3泊4日で、国内ですがちょっと遠くへ行ってきました。
本来の目的地は3日目の場所だったのに~、ダンナが立てる計画は、とにかく寄り道が多すぎるのですよ……。
まず最初の寄り道は、御殿場の超人気フレンチ『Maison Kei』でした。
パリで三つ星を獲得している日本人シェフが、国内に出されたお店です
今回は御殿場駅からタクシーで行ったのですけれど、なんと運転手さん、知らなかった……そんなので商売になるのか
と、人ごとながら心配になりました。
だって、ロケーションから言って、大抵の人は駅からタクシーで行くと思うので……
それはともかく、わたしたちの訪問は2度目、前回はディナーでしたが、今回はランチです。
前回のときはまだ国内のお店がここしかなかったこともあり、メチャクチャ予約の取りにくい名店として有名でしたけれど、つい先頃銀座にもお店ができまして、多少緩和されたようでした。
それでも、入ったとき半分くらい空いていたテーブルは、間もなく満席になりました。
大きく取られた窓の外には、ウワサ通りにどどーんと富士山(前回は夜だったので見えなかったんです)。
この日は曇りで、スッキリきれいにというわけにはいきませんでしたが、雲の切れ目から雄大な姿を拝むことができました
話はちょっと逸れますが、静岡県出身の友人に言わせると、
「富士山はそこにあって当たり前のものだから、敢えて登ろうっていう発想にならないんだよね」
だそうです。
わたしたちなんて、姿を見るだけでコーフンしてしまうのですけど、地元の方にとっては、そんなものなのかな
さてさて、お料理はすべてお任せ、ワインもお任せのペアリングにしました。
ちなみに、お料理のコースは3つありまして、出していただいたのは一番品数の多いコースだと思います。
最初にゴメンナサイしておきますけれど
ワインの写真は全然撮れませんでした、ペアリングってどんどん新しいものが出てくるから~、けれど結局、食べるのとしゃべるのが忙しくて忘れるんです、毎度のことですがアホですね
よせばいいのに、ダンナがまた「ブラインドで出して」なんて言うもんだから、出す方も楽しんでしまって~、余計なことするから写真を忘れるんですよね
そういうわけで、ワインは文章だけ、しかも生産者やヴィンテージなどの詳細は全然わかりません、誠に申し訳ないです
ちなみに、ワイン以外はなぜか撮影してました……ヘンなの。
まずはシャンパーニュで乾杯。
お料理は、アミューズが一口サイズの野菜と、
甘くないマドレーヌ。
黒い生地のエビピザ。
ここで出たのは日本酒で、『IWA5』と書かれていますが、なんとこれ、あの「ドン・ペリニヨン」の元醸造最高責任者が、日本で造られたお酒なんですって
近年では、フレンチに日本酒を合わせるのは常識になっていて、本国に行っても必ず出てくるそうですが、ついに造ってしまった方までおられたとは
日本人としては、嬉しい限りですよね
前菜1は蒸しガキ、カキがイマイチ苦手なわたしですが、全然問題ありませんでした。
こちらも合わせたのは日本酒、『杉錦』ですが、「菩提もと」という、室町時代に誕生した、最古の「酒母」を使用して造られたのだそうです。
大変希少なものをいただきました~
前菜2は野菜サラダ、季節の野菜を40種類くらい使っているこのお店の定番です。
見た目も美しいこのあわあわを完全に混ぜてから食べるのですが、前回は撮影を忘れたので、今回はバッチリ
レモン風味の泡とたくさんの野菜がとても爽やかです~。
魚料理はヒラマサのグリル、前回もすごく思いましたが、魚の火入れがとにかく素晴らしいんです~、これは絶対マネできない
いただいたのはやっと出てきた白ワイン、珍しく割とわかりやすくて、シャルドネで産地はブルゴーニュ
ダンナはムルソーと言いましたが、わたしはピュリニーかなって。
結果は、わたしの勝利でした、ガッツポーズ
牡丹えび。
には、2つ目の白ワインでしたが……。
ピンとくるセパージュがなくてあーでもない、こーでもないと散々悩んだ末、2人とも見事に外しました、正解はルーサンヌ(だかマルサンヌだか)だって、そんなのわかるかいっ
肉料理は基本+3種類のオプションの4種類からから選べまして、今回選んだのは「マンガリッツア豚」でした。
なんでも、ハンガリーの国宝に指定されていて、世界で唯一「食べる国宝」なのだそうです、すごいな
今回いただいたものは北海道で飼育しているとのこと、牧場ではなく、山中で放牧しているんですって。
グレーの毛足の長い大きな豚なので、山でバッタリ会ったらシシ神様かと思うじゃないかぁ~←遭遇対応はされていますよね、きっと。
脂身なんですけれどこれが全然しつこくなくて、濃い動物性脂の苦手なわたしでも、全然抵抗なくいただけました、メッチャ美味
ワインは、当然のことながら赤ワインだったんですが……なんと、2人ともまったく覚えていません
そんなに酔っ払っていたわけではないのに、この記憶力のなさは一体どうしたことだ……、お恥ずかしい限りです
口直しのデザートは、ハチミツのかかったアイスクリーム。
どうですかこの蜂の巣から摂れたんですって、きれいですよね~
ここで、食後酒にスコッチが出されました。
かの「ジョニーウォーカー」の『うま味』
またまた珍しいものをいただきましたよ、何だかかなり得した気分
本番デザートは、イチゴ味のメレンゲの下にイチゴのコンポートとあんこ、経営が「虎屋」さんですから、あんこは欠かせません
爽やかで甘すぎず、とても好みのお味でした
小菓子はゴマのプリンにクッキー、さすがにお腹いっぱいです
飲み物は、シェフのオススメハーブティーにしました、すごくいろいろなハーブが入ってます
どれも文句のつけようがない素晴らしいお料理ばかり、再訪できた幸運に大感謝です
ちょっと行きづらいのが難ですが、満足度がケタ違いの『Maison Kei』、是非是非また訪れたいものです