W:『九平次』のスペシャルディナー | A~T~Wのブログ

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名古屋市緑区に本拠地を構える『株式会社萬乗醸造』は、1647年の創業を誇る老舗の酒蔵です。
現在の蔵元は15代目だというから、すごいですよねびっくり
蔵元の名前である『九平次』というお酒が、長く名古屋の人々に愛されてきました。

そんな老舗の酒蔵が、名古屋のフレンチレストランでスペシャルディナーを開催、幸運にも参加することができましたドキドキ
『セパージュ』

フレンチの食卓に日本酒が登場するのは当たり前になっている昨今、それだけなら別に驚かなかったのですが……。
こちらの酒蔵の特殊性は、ひとつは自社所有の田んぼから収穫したお米で日本酒を造っていることです。
わたしは勉強不足でまったく知らなかったのですけれど、日本酒の世界では、酒蔵は酒米を購入するのが一般的なのですって(少数の例外はあるとのこと)。
対してワインは、ワイナリーが所有する畑で育てた葡萄で造るのが一般的です。
ネゴシアンから葡萄や果汁を購入して造る場合もありますが、多くのワイナリーは所有畑の葡萄を使っています、名の知れた有名どころはことごとく、です赤ワイン

(お店は52階、素晴らしい眺望です)


そういったワイン関係者との交流の中で、自社で育てた酒米によって日本酒を造ろうという考えに至ったのだそうです。
「山田錦」という酒米が秀逸であることは周知の事実であり、『九平次』ももちろん山田錦を使っていますキラキラ
しかし、兵庫県の土壌でなければ求める味にならないため、兵庫県に自社の田んぼを所有することになったとのことでした。

(この日使われる食材を紹介してくれます)


そして、もうひとつ特殊なのは、なんとフランス・ブルゴーニュでワインまで造っているのですびっくり
しかも、まだ一部ではありますが、自社畑も所有していて、すべてが自社製のワインもあるんですって、どれだけのこだわりですか!?
とにかく初っぱなからビックリの連続でした合格

(食材の紹介その2)


これはディナーの内容とは直接関係ないことですが、会場になった『セパージュ』自体は初めてだったのですけど、支配人とシェフ・ソムリエには他のお店で何度もお目にかかっていますから、全然初めて感がありませんでしたあせる
さらに、やっぱり他のお店で何度もご一緒した旧知のマダムがいらしていて、支配人の計らいで同席にしてくださいました。
マダムはとても明るくて楽しい方なので、自然にこちらのノリも良くなるというもの、思いがけずお目にかかれてすごく嬉しかったですラブラブ

(酒粕入りバターです、マダムは大層お気に入りでした)


ってことで、やっと本題です、いただいたワイン&日本酒と、お料理をご紹介しますね、毎度のごとくいくつかは撮影を忘れていますが、ご容赦ください~汗
ワインのみならず、日本酒もすべてワイングラスで出されました。
席に着いて最初に注がれたのは、
『クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュットNV』
しょぱなから自社ワイン出ました~、ピノ・ノワールで作られた「ブラン・ド・ノワール」と呼ばれる泡ですシャンパン
口当たりが柔らかくとても美味、この日いただいた自社ワインの中で、わたしはこれが一番好きでしたドキドキ

「グジェール 渥美サーモン マリーゴールド」と名前のついたフィンガーフードとともに。

アミューズは写真がありませんが、「稚鮎 木の芽 和泉そうめん」。


こちらには『黒田庄 田高 2019』が出されました。
自社栽培の山田錦で作られています、お酒の名前は土地の名前をそのままです。


前菜は「アオリイカ 新タマネギ、キャビア」


出されたのは『黒田庄 福地 2019』です。
同じ黒田庄でも、場所が違うのですね。
本っ当に申し訳ありません、わたしは日本酒はウンチクを言えるほどわからないのですけれど、どちらもお料理の邪魔をせず、お互いを引き立て合うにはピッタリ合格
食中酒として申し分ないと、ダンナが申しておりました。


魚料理の前の甲殻類「天然車エビ 花ズッキーニ アルベール」
には、自家製ワイン『ムルソー2020』が出されました。
写真がなくてごめんなさい、こちらはまだ自社畑ではないそうですし、これまでにいろいろなムルソーをいただいてきたからか、少し物足りなさを感じました。
偉そうに言うわけではないけれど、会社の前向きな気迫を考えると、これから必ずやもっともっと美味しくなるはずです照れ


そして魚料理は「アズキマス ホワイトアスパラ 酒粕」


合わせたのは『醸し人九平次 彼の岸 2022』でした。
黒田庄町の中でも、特に優れた条件を備える門柳という地域の山田錦で作られたお酒で、九平次の真髄を表現できているとの自信作ですキラキラ


このお酒の真価を的確な言葉にできなくて、誠に申し訳ありませんえーん
素晴らしく美味しかったですが、それでも決してお料理の邪魔にならないのです。
お料理とお酒の相乗効果を、これでもかっていうくらい味わわせていただきました音譜

肉料理は「熟成七谷鴨 ビーツ」ですが、写真は撮ったのにボケボケでした、ごめんなさい~~、大分酔っ払ってましたね……滝汗


こちらには自社製ワイン『コルトン・グラン・クリュ2020』でした。
フレッシュで、重すぎないので飲みやすかったですが、その分まだもうしばらく熟成したほうがいいかな~、と思いました。
いずれにせよ、ワイン造りはまだまだ始まったばかりですから、これからに期待大です!!


デザートは「アースメロン 九平次彼の地 ディル」
形も可愛いですが、香り付けがすごいですよねキラキラ


小菓子もとっても可愛いです、「黒文字生チョコレート インカ豆パイン イチジクカヌレ」です、キッチリ完食しました~~~爆  笑
この日は、お料理をちゃんと全部いただきましたし、パンも食べました(酒粕入りバターのおかげかも)、わたしにとってとても良い傾向です音譜

それにしても、想像以上に刺激のある経験をさせていただき、感激の連続でした。
新しいことをするには、時間も経費も忍耐も必要でしょう。
それでもチャレンジしようとする、強い意欲を尊敬します。
是非、高い理想に向かって頑張っていってくださいませ赤ワイン