宿泊は比婆山温泉という温泉宿でした。コンクール会場から車で30分くらいです。
 いや、どんなとこかな~と思ってたんですが、全く普通の民宿というか(^^;温泉は湧いてますけどね。


 ・・・それはいいんですが(安いし)、問題はあれです。あの第六天魔王、そうカメムシ!あの悪夢が大量発生していたのですた。ガムテープを借りて駆除いたします。服やカバンや布団に紛れ込んでこられては大変です。10以上は取りますた。
 はっきしゆって、私はカメムシの専門家です。GSG9にも匹敵する対カメ特殊部隊員です。ゲリラ的に潜んでいる場所も瞬時に察知しまつ。今回で言うと、部屋の隅に意味なく立てかけてある数枚のふすまとふすまの間があやしい・・・やはり6匹ほど潜んでいますた。


温泉


 まあそれ以外は、風呂も温泉だし宿賃の割りに飯もうまいしよかったです。


 翌日は、当初の予定ではただ帰るのみで、途中敦賀のラーメン屋「津々」に寄るくらいのつもりだったのですが、宿から出る瞬間に広島県内にある「帝釈峡の鍾乳洞」パンフレットを見たので急遽行ってみました。


 帝釈峡とは国定公園に指定されていて、日本を代表する三大峡谷の一つ(と言っても、ほかの峡谷はどこかといわれればよくわかんない)とされています。神竜湖という蛇行した川のような溜め池にかかる橋の辺りの景観がよいです。橋はかなーり高い位置にかかっているのですが、それに負けないながーい糸を使ってワカサギ釣りをしているおっさんが何人もいました。


竜泉湖

 鍾乳洞も行きました。狭い通路になってる鍾乳洞ですが、時間をかけて出来た自然の仕業ってやつがものすごく体感できて圧倒されます。


 そのあとはまた、長時間ドライブで帰りました。道中はちょっと道が混んでただけで、ほかには途中のあるSAでフェラーリの集団を6台くらい見たとか、トイレの為に寄ったコンビニの駐車場に猫がいてカツオ節をあげたらがっついてきて指をかまれたとかその程度のお話でございました。


 いやあ、疲れたなぁ・・・ですが25日に帰ってきた後、28日に今度は農薬検査場の見学の為に東京出発しました。29日、帰って来ました。今日は今度は小学生のガキども相手に農業のお話。今週は忙しいなぁ(^^;


ゆき  ああ、疲れた・・・


koume

071129


青森県>十和田市>鳩正宗酒造

原料米: 華吹雪

精米歩合: 50%

酸度: 1.5

日本酒度: +3.0

アルコール度: 14.0度以上~15.0度未満


 上立ち香にはメロンや梨のような芳香さがありますが、弱いです。ワイングラスに入れて鼻を突っ込んでやっと感じられたぐらい。飲んでみると、清涼かつサラッとすっきりしていて、すとんと喉に落ちます。後味さわやか。口の中でも香りは弱いですが、旨味とふくよかさがあり、なんか夏の避暑地で白いワンピースを着た麦藁帽子の女の子が木陰で本を読んでいる、清楚でお上品な感じ(古)。


 50度以上の熱燗にしても香りは相変わらず弱いが、コクと旨味が出てきました。でも同時にピリピリとした刺激が出てきてしまいました。温くも熱くもないちょうど良い温度(40度ぐらい?)に下げると、刺激は治まるが、まだビリッとします。お燗には向かない酒のようです。また冬以外に飲むのが良さそう。


suzu

 にゃーにゃーうるさいウミネコに起こされて、ちょっと散歩してから出発です。しかし、天気がものすごくいい。ひょっとしたら雨かなーと思ってたんですけど。
 出雲から会場の奥出雲まで車で移動ですが、道中がまたすごい山道っつか、過疎の道。はっきり言って、私が住んでるところと瓜二つです。会場は体育館。


体育館

 到着したらいつも通り、試供米や協賛団体のブースなどありますが、なんか参加者は例年より少ない感じです。明らかに場所のせいでしょう・・・・知り合いを見つけて早速話しますが、皆さんやっぱりいろんな苦労をして会場まで来ています。ある大阪の米屋さんは、当日早朝から車を運転して5時間かけて来たとか・・・前乗りするほど遠くもない微妙な距離なので、苦労したみたいで。そう考えると金沢から7時間ってのはかなりいい成績ですな。金沢から大阪まではどう転んでも2時間では行けないし。


玄米  手前は全ての試供米(玄米)。今年はコンクール史上初めて2000種以上集まったとか。

 ここでは、いわゆる農家と話すことはあんまりないです。農家と話すとすれば、自分でもこだわり米を売ってる人とかで、例えばJAに大部分の米を出してる農家みたいな人とは話しません・・・というかそんな人はもとからほとんど来ませんが。
 普通に農家とかと話す時は、市況の厳しさとかをネタにすることが多いんですが、このコンクールで会う人とはそういう話はあんまりしません。前向きなことを話すのが多いです。米を売る方法やアイデア、新しい品種や、事前にサンプルを送った業者もいるのでその感想など。農家と話すならば、新しい資材や栽培方法の話などをします。


 このコンクールは米関係のコンクールとしてはたぶん日本最大の規模を持っています。ですので、ここに集まってくる人たちはほとんど日本を代表する米農家や業者、あるいは今後そうなろうとする人たちばかりなので、ここでの情報交換はすごく実になります。
 実際に、このコンクールに参加するのは米を入賞させるためではなく、コネクションを増やすのが最大の目的だと言ってはばからない人もいて、しかもそれはたぶん正解です。逆に言えば、米の応募だけして会場には来ない農家はこの企画の趣旨を誤解しているんじゃないかとすら思えます。このコンクールって毎年参加していると、なんか同窓会気分です。


 さてコンクールでの米の採点は、まず機械で食味値を測り、85点以上(品種・部門によっては80点以上)がつけば次に味度値を測り、両者の合計点を出して上から80位くらいまでをブラインドで実際に試食し、金賞を10程度出します。試食は当日の会場で、希望する参加者が行います。ちなみに食味値85はかなりスゴイです。
 この試食は2回に分けて行われ、つまりほとんどコシヒカリで固められた総合部門と、各品種やテーマごとに分けられた品種部門とになるのですが、私は品種部門で試食に参加しました。聞いたことのない品種の米も含めて、1時間あまりの間に40ほどのご飯を食べて判定します。


試食全体  総合部門での審査。


 しかし今回はなんか、ヌカ臭い米が多かったなぁ(^^;あんまり美味しくない米も入っていて、ほんとに上位?と疑わしいものも・・・いちおう、炊飯方法では優劣が出ないように、炊飯法ってやつに定められた炊き方に統一されているんですけどね。
 うちの米はこの最終審査には残らなかったんですが、負け惜しみじゃないですけど、うちのヒカリ新世紀はこの品種部門に出てたらかなり上位ですよ。はっきり言って、うちの米のほうが美味しい、と思ったものがいくつもありました。


試食  このような番号付きのパックに入って運ばれてくる。表は自分のメモ用で、別に投票用紙がある。


 さて会場ではその後アトラクションなどもあり、表彰してから場所を移して懇親会・・・となるんですが実は私は、親父を会場に残して自分は抜け出し、近くの道の駅に直行して日本酒を物色です(笑)地元産の酒造好適米を使った酒「仁多米(改良八反流、改良雄町)」がメインでしたが、結構美味しかったです。試飲も出来たし、値段も手ごろでなかなか良かったです。ワインよりずっとよかでした。


道の駅  奥出雲酒蔵経営の酒蔵奥出雲交流館 にて。当たり前だが、その蔵の酒しかありません。


 で、懇親会は今年は温泉旅館が会場で、いっつも立食形式なんですが今回も立食でした。なんと、畳敷きの宴会場で立食(^^;座ると気持ちよさそうでしたが誰も座りません(当たり前だ)。旅館自体は結構きれいで風呂も立派です(前述の道の駅で日本酒を3本も買ったせいか、温泉の無料券を貰ったので入ってきました)。
 しかも今回は何故か、各テーブルごとに1人コンパニオンの女性までついていてびっくりでした。なんか出雲や松江などから呼ばれたそうですが、こんなことは初めてだったので面食らいました。


 例年より懇親会の会場が狭く、おかげで熱気がすごかったです。・・・単にマイクの声が馬鹿でかくなってただけかもしれませんが(^^;;
 意外なのは、若い人も結構多いことです。九州や四国から、30代くらいの米屋さんも参加していて、店舗の写真も見せてもらいましたがいろいろアイデアを出してがんばっています。もちろんそんな人は米業界全体から見れば少数派ですが、農業業界でも頑張ればまだまだサクセスケースはありうると心強かったです。私たち農家もそうですが、実際にお客さんに向かっている米屋さんにも本当に頑張って欲しいし、元気に活動している姿を見るのは嬉しいです。


 懇親会会場の周辺では宿が取れなかったので、終わってから広島県まで移動してお泊りだったんですが、そこの宿が実にすごかった・・・ってのは次回書きます。


koume

 11月24日に行われた、米食味鑑定コンクールに行ってきました。


 このコンクールのことはこの間書きましたが、今回なんと言ってもネックだったのは島根県奥出雲町というロケーションです。私は愛知県を境にして東日本はほとんどの県に行った事がありますが(通過しただけの県も多いけど(^^;)、西側はほとんど行った事がありません。福岡を例外とすると、最も西に行ったのは三宮までです。そんな私が、西日本のある意味ディープな土地(言い過ぎ)である奥出雲に行くとは・・・調べてみるとわかりますが、本当に、どんな交通手段をもってしても容易に行ける場所ではありません(爆)電車は走っていますけど。


 で、車で行ったのですが、北陸道で敦賀まで行き、小浜から舞鶴線→中国道→米子道でとりあえず出雲に行きました。前乗りです。当日出発で会場に行くのはまず無理と早々に諦めたのです。
 実際に走ってみて・・・意外にも7時間くらいで着きました。一応距離なんかを計算して、計画通りではあったのですが、わざわざ買った中国地方の地図を見るとなんか絶望的な距離に思えたので(^^;出雲で昼食をとる計画を立ててたのですが、本当に出雲で飯を食えたのは感動でした(笑)道中、大山などを見つつ「味皆美 ふじな亭」に到着。
 観光客目当てみたいなところで、お値段は高め。料理はまあまあでしたが・・・ただし宍道湖を眼前に迎える景色はなかなか良かったです。


鰻まぶし  鰻まぶし


 次は島根ワイナリーです。ワイン好きとしてはチェックでしょう(^^)入り口などの雰囲気は結構立派で、ちょっと茨城にあるシャトーカミヤみたいです。周囲にブドウ栽培のビニールハウスがたくさんあったところがなかなかいい。もちろんもう収穫は終わってるのですが。
 で、中に入ると・・・試飲コーナーが盛況。ただ、肝心のワインの質はかなり厳しい・・・もうほとんどジュースです。激甘。一番美味しかったのは、ノンアルコールのブドウジュースでした。生産工場の展示も大したことなく、ワインファンが見学する場所としてはシャトーカミヤの方がお勧めです。島根ワイナリーは中に入ってみるとそんなに広くもないし。


島根ワイナリー

 ボウルから自分ですくって飲む。もちろんいくらでも無料。サービス精神なのか、それとも儲けの方が大きいのか。


 で、島根といえばなんと言っても出雲大社です。人いっぱい。島根行き直前までうっかり失念していたのですが、そういや11月の島根は神在月じゃーないですか。そりゃ旅館の予約も厳しかったはずだ(^^;
 出雲大社はぶっとい藁縄が印象的でした。そいつ目掛けて下から小銭を投げて、落ちてこなければなんかご利益がある・・・んでしょうか?みんなやってました。自分もやりました。とりあえず、ミルキークイーンが高値で売れることを祈願しますた。


 この時点でだいたい夕方5時でしたが、この後はお宿です。大社町日御碕という、神社があり、しかも海のすぐ近く。ただし周囲には全く何もない場所だったので、ご飯食べてすぐ寝ました。宿泊料が結構安かった割には食事は結構美味しかったです。


ウミネコ

 宿の目前はウミネコの繁殖地。朝からニャアニャアうるさい^^


食事


 ただまあ、私たちは米の専門家なので、行く先々でご飯はちゃんと吟味するのですが、昼飯も夜の宿でもご飯は美味しくなかったです。24日のコンクール本番ではうまいご飯が食べられるだろうか・・・


 というわけで次回に続く。あれ、コンクール始まってないけど(^^;;


koume

 昨日、出先で読みました。



日本農業新聞 07-11-19

消える米輸出大国 08年産1.5万トン 干ばつ4年連続/豪州


 オーストラリアの2008年産米生産量が、1928年以降で最低の1万5000トンまで落ち込む見通しになった。厳しい干ばつが始まる前の01年産の164万トンに比べ、100分の1以下に激減。栽培農家数は30戸前後となる。世界最高水準の単位収量を誇った米輸出大国の一つが、国際市場から消えることになる。

 同国産の米販売と輸出をほぼ独占しているサンライス社が明らかにした。南半球のオーストラリアでは12月初めまで種まきが行われ、5月に収穫する。


(簡易版)



豪州米


 画質が悪いですが、縦軸がオーストラリアの米生産量(万トン)、横軸が年次です。パッと見て、最近になってガクッと減ったことが分かります。ピークは160万トン(2001年)に達していますが、一番右端のは20万トン(2007年)にも達していません。これが来年分(2008年)は、1.5万トンになったと。


 オーストラリアは水が少ない、ほとんど沙漠のような国なので水は割り当てがあります。一戸当たり年間何リットルまでとか、農業用水に関しても何千リットルまでとか。各家庭や農家の間で水利権の売買もあります。

 その割り当てが、稲に対してはゼロになったそうです。ゼロ。おかげで、湧き水などに期待できる一部の農家しか米が作れなくなり、こういう事態になったそうで。

 オーストラリアでの米はもともと、リートンという町の周辺でしか作っていないマイナー作物です。もっとも、米自体が全世界で見ればマイナー作物なんですけど。サンライスも見学しに行きましたよ。外部向けにいろんな資料や説明コーナーもあり、なんと日本語の資料やビデオもありました。日本のJAに英語翻訳済みの説明ビデオなんかあるのかな?


 そんなオーストラリアでの米の国内需要は年間40万トンあるらしいので、オーストラリアは今後、米に関しては、輸出どころか輸入国になります。日本から買ってくれればいいんだけど、どうかな~誰か売り込むかな(^^;


 この記事の注目すべきもうひとつの点は、米農家が30戸前後だということです。激減した1.5万トンとしても農家一戸あたり8000俵も作っているんですよね(ちなみにうちは1000俵くらい)。種まきは全部飛行機での空中散布で刈り取りの機械もバカでかいし、害虫いないから農薬もほとんど撒かなくていいし・・・まあ品質はアレですけど(^^;


 まあオーストラリア産の米は日本にはほとんど入っていないので、すぐに我々の生活がどうこうという話ではありませんけどね。


koume