にゃーにゃーうるさいウミネコに起こされて、ちょっと散歩してから出発です。しかし、天気がものすごくいい。ひょっとしたら雨かなーと思ってたんですけど。
出雲から会場の奥出雲まで車で移動ですが、道中がまたすごい山道っつか、過疎の道。はっきり言って、私が住んでるところと瓜二つです。会場は体育館。
到着したらいつも通り、試供米や協賛団体のブースなどありますが、なんか参加者は例年より少ない感じです。明らかに場所のせいでしょう・・・・知り合いを見つけて早速話しますが、皆さんやっぱりいろんな苦労をして会場まで来ています。ある大阪の米屋さんは、当日早朝から車を運転して5時間かけて来たとか・・・前乗りするほど遠くもない微妙な距離なので、苦労したみたいで。そう考えると金沢から7時間ってのはかなりいい成績ですな。金沢から大阪まではどう転んでも2時間では行けないし。
手前は全ての試供米(玄米)。今年はコンクール史上初めて2000種以上集まったとか。
ここでは、いわゆる農家と話すことはあんまりないです。農家と話すとすれば、自分でもこだわり米を売ってる人とかで、例えばJAに大部分の米を出してる農家みたいな人とは話しません・・・というかそんな人はもとからほとんど来ませんが。
普通に農家とかと話す時は、市況の厳しさとかをネタにすることが多いんですが、このコンクールで会う人とはそういう話はあんまりしません。前向きなことを話すのが多いです。米を売る方法やアイデア、新しい品種や、事前にサンプルを送った業者もいるのでその感想など。農家と話すならば、新しい資材や栽培方法の話などをします。
このコンクールは米関係のコンクールとしてはたぶん日本最大の規模を持っています。ですので、ここに集まってくる人たちはほとんど日本を代表する米農家や業者、あるいは今後そうなろうとする人たちばかりなので、ここでの情報交換はすごく実になります。
実際に、このコンクールに参加するのは米を入賞させるためではなく、コネクションを増やすのが最大の目的だと言ってはばからない人もいて、しかもそれはたぶん正解です。逆に言えば、米の応募だけして会場には来ない農家はこの企画の趣旨を誤解しているんじゃないかとすら思えます。このコンクールって毎年参加していると、なんか同窓会気分です。
さてコンクールでの米の採点は、まず機械で食味値を測り、85点以上(品種・部門によっては80点以上)がつけば次に味度値を測り、両者の合計点を出して上から80位くらいまでをブラインドで実際に試食し、金賞を10程度出します。試食は当日の会場で、希望する参加者が行います。ちなみに食味値85はかなりスゴイです。
この試食は2回に分けて行われ、つまりほとんどコシヒカリで固められた総合部門と、各品種やテーマごとに分けられた品種部門とになるのですが、私は品種部門で試食に参加しました。聞いたことのない品種の米も含めて、1時間あまりの間に40ほどのご飯を食べて判定します。
しかし今回はなんか、ヌカ臭い米が多かったなぁ(^^;あんまり美味しくない米も入っていて、ほんとに上位?と疑わしいものも・・・いちおう、炊飯方法では優劣が出ないように、炊飯法ってやつに定められた炊き方に統一されているんですけどね。
うちの米はこの最終審査には残らなかったんですが、負け惜しみじゃないですけど、うちのヒカリ新世紀はこの品種部門に出てたらかなり上位ですよ。はっきり言って、うちの米のほうが美味しい、と思ったものがいくつもありました。
このような番号付きのパックに入って運ばれてくる。表は自分のメモ用で、別に投票用紙がある。
さて会場ではその後アトラクションなどもあり、表彰してから場所を移して懇親会・・・となるんですが実は私は、親父を会場に残して自分は抜け出し、近くの道の駅に直行して日本酒を物色です(笑)地元産の酒造好適米を使った酒「仁多米(改良八反流、改良雄町)」がメインでしたが、結構美味しかったです。試飲も出来たし、値段も手ごろでなかなか良かったです。ワインよりずっとよかでした。
奥出雲酒蔵経営の酒蔵奥出雲交流館
にて。当たり前だが、その蔵の酒しかありません。
で、懇親会は今年は温泉旅館が会場で、いっつも立食形式なんですが今回も立食でした。なんと、畳敷きの宴会場で立食(^^;座ると気持ちよさそうでしたが誰も座りません(当たり前だ)。旅館自体は結構きれいで風呂も立派です(前述の道の駅で日本酒を3本も買ったせいか、温泉の無料券を貰ったので入ってきました)。
しかも今回は何故か、各テーブルごとに1人コンパニオンの女性までついていてびっくりでした。なんか出雲や松江などから呼ばれたそうですが、こんなことは初めてだったので面食らいました。
例年より懇親会の会場が狭く、おかげで熱気がすごかったです。・・・単にマイクの声が馬鹿でかくなってただけかもしれませんが(^^;;
意外なのは、若い人も結構多いことです。九州や四国から、30代くらいの米屋さんも参加していて、店舗の写真も見せてもらいましたがいろいろアイデアを出してがんばっています。もちろんそんな人は米業界全体から見れば少数派ですが、農業業界でも頑張ればまだまだサクセスケースはありうると心強かったです。私たち農家もそうですが、実際にお客さんに向かっている米屋さんにも本当に頑張って欲しいし、元気に活動している姿を見るのは嬉しいです。
懇親会会場の周辺では宿が取れなかったので、終わってから広島県まで移動してお泊りだったんですが、そこの宿が実にすごかった・・・ってのは次回書きます。
koume
