有機農業をしたり、トレーサビリティー(生産履歴の追跡)制を導入したりといった、世間的にいうところの「食の安全」につながる行動は、生産者の手間隙やコストを上げます。従って、その商品の価格が高くなるのは当然です。ですから、この記事は我々生産者の立場から見れば、当たり前のことなので何を今さら、という感じです。生産現場をほとんど見ることがない&体験することがない現代社会では、このような記事などでわざわざ啓蒙しないと消費者は気づかないのかなぁ。そう思うと悲しいですね。
日経新聞 2007年7月27日(ウェブソースなし、新聞をコピペ)
「食の安全」は高コスト? 「安くて安心」両立は限界
北海道の主婦(36)は有機低農薬野菜の愛用者。10年前の出産を機に「子どもの体に良いものを与えたい」と有機野菜のセットを買い求めた。・・・値段は1セット2600円ほど。「スーパーよりも2~3割高い」
値が張るため、一度は契約を解除したが、去年から再び有機野菜の購入を始めた。「多少高くても出所の明確な食べ物の方が安心できると思った」という。・・・食費は毎月7万円ほど。5万円分は有機野菜の宅配で購入し、家計のバランスを取るためにスーパーで安い食品を買い足している。
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・・・有機食品の宅配会社「らでぃっしゅぼーや」が土用の丑の日向けに売り出したうなぎの蒲焼きは、1匹1300円超え。小売店の約2倍の値段だが、発売直後に4千食分を完売した。
・・・折りしも一部の中国産うなぎで使用禁止の抗菌剤が検出されたばかり。食の安心・安全のためならば、割高でも購入する消費者の存在を裏付けた。
・・・米コロラド州のボルダー市を訪ねた。郊外にオーガニックスーパーが多く、有機農法で栽培された野菜を販売している。「有機栽培した飼料を与え、成長ホルモンなどは使わずに育てた牛肉が店頭に並ぶ。普通の牛肉より10~25%高いが、地元の人は喜んで買っていく。多少高くても信頼できる食材を口にすることが、上質なライフスタイルとして定着している」
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ミートホープの牛肉偽造・・・「ビジョンバイオ」では事件後、それまで一ヶ月で数件だった加工食品の肉種判別検査の依頼が400件に増えた。検査は食品サンプル1件につき5万円、一日で結果が出るスピード判別なら10万円かかる。消費者の信頼を裏切ったミートホープ社の行為は許されない。だが同様の偽造を防ぐためには遺伝子検査は有効だ。もし検査の徹底を消費者が求めるなら、このコストはだれが負担するのか。
・・・福岡教授は「食品を価格だけで選ぶこれまでの消費者の行動に責任はなかっただろうか。安心と低コストを同時に求める姿勢は今後、再考する必要がある」と指摘する。安全な食品にはその分お金がかかっていると消費者が認識し、値段が多少高くてもその商品を選び取る意識をはぐくむ時期にさしかかっているのかもしれない。(一部省略)
ずっと前から不思議なのですが、みんな毎日食べてる食品って安全じゃないですか?記事中の「安全」という言葉は、「安心」と言い換えた方がしっくりきます。「安心」とは、もちろん実体を伴わない言葉です。「高ければ安心できる」「成長ホルモンを使ってないと謳っていれば安心できる」という気分のみであって、かと言って安い物や成長ホルモンを使った品物を食っても腹を壊すわけではありません。
安全なんて、ご大層に求めるようなものではなく、近所のスーパーに並んでるものも全て安全ではないか!お前らはなにか、俺たちが毒を作ってるとでも言いたいのか!!
食べ物に安全を求める、ってのはそういうことですよ。新聞やテレビなど各種メディアはしょっちゅう安全って言葉を使いますが、それがどれだけ生産者をバカにしてるか気をつけていただきたいですね。
さて話を戻しますが、100円ショップで買うものは早めに壊れてもしょうがないと思って買うんじゃないでしょうか?安物買いの銭失いって言葉は昔からあるものですが、なんでみんな忘れちゃったのかなあ。ほんとはこんなこと言っちゃいけないんですけど、傲慢な客の事なんてどうでもいいですよ(笑
koume
