購入する消費者の存在を裏付けた。

 ・・・米コロラド州のボルダー市を訪ねた。郊外にオーガニックスーパーが多く、有機農法で栽培された野菜を販売している。「有機栽培した飼料を与え、成長ホルモンなどは使わずに育てた牛肉が店頭に並ぶ。普通の牛肉より10~25%高いが、地元の人は喜んで買っていく。多少高くても信頼できる食材を口にすることが、上質なライフスタイルとして定着している」

 ×  ×  ×

 ミートホープの牛肉偽造・・・「ビジョンバイオ」では事件後、それまで一ヶ月で数件だった加工食品の肉種判別検査の依頼が400件に増えた。検査は食品サンプル1件につき5万円、一日で結果が出るスピード判別なら10万円かかる。消費者の信頼を裏切ったミートホープ社の行為は許されない。だが同様の偽造を防ぐためには遺伝子検査は有効だ。もし検査の徹底を消費者が求めるなら、このコストはだれが負担するのか。

 ・・・福岡教授は「食品を価格だけで選ぶこれまでの消費者の行動に責任はなかっただろうか。安心と低コストを同時に求める姿勢は今後、再考する必要がある」と指摘する。安全な食品にはその分お金がかかっていると消費者が認識し、値段が多少高くてもその商品を選び取る意識をはぐくむ時期にさしかかっているのかもしれない。(一部省略)





 ずっと前から不思議なのですが、みんな毎日食べてる食品って安全じゃないですか?記事中の「安全」という言葉は、「安心」と言い換えた方がしっくりきます。「安心」とは、もちろん実体を伴わない言葉です。「高ければ安心できる」「成長ホルモンを使ってないと謳っていれば安心できる」という気分のみであって、かと言って安い物や成長ホルモンを使った品物を食っても腹を壊すわけではありません。


 安全なんて、ご大層に求めるようなものではなく、近所のスーパーに並んでるものも全て安全ではないか!お前らはなにか、俺たちが毒を作ってるとでも言いたいのか!!


 食べ物に安全を求める、ってのはそういうことですよ。新聞やテレビなど各種メディアはしょっちゅう安全って言葉を使いますが、それがどれだけ生産者をバカにしてるか気をつけていただきたいですね。


 さて話を戻しますが、100円ショップで買うものは早めに壊れてもしょうがないと思って買うんじゃないでしょうか?安物買いの銭失いって言葉は昔からあるものですが、なんでみんな忘れちゃったのかなあ。ほんとはこんなこと言っちゃいけないんですけど、傲慢な客の事なんてどうでもいいですよ(笑


koume